【専門家監修】妊娠後期に食欲が爆発!食欲を抑える方法9つと体重管理のコツを解説

妊娠後期は食欲が旺盛になる?

妊娠してから体重管理には注意をしているという人は多くいます。しかし、どれだけ体重管理をしていても、妊娠後期になると食欲が止まらなくなったと感じる人もいるようです。


妊娠後期に食欲旺盛になる原因の1つとして、つわりがあります。妊娠中は女性ホルモンの分泌が多くなり、空腹感を感じやすくなることも合わさって、食欲旺盛となります。

妊娠後期の食欲を抑える方法9つ

妊娠中は食べて体力をつけることも重要ですが、あまり体重を増やしすぎると、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病リスクにも繋がってしまいます。


そのため、妊娠後期に食欲が止まらなくなってしまった際には、うまくその食欲を抑えて、食事の量をコントロールする必要があります。その妊娠後期の食欲を抑える方法はいくつかあるので、自分に合ったものを実践してみましょう。

食事の摂り方

妊娠後期になって食欲旺盛になったからと、その食欲のままに食事を摂ってしまうと、体重を増やしすぎてしまうことになります。


そのため、食事を摂る際には、その摂り方に注意をして、必要以上の食事を摂ってしまわないように工夫をした食べ方をするようにしましょう。

食欲を抑える方法1:水分をたくさん摂る

食欲旺盛になっている際に、お腹に空腹感を感じていると、必要以上に食事を摂ってしまう可能性があります。そのため、水分をたくさん飲んで食欲を抑えるようにしましょう。


また、水分をたくさん摂ることは、食欲を抑えるだけでなく、羊水に必要な水分を確保したり、赤ちゃんに栄養を運ぶための血液をサラサラにしたりなどのためにも必要となります。


ただし、水分でもアルコールは避けなければいけません。カフェインは少量であれば摂取しても問題ありません。

食欲を抑える方法2:銘々盛りにする

食事をする際に、おかずを大皿に盛るという家庭もあります。しかし、大皿に盛ってしまうと、食欲旺盛となっている妊婦は自分がどれだけ食べたのかを把握できなくなってしまう可能性があります。


そのため、おかずは個別に盛って、あらかじめ食べる量を決めて盛り付け、食べ過ぎてしまうことを防ぐようにしましょう。

食欲を抑える方法3:少量の食事を分けて摂る

1日3食を決まった時間に食べるようにすることは良いことですが、途中でお腹が減ってしまい、食事の時間まで我慢をすることで、食事の量が増えてしまう可能性もあります。


そのため、どうしても食事の量をコントロールできないという場合には、1日3食と決めずに、1日の食事の回数を4回〜5回に増やして、代わりに1食を半人前ほどにして、1日の食事を適度に分割してみても良いでしょう。

食欲を抑える方法4:食事の初めに野菜を食べる

食事をするときは、好きな物から食べるという人もいます。しかし、空腹状態で好きな物から食べると、その好きな物を多く食べ過ぎてしまう可能性があります。また、先に糖質の高いご飯やパン、麺などから食べ始めると血糖値が急上昇し体重増加の原因になります。


先にサラダや汁物などを食べることで、急激な血糖値の上昇を防ぐことが出来、体重コントロールには有用です。そのため、食事は先に野菜や汁物から食べるように心がけるようにしましょう。

食欲を抑える方法5:よく噛んでゆっくり食べる

満腹感を感じるまでにはある程度の時間が必要です。そのため、早食いで食べていると、満腹感を感じるまでに食べ過ぎてしまうことがあります。


食事はゆっくりと時間をかけて食べるようにしましょう。よく噛んで、時間をかけて食べることで、少ない食事量で満腹感を得られる効果が期待できます。

気分転換

妊娠後期になると食欲が旺盛になるという人は、食べ過ぎないように食事の際はいろいろな工夫をする必要があります。しかし、食欲を抑える方法は食事の摂り方によるものだけではありません。


食事の摂り方以外にも、食欲を抑える方法として、気分転換をするという方法があります。また、その気分転換の方法にも、いくつか種類があるので、自分に合った方法を見つけて実践してみましょう。

食欲を抑える方法6:適度に運動する

妊娠後期になるとお腹も大きくなり、運動をすることも大変になります。しかし、運動をしないことでストレスを溜めてしまい、そのストレスが食欲へ向いてしまうということもあります。


そのため、少し大変でも軽い散歩をしたり、マタニティヨガをしてみたりなど、適度に運動をしてストレスを発散するようにしましょう。ただし、妊娠後期ということもあるので、激しすぎる運動は避けるように注意しましょう。

食欲を抑える方法7:趣味に没頭する

じっとしていると、食事と食事の時間の間にお腹が減ったと感じることがあります。そのようなときに、食事のことや、お腹が減っているということを意識しないようにしたり、忘れたりするために、趣味に没頭しても良いでしょう。


何かに夢中になっていて、時間を忘れてしまっているうちに食事の時間となっていれば、無駄な間食をすることもなくなります。

食欲を抑える方法8:身近な人と話す

妊娠後期になると、動くことも大変になります。そのため、思うように行動ができなかったり、やりたいことができなくてストレスが溜まってしまうこともあります。また、そのストレスが食欲に向いてしまう可能性もあります。


そのため、体を動かせないかわりに、身近な人と話しをして、悩みを聞いてもらったり、雑談などしましょう。誰かと会話をして、ストレスが発散できれば気分転換にもなります。

食欲を抑える方法9:赤ちゃんのための準備をする

食欲を抑える方法として、時間を忘れるほど何かに夢中になることは効果的です。そのため、これから生まれてくる赤ちゃんの服を揃えたり、ベットやラックなどを組み立てたり、おもちゃをネットで探したりなどして、赤ちゃんを迎える準備をしましょう。


また、先に赤ちゃんを迎える準備をしておくことで、出産前後のゆとりを作っておくこともできます。

妊娠後期の体重管理のコツ

妊娠中に体重を増やしすぎてしまうことは、いろいろなリスクを発生させてしまいます。そのため、妊娠中は体重を増やしすぎないように体重管理をすることは重要です。


しかし、妊娠後期にもなってくると、お腹の赤ちゃんも大きくなってくることもあり、自分の体重が適切な範囲内となっているか判断ができないという人もいます。そのような場合には、いくつか妊娠後期の体重管理のコツがあるので把握しておきしましょう。

体重管理のコツ:妊娠前のBMIを参考にする

妊娠をした際には、妊娠前のBMIを参考にして出産までの体重管理の目標値を設定します。妊娠前のBMIが18.5未満で瘦せ型の人は9kg~12kgの体重増加を、妊娠前のBMIが18.5以上25.0未満の普通体型の人は7kg~12kgの体重増加を目指しましょう。


妊娠前BMIが25.0以上の肥満型の人は主治医と相談して、体重増加の目標値を決めます。その目安は5kgほどになることが多いです。

体重管理のコツ:増えすぎは母体にも高リスク

妊娠中に体重を増やしすぎてしまうと、妊娠高血圧症候群や帝王切開率の上昇、出産時の出血が増えるなどのリスクが高まってしまいます。


また、妊娠糖尿病になったり、赤ちゃんが大きくなりすぎるというリスクも高まってしまうため、妊娠中に体重を増やしすぎることは、母体だけでなく、赤ちゃんにとってのリスクも高めてしまうことになります。

体重管理のコツ:増やせないのもNG

妊娠中に体重を増やしすぎることは、母体と赤ちゃんにいろいろなリスクを発生させてしまいます。しかし、逆に体重が増やせないということもいろいろなリスクを発生させてしまいます。


体重が増えていない場合、母親が出産に必要な体力を蓄えることができていない可能性があります。


また、赤ちゃんの発育が遅れ、切迫早産や早産、低出生体重児などのリスクが高まるとも言われています。

妊娠後期の食欲を上手にコントロールしよう

妊娠後期になると食欲が旺盛になるという人がいます。妊娠中は体力をつけるために食事を摂ることは重要ではありますが、体重を増やしすぎるといろいろなリスクが発生してしまいます。


そのため、妊娠後期の食欲を上手にコントロールして、母体と赤ちゃんの両方を健康な状態で出産に臨めるようにしましょう。