赤ちゃんとのスキンシップは、親にも赤ちゃんにもメリットがあると言われています。スキンシップをとることで愛情ホルモンと呼ばれるオキシトシンが分泌され、愛着形成につながります。またスキンシップがきちんととれていると、赤ちゃんの成長に良い影響を与える可能性があります。
本記事では、スキンシップが与える赤ちゃんへの影響や、スキンシップのやり方を詳しくご説明していますので、ぜひ参考にしてみてください。
スキンシップが赤ちゃんにどんな影響をあたえるのか、3つご説明します。スキンシップは、脳や、遺伝子、健康に影響を与えると言われています。すでにスキンシップを始めている人も、これから始めようとしている人も、ぜひチェックしてみてください。
誰にでも必ず効果があるわけではありませんが、メリットを知るだけで毎日のスキンシップが楽しくなることでしょう。
1つ目は脳への影響で、スキンシップによって赤ちゃんの脳にオキシトシンが分泌されます。これにより、記憶力やストレスへの耐性が強くなると言われています。また逆にスキンシップ不足になると、反対の影響が出る可能性もあるため注意が必要です。
赤ちゃんの時期にオキシトシンがどんどん分泌されることで、大人になってからも分泌されやすい脳にすることができます。結果、コミュニケーション能力が高くなることが期待できます。
2つ目は遺伝子への影響で、赤ちゃんのときにスキンシップをたくさんとることで、遺伝子が活性化されると言われています。親が優しくスキンシップしてくれたように、子どもも穏やかな性格になる傾向があります。
スキンシップの少なかった赤ちゃんと多かった赤ちゃんとでは、遺伝子に違いが出るという実験結果もあります。赤ちゃんの時期は、他の時期に比べて特に大きな影響が出ると言われています。
3つ目は健康への影響で、心身共に健康的になると言われています。それには、スキンシップによってオキシトシンが分泌することが大きく関わっています。健康への具体的な影響は、ストレスに強くなったり、免疫力アップや自律神経が調整されたりすることです。
睡眠の質も良くなると言われていますので、スキンシップは健康へのメリットが大きいです。
赤ちゃんとスキンシップを取るときに、これだけは知っておきたいというポイントをご紹介します。スキンシップはお互いが心地良い気持ちですることが重要ですが、より効果的にするにはどうすれば良いのか気になる人も多いことでしょう。
スキンシップをするのにおすすめの時期や、詳しい方法をご説明します。これから出産の人も出産後の人も、ぜひチェックしてみてください。
赤ちゃんとたくさんスキンシップを取るのに最適な時期をご紹介します。スキンシップは時期に関係なくいつでも大切なものですが、より効果が期待できる重要な時期があります。仕事やプライベートが忙しい人も、その時期だけはたくさんスキンシップを楽しむのがおすすめです。
今回は、特に注目したい時期を2つ挙げています。
産院では、産まれてすぐにカンガルーケアを行うところがあります。カンガルーケアとは、母子の絆を強めるために、出産後間もなく母親が赤ちゃんを抱っこしてスキンシップをとることです。赤ちゃんも母親もお互いの温もりを感じることができ、愛着形成につながると言われています。
赤ちゃんの泣く回数が減少したり、体温や呼吸を一定にさせる効果も期待できます。その他、母親の常在菌をもらうことで、免疫アップにもつながります。
生後半年から1歳半の頃は、オキシトシンの分泌量が決まる大切な時期だと言われています。この時期のことを敏感期と言い、赤ちゃんが求めたときにスキンシップをとることで、安心感を得ることができます。
自分が求めれば助けてくれる人がいることを実感することで、愛着を形成しやすくなります。逆にこの時期に放っておかれると、親が何もしてくれないという負の記憶が残ってしまいやすくなるため注意が必要です。
赤ちゃんとのスキンシップのやり方を、顔、お腹、手、足に分けて詳しくご説明します。またどの部位から始める場合でも、赤ちゃんの機嫌の良いときにするのがポイントです。スキンシップを嫌がるときは、おむつ交換のときに足から始めるのがおすすめです。
また皮膚が乾燥気味の赤ちゃんには、オイルを使うと摩擦を和らげることもできます。焦らずゆったりとした気持ちで始めてみてください。
赤ちゃんの額は、優しく指全体を使ってくるくると回すように撫でます。終わったら、額の中心からこめかみに向かって何度か撫でます。目が見えないと不安になる可能性がありますので、目を覆わないように気をつけましょう。
次に眉毛に沿って優しく撫でます。鼻は、筋に沿って親指で優しく撫でおろします。息ができなくならないように気をつけてください。唇は上と下を優しく押さえ、最後に円を描くように顎を撫でます。
お腹へのスキンシップは、まず手のひらで優しく左右に撫でます。慣れてきたら、その状態で赤ちゃんの体を揺らしてみてください。次におへその周りを、時計回りで円を描くように撫でます。力を入れ過ぎず、手の重みだけで撫でるようにします。
また時計回りというのがポイントで、便秘の赤ちゃんにも効果が期待できます。
手へのスキンシップは、まず赤ちゃんの手のひらを親指で撫でるようにくるくると回します。慣れてきたら、親指で少しずつずらしながら押していきます。赤ちゃんは手を握りしめて開かないことがありますが、無理に開かず優しく撫でる程度にとどめておきましょう。
手は第二の脳とも言われており、手をマッサージすることで脳も刺激することができます。歌遊びをしながらマッサージするのもおすすめです。
足へのスキンシップは、太もものあたりから足先に向けて、ゆっくりと撫でおろしていきます。片方の手で足首を持ち、もう一方の手で太ももを優しくくるくるとマッサージします。次にふくらはぎを優しく撫でおろします。
最後に足を軽く持ち、お腹側に近づけて軽く左右に揺らします。無理にお腹に引っ付ける必要はありません。ここまでを1セットとして、時間があればもう一度繰り返してみましょう。
スキンシップは、赤ちゃんの体にふれることだけではありません。ただ黙ってさわるだけでなく、アイコンタクトや声かけも忘れてはいけません。スキンシップをとる上で重要なポイントを、2つご説明します。
これを知っているだけで、毎日のスキンシップがより効果的に行うことができます。
スキンシップをとるときは、赤ちゃんの目を見て笑いかけてあげると良いでしょう。コミュニケーションをとる上で、相手の目を見ることは大変重要だと言われています。優しく笑いかけることで、赤ちゃんは愛されていると感じることができます。
スキンシップをとるときは、優しく声をかけながらするのがおすすめです。ゆっくりと抑揚を付けて話しかけることで、赤ちゃんが安らかな気持ちになることがあります。優しい声かけとスキンシップで、触れられることに良い印象を残すことができます。
本記事では、赤ちゃんとのスキンシップに期待できる効果や、おすすめのやり方をたくさんご紹介しました。赤ちゃんにとって、スキンシップがとても大事であることが分かったことでしょう。忙しいときは、おむつ交換のときにちょっとしたふれあい遊びをするのもおすすめです。
どのくらいすれば良いのかなど過剰に心配せず、楽しんですることが大切です。ぜひ記事を参考に、赤ちゃんとの時間を楽しんでみてください。