妊娠を望んでいる方は、ストレスが妊娠へ悪影響を及ぼすことがあるのをご存知でしょうか。
現代社会はストレスの溜まりやすい生活になっていると言われます。しかし、妊娠を望んでいる場合は、ストレスを溜めないように心がけることが大切です。なぜなら、ストレスは女性ホルモンや排卵へ悪影響を与えるからです。
また、女性だけではなく男性も同様です。ストレスや疲労が溜まることで、精子を作る機能に悪影響を及ぼすことがあります。
ここからは、ストレスが原因で妊娠が出来ないと考えられる理由を6つご紹介します。
妊娠を妨げるようなストレスには、以下のような種類のストレスがあるようです。例えば、周囲からの期待、妊娠が出来るかどうかが不安、不妊治療からの負担などが挙げられます。
妊活をしている方は、以下でご紹介するストレスを感じていないかどうか考えてみましょう。
理由の1つ目は、周囲からの期待がストレスになることです。
妊活をしている時でも、親や周囲の人たちから「子供はまだ?」や「赤ちゃんはつくらないの?」と妊娠への期待を含めた言葉をかけられることもあるでしょう。
妊娠が出来なくて悩んでいる時に、そのような周囲からの何気ない言葉や期待から傷ついたり、悲しくなったりする方が多いようです。
理由の2つ目は、妊娠が出来ないかもしれないという不安な気持ちがストレスになることです。
妊活をしていると自然妊娠が出来ないことや、さらに不妊治療を続けても妊娠が出来ないことでストレスを感じることがあります。
妊活をする多くの女性は、「今周期こそは」と妊娠を待ち望んでいるでしょう。しかし、また生理が来てしまった時には、妊娠が出来ないのではないかという不安な気持ちになることもあるでしょう。
理由の3つ目は、不妊治療にかかる費用が経済的な負担になることのストレスです。
不妊治療の中には、健康保険の適用外になる治療や検査があります。そのため、治療の方法によっては、費用が高額になる場合があるのです。
中でも、体外受精は健康保険の適用外の治療方法となるので、その他の治療方法よりも高額になると言われています。そのような、高額になる不妊治療が経済的な負担になりストレスとなる方も多いようです。
理由の4つ目は、不妊治療で受ける検査などが肉体的な負担がストレスになることです。
不妊治療を受ける場合、なぜ不妊になるのか原因を調べるために血液検査や超音波検査を受けます。それらの不妊検査は男女どちらも受ける検査ですが、どうしても女性の方が検査の種類が多くなります。
また、検査結果によっては女性の方が治療や薬の投与なども多くなる場合があり、それらが肉体的な負担に感じることがあるようです。
理由の5つ目は、仕事と家事を両立させることが負担になりストレスになることです。
近年、仕事の雇用形態に関わらず、男性よりも女性の方が家事を分担する割合が大きくなっています。そして、特に正規雇用されている女性の場合は、家事分担の割合が少なくなるほどストレスが減少するようです。
そのため、共働きの夫婦の場合は、日常的に仕事と家事を両立させることからストレスが溜まっている可能性があります。
理由の6つ目は、仕事や家庭での人間関係の不満がストレスになっていることです。
特に一緒に生活をする家族との人間関係がストレスになると、心の支えや逃げ場になる環境がなくなり、より大きなストレスと感じるようです。
これまでご紹介したような種類のストレスを感じている方は、多いのではないでしょうか。
しかし、妊娠を望んでいる場合はなるべくストレスを軽減することが大切です。なぜなら、それらのストレスの影響によって、妊娠が出来ない可能性もあるからです。
そのため、ここからは妊娠に向けてストレスを軽減する方法を6つご紹介します。ストレスを軽減させて妊娠をしたいという方は、ぜひ以下でご紹介する方法を試してみてください。
方法の1つ目は、アロマテラピーなどで香りを楽しむことです。
自分の好きな香りに包まれることは、体をリラックスさせる効果がありストレス軽減に繋がると言われています。そのため、アロマオイルを活用して寝室でアロマオイルを焚いたり、お風呂にアロマオイルを数滴たらしてアロマバスを楽しんだりしてみましょう。
香りの中には特にリラックスしやすい香りもあるので、その中から好きな香りを選んでみましょう。
方法の2つ目は、プロからマッサージを受けて体の緊張をやわらげることです。
マッサージを受けると、硬くなった筋肉が柔らかくなり疲労回復がしやすいと言われています。さらに、筋肉が柔らかくなると血流も改善され、体の調子が良い状態が長持ちする効果もあるのです。
その他、マッサージには副交感神経を活発化する効果があり、緊張状態からリラックスした状態へ変化させる効果もあります。
方法の3つ目は、外出時などにお洒落を楽しむことです。
ショッピングやちょっとしたお出かけの時に、好きなメイクやファッションでお洒落をすると気持ちも華やいだ気分になれるでしょう。そして、そんな華やいだ気分になる高揚感がストレスを軽減させると言われています。
外出をする時には、ぜひお洒落を楽しんでみましょう。
方法の4つ目は、映画やコンサートなどで非日常を楽しむことです。
感動して泣けるような映画を見に行って、思い切り泣いてみることはストレス解消に繋がると言われています。なぜなら、泣くことで副交感神経が優位になり、気分がリラックスします。
また、コンサートなどで非日常感を味わったり、思い切り大声を出して楽しんで心をリフレッシュさせてください。
方法の5つ目は、読書を楽しんで自分の知らない世界へ入り込むことです。
本の世界には、自分の知らない異世界が広がっているでしょう。そのため、読書をすることでそのような異世界へ入り込むと、共感や感動をして自然と視野が広がります。
そのように、視野が広がると緊張した気持ちもほぐされるでしょう。
方法の6つ目は、好きな趣味に夢中になることです。
ストレスを軽減するためには、趣味に夢中になることが良いと言われます。自分の好きなことや、リラックスすることを選択するようにしましょう。
例えば、運動が好きな方であれば、継続して行える運動をしてみることがおすすめです。
ストレスを軽減する方法が分かったところで、さらに妊娠に向けて出来ることを3つご紹介します。
妊娠に向けてストレスを溜めないようにするためにも、愚痴を聞いてもらうことや不妊治療の辛さを理解してもらうことは大切です。ぜひ、ストレスを軽減する方法と一緒に以下のことも試してみましょう。
出来ることの1つ目は、愚痴を聞いてもらうことです。
思うように妊娠が出来なかったり、不妊治療を続けても妊娠が出来なかったりすると、不満が溜まってくることがあるでしょう。そんな時、本音で話せる人へ愚痴を話してみてください。
出来ることの2つ目は、不妊治療の辛さを理解してもらった上で支えてもらうことです。
不妊治療の中で行われる治療や検査は、男女共に行われます。しかし、女性の方が注射を打たれたり、薬を服用すること、痛い検査を受けることなどが多くなりがちです。
そのため、不妊治療がどういうものか、そしてどのような辛いことがあるのかを配偶者の方に理解してもらうことが大切なのです。
出来ることの3つ目は、八つ当たりをしてしまうような苛立ちを受け止めてもらうことです。
妊活を続けていると、妊娠することについての考えに夫婦間ですれ違いが出てくることもあるようです。例えば、女性は妊娠について多くの情報を持っていても、男性がそうでない場合などです。
すると、もしあなたが妊活に対して苛立っていても、配偶者の方はなぜ苛立っているのか分からないでしょう。そのため、夫婦間で率直に話し合える信頼関係を築くことが重要なのです。
現代社会はストレスが溜まりやすい生活と言われています。しかし、妊娠を望んでいる方には、ストレスは悪影響を及ぼす恐れがあります。
そのため、妊娠へ向けてストレスを軽減することが大切です。例えば、好きな香りを楽しむことやマッサージを受けることなどを試してみましょう。さらに、夫婦間で愚痴を言い合えるような関係を築いて、お互いを支えながら妊活をすることも重要です。
ストレスを軽減して、妊娠をする準備を進めていきましょう。