ジュニアシートとは、チャイルドシートを卒業した子どもが座るカーシートのことをいいます。
ベビーシート・チャイルドシート・ジュニアシートと子ども向けのシートには複数ありますので、それぞれの年齢や成長に合わせて適切なものを使い分ける必要があります。
ちなみに、道路交通法(第71条の3第3項)により、子どもを車に乗せる際は必ずジュニアシートなどの子ども向けシートの使用が義務化されていますので、しっかりと適切なものを選んで使用しましょう。
ジュニアシートは一般的に3歳〜10歳ごろまで使用することを目安とされています。また、年齢だけでなく、身長が100cm、体重が15kg以上であればチャイルドシートからジュニアシートへ切り替えることが推奨されています。
ジュニアシートは、車のシートベルトを利用して子どもの体を固定するので、シートベルトが安全な位置でしっかり固定できるかどうかも大切なポイントです。
ジュニアシートには、背もたれがあるタイプと背もたれがないタイプの2種類があります。
背もたれがあるタイプは、体全体を包み込むような構造でヘッドレストも付いているため、強い衝撃から子どもの体を守ってくれます。また、クッション性も優れているものも多くあります。
背もたれがないタイプのものは、ブースタータイプと呼ばれています。作りとしては、座面のみでコンパクトなので持ち運びしやすいタイプが多くあります。
ジュニアシートを選ぶ際には、子どもの年齢や体格、車の車種などによっても選び方が変わります。
子どもの成長に合わせてシートの高さやベルトが調整できるかどうか、乗っている座席にはまる大きさかどうかなど、事前に確認してから購入するのがおすすめです。
あらかじめジュニアシートの選び方をしっかりと理解しておきましょう。
ジュニアシートは、使用する年齢幅が広く、長く使用する可能性が高いため、子どもの成長に合わせてサイズ調整ができるかどうかも大切なポイントになります。
使いやすさも考慮して、ヘッドレストやベルトの調整が簡単にできるものがおすすめです。もし長距離の移動をすることが多いのなら、リクライニングができるタイプもおすすめです。
購入前に子どもを実際に試乗させ、どのぐらい調整ができるかを確認しておきましょう。
ジュニアシートを選ぶ際には、国土交通省認定の「Eマーク」が付いているかどうかも安全性の点でポイントになります。
オンラインサイトでは、海外製品などのリーズナブルな商品も増えていますが、中には安全基準を満たしていないものも多くあるため、要注意です。
子どもの命を安全に守るためにも、購入の際には「Eマーク」が付いているかどうかも必ず確認するようにしましょう。
ジュニアシートには、金具で取り付けるタイプとシートベルトで取り付けるタイプの2種類があります。
金具で取り付けるタイプは、ISOFIXという専用金具が装備されている車で使用ができます。ジュニアシート側の金具を差し込むだけで固定できるため、簡単です。
シートベルトで取り付けるタイプは、助手席に設置する場合やISOFIX専用金具の付いていない車種で使用されます。リーズナブルな商品が多いです。
ジュニアシートが清潔に保っていけるかどうかも大切なポイントです。子どもは車の中でジュースをこぼしたり、汗をかいたりするため、長く使うことを考慮しなければいけません。
ジュニアシートが分解できて丸洗いができれば、長く清潔に使用できるのでおすすめです。また、シート部分やヘッドレストがメッシュタイプのものは通気性に優れているので、選ぶポイントとして覚えておきましょう。
ジュニアシートを選ぶ際には、子どもの乗り心地を考慮するのもポイントです。
子どもの身体は少しの振動でも衝撃を受けやすいため、身体をホールドしてくれるクッション性のあるタイプがおすすめです。
また、長距離の移動など長い時間座ることを考えて、リクライニングができるかどうか、水分補給がしやすいようにドリンクホルダー付きかどうかも見ておくとよいでしょう。
ジュニアシートは、コンビやアップリカなどさまざまなメーカーから販売されていて、機能性や種類も豊富なためどれを選んだらいいか悩む方も多いでしょう。
これからジュニアシートを選ぶ方のためにおすすめの商品を紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
「GRACO(グレコ) ジュニアシート コンパクトジュニア」は、3歳~11歳ごろまで使用可能なブースタータイプのジュニアシートです。
付属の肩ベルト調節クリップでシートベルトを肩にしっかりフィットし、アームレストが子どもの成長や体格に合わせて2段階で調節ができるのが特徴です。
また、ウォッシャブルシートで丸洗いができるので、食べこぼしや汗をかきやすい年齢の子どもでも安心して使用できます。
「LEAMAN ジュニアシート リーマンジュニアEX」は、通気性・耐久性に優れたダブルラッセル生地を採用し、クッション性があるため長時間の移動にも疲れにくくなっているジュニアシートです。
ほとんどの車種に使用できるユニバーサルタイプな点もポイントです。シートベルトが外れにくい深めのベルトフックが付いているので、安心して使用できます。
「マイフォールドジュニシート」は、ポケットに入れて持ち運べる新しいタイプのジュニアシートです。ブースタータイプのジュニアシートで、15~36kg以下の子どもが対象となっています。
総重量700gというコンパクトさだけではなく、安全面もしっかりと考慮されています。簡単に持ち運びできるので、車での移動が少ない方やちょっとした外出時におすすめです。
「Combi (コンビ) チャイルド&ジュニアシート ジョイトリップ エッグショック GG」は、1歳~11歳ごろまで使用可能なチャイルドシート兼用のジュニアシートです。
頭をしっかりと守ってくれる衝撃吸収素材「エッグショック」を搭載しているため、まだ頭の柔らかい1歳児でもしっかりと守ってくれるのが特徴です。
シートは洗濯機で丸洗いができ、エアスルークッションで通気性も良いため、汗をかきやすい子どもも快適に使用できます。
「マムズキャリーベビーFUN ハーネス ネオ」は、1歳~11歳ごろまで使用できるチャイルドシート兼用のジュニアシートです。
背もたれを外せばブースターモードでも使用可能になり、ヘッドレストの調整もできるため、個々の成長に合わせて長く活用できるでしょう。
3点式シートベルトタイプなのでほとんどの車種に使用できるのもおすすめです。
「カーメイト エールベベ スイングムーンプレミアム」は、レバーを引くだけで3段階のリクライニング調整ができます。
リクライニング調整は、ワンタッチ操作でできるため、荷物が多いときや急いでいるときも簡単に操作できます。
寝やすい角度調整などが可能なプレミアムワイドシートで、座り心地もとっても良いため、長距離移動も安心です。
「アップリカISOFIXジュニアシートフォームフィット」は、1歳~11歳ころまで使用でき、ISOFIX採用で簡単に取り付け可能です。
1つのレバーで高さと横幅やハーネスの位置などを同時に9段階のサイズ調整が可能なので、調節しやすいのもポイントでしょう。
快適な姿勢が保てるムービングシートを採用しているので、子どもを乗せたまま調整ができるのも特徴となっています。
「日本育児ハイバックブースターEC FIX」は、1歳~12歳ごろまでと長く使えるジュニアシートです。
座席にフィットするダイヤル式無段階リクライニング調節機能を採用しているので、長距離の移動や車に乗る頻度が高い方におすすめです。
ヘッドレストは7段階の調節ができ、肩ハーネスも高さ調整が可能です。座面部のみ取り外して洗濯することが可能なので、お手入れしやすいでしょう。
「シービーエックスハイバックジュニアシートソリューション2Fix」は、身長別で使用時期区分が表示され、子どもにフィットしやすい乗り換え時期で調整可能です。
12段階のヘッドレストの高さ調整機能もでき、3歳~12歳ごろまでと長く使用できるのもおすすめのポイントです。
「タカタチャイルドガードジュニア」は、ISOFIX対応でしっかり固定できるジュニアシートで、取り外しもワンタッチで簡単に操作できます。
独自で開発された「AIRPAD」を搭載しており、大きな衝撃からしっかりと子どもを守ってくれます。身長100~150cmまでの5cm刻みで11段階の調整ができるので、子どもの成長に合わせて確実に調整ができるのも特徴です。
「レカロジュニアシートジェイワン」は、衝撃吸収に優れたサラウンドヘッドサポートクッションでしっかりとサポートしてくれるジュニアシートです。
頭や肩、腰、太ももの4か所をしっかり支える大型のサイドプロテクションを採用しているため、36kgまで背もたれ付きで使用できます。
ベルトパーツを外さずにチャイルドシートからジュニアシートに切り替えも可能です。
ジュニシートは、助手席の後ろ、もしくは運転席の後ろに装着するのが推奨されています。
助手席はエアバックが付いており、いざというときにエアバックの衝撃で子どもに怪我をさせてしまう可能性があるため、助手席は避けましょう。
やむを得ずジュニアシートを助手席に装着する場合は注意が必要です。先ほどご紹介したように、助手席にはエアバックが装備されており、子どもには衝撃が大きいため怪我をしてしまう危険性があります。
助手席にジュニアシートを装着する際には、説明書に必ず従ってできるだけ座席シートを後ろに下げてエアバッグの衝撃を防ぎ、子どもがボタンやサイドブレーキに触れてしまわないように十分注意しましょう。
車でのお出かけで子どもの安全を守るには、ジュニアシートの使用はとても大切です。
長く使うジュニアシートだからこそ、子どもの成長にあわせて安全に使用できるものを選ぶようにしましょう。
軽自動車からステップワゴンまで幅広く対応できるものも多いので、実際に試乗して子どもに合ったものを選ぶのが安心でしょう。