【専門家監修】赤ちゃんにバナナを与えるときの注意点3つ|おすすめレシピを紹介

赤ちゃんの離乳食とはどんなもの?

離乳食は、赤ちゃんがこれから食べ物で栄養を摂るための練習です。産まれてすぐの赤ちゃんの栄養摂取は母乳やミルクだけですが、生後6ヶ月くらいになると食べ物からも栄養を摂れるように離乳食を開始します。


生後6ヶ月くらいになると、首もすわりお座りもできるようになる、大人が食べているシーンを見て食べ物に興味を持ち始めるなど、赤ちゃんの成長過程の中でも離乳食がスムーズに始められやすい時期であるからです。

赤ちゃんの離乳食でバナナをあげても大丈夫?

バナナは、離乳食初期から後期まで離乳食におすすめの食材です。赤ちゃんの成長過程により気をつける点もいくつかありますが、調理がしやすく栄養豊富、甘くて食べやすいので赤ちゃんも比較的よく食べてくれます。


最初の離乳食で何をあげて良いのか迷う、赤ちゃんがなかなか離乳食を食べてくれない時はバナナをあげてみましょう。

バナナの効果

バナナは、さまざまな果物の中でもエネルギー代謝に必要とされるビタミンB郡が豊富な果物です。また、腸内環境を整える食物繊維やオリゴ糖も豊富に含まれています。


バナナには天然の甘味があるため、砂糖などを加えなくても赤ちゃんが食べやすい果物なので他の食材と一緒にあげると、バナナ以外の食材も赤ちゃんが受け入れやすくなります。


持ち運びやすい食材でもあるので、離乳食時期のお母さんには便利な食材になってくれるでしょう。

赤ちゃんにバナナを与えるときの注意点3つ

バナナはアレルギーを起こしやすい食材であること、加熱の必要性、甘くて食べやすいためつい与えすぎてしまうなど、注意しておくポイントがあります。


特にアレルギーは命にかかわることもあるため、神経質になってしまうお母さんも多いでしょう。離乳食で初めてバナナを与える時は以下の3つのポイントをおさえて与えるようにしましょう。

赤ちゃんにバナナを与える注意点1:中期までは加熱が必要

離乳食中期までは加熱して食べさせると安心です。加熱することで雑菌などに対する抵抗力が弱い赤ちゃんの食中毒を防いだり、アレルゲンを軽減したりできます。また、柔らかく煮ればまだ胃腸の働きが弱い赤ちゃんの消化も助けます。


バナナを加熱するときは皮をむいて白いすじを取り除いたらバナナをペースト状にして少し水を加えて電子レンジで加熱します。青いバナナならバナナの皮ごとトースターで焼くだけでトロトロになります。

赤ちゃんにバナナを与える注意点2:与える量に気をつける

バナナは甘味があるため赤ちゃんが好む食材です。そのためつい与えすぎてしまうこともありますが、食べすぎると糖質の取りすぎになることもあります。また、離乳食から味の強いものに慣れてしまうと、他の食材を食べなくなってしまう可能性もあります。


バナナを与える時は、離乳食初期では2cm程度、中期では半分、後期では3分の2程度の量を目安に与えるようにしましょう。

赤ちゃんにバナナを与える注意点3:アレルギー反応が出る可能性がある

バナナは食べやすく栄養豊富ですが、アレルギーを起こす可能性がある食材です。そのため、赤ちゃんにバナナを初めて与える時は注意が必要です。アレルギーへの対処としては、加熱することや、最初の一口は離乳食スプーン1杯分から様子を見ながら与えます。


もし、アレルギーがある場合は、15分以内に唇や口の周りが痒くなるといった症状がでます。赤ちゃんの様子をみて泣くなど、不機嫌になったらアレルギーを疑ってみましょう。

赤ちゃんにおすすめのバナナレシピ7選

ここでは、離乳食におすすめのバナナレシピを紹介します。バナナは赤ちゃんだけでなく子供から大人まで好きな人が多い果物の1つですなので、離乳食以外でもさまざまなシーンで活躍できるでしょう。


離乳食初期のバナナペーストはおやつ作りに、後期のレシピになればバナナを使ったおやつとして大人も一緒に楽しめます。参考にして赤ちゃんが喜ぶバナナレシピのレパートリーを増やしてみましょう。

離乳食初期

生後5ヶ月から6ヶ月の離乳食初期は、食材をヨーグルトくらいのトロトロの状態にして与える必要があります。そのためバナナもペースト状にして与えますが、それでも食べにくそうにしている場合は水を少量ずつ加えても良いでしょう。


バナナは強い甘味があるため、離乳食初期から強い甘味に慣れてしまわないためにも水で甘味を薄める方法もおすすめです。

おすすめのバナナレシピ1:バナナのペースト

バナナのペーストは、他の食材とも混ぜ合わせて使う時も使いやすいので、離乳食に使いやすいかぼちゃや人参などと一緒に与えたり、甘味のない食材に加えたりすれば、赤ちゃんも食べやすくなります。


バナナ1本でできる簡単レシピです。1本のバナナを5mm程度に薄くスライスしたあと、電子レンジで1分加熱します。加熱して柔らかくなったバナナを麺棒やフォークですりつぶします。


できあがったバナナペーストは製氷皿やチャック付きの袋に入れて冷凍保存しておくと便利です。

バナナ 1本

https://cookpad.com/recipe/5276101

おすすめのバナナレシピ2:バナナきな粉

バナナにヨーグルトときなこを加えたレシピです。


バナナ4分の1をフォークなどですりつぶした後、ヨーグルト小さじ4分の1と、きな粉小さじ4分の1を混ぜ合わせて完成です。タンパク質の多いきな粉とヨーグルトのビタミン、ミネラルも一緒に摂れる簡単レシピです。


プレーンヨーグルトでもバナナの甘さで砂糖を加えなくても美味しく頂けます。

バナナ 1/4本 プレーンヨーグルト 小さじ1/4 きな粉 小さじ1/4

https://cookpad.com/recipe/1570001

おすすめのバナナレシピ3:ミルクバナナ

すり潰したバナナに大さじ1のお湯で溶かした粉ミルクを加えて電子レンジで1分加熱してバナナにしっかり熱を通します。


野菜スープがある時は粉ミルクを野菜スープで溶かしても良いでしょう。赤ちゃんが食べにくいお粥などの淡泊な味の食材と混ぜ合わせると甘味があり赤ちゃんも食べやすくなります。

7~10倍粥 小さじ3~5 バナナ 2センチ 粉ミルク 一杯分 お湯または野菜スープ 大さじ1

https://cookpad.com/recipe/4465495

離乳食中期

生後7ヶ月から8ヶ月の離乳食中期に入ると、大人の指の力でつぶせるくらいの硬さで与えるようにします。また、小さいかたまりがあっても大丈夫です。それらを意識して調理してみましょう。


また、バナナなら食べてくれるからとバナナばかりを与えすぎてもよくありません。中期に入ったらこれまで以上にさまざまな食材を離乳食に取り入れるようにしましょう。

おすすめのバナナレシピ4:バナナ豆乳プリン

混ぜ合わせた卵黄2個分と豆乳120㏄に、小さく潰したバナナを加えて耐熱容器に分けたら水を張ったフライパンに並べ蓋をし、弱火で10分蒸します。


バナナと豆乳だけで作った砂糖なしのヘルシーなプリンです。完熟バナナを使うと砂糖の役目を充分補えます。


また、バナナの他にいちごなど他に食べられる果物を一緒に混ぜて作っても良いでしょう。さらに味のバリエーションも広がり、大人のヘルシーおやつとしてもおすすめです。

完熟のバナナ 1本 いちご 4個 卵黄 2個分 豆乳 120cc

https://cookpad.com/recipe/3829678

おすすめのバナナレシピ5:バナナの蒸しパン

もち粉に加えた全粒粉がポイントの、もちもちしすぎず安心して与えられる離乳食におすすめのバナナ蒸しパンです。


全粒粉、米粉、ベーキングパウダー、粉ミルクをシリコンスチーマーの中で混ぜ合わせた後、すり潰したバナナに加えます。そこに残りの材料を混ぜ合わせた後、電子レンジで2分加熱して完成です。


お好みで蒸し野菜や、摩り下ろした野菜を加えるとバリエーションが増えるのでおすすめです。

★全粒粉 25g ★米粉 25g ★ベーキングパウダー 小1 ★粉ミルク 大1~3 水50㏄ アップルソース 大2 バナナ 大2 蒸し野菜や摩り下ろし野菜 適量

https://cookpad.com/recipe/3739701

離乳食後期

離乳食後期の9ヶ月から11ヶ月頃になると赤ちゃんは歯茎でつぶせるくらいの硬さを食べられるようになります。バナナの硬さがちょうどそのくらいになるので、離乳食後期ではバナナをそのまま食べさせてみても良いでしょう。


この時期ははかみかみ期ともいわれ、食べられる食材も増えてきている頃です。赤ちゃんが苦手な食材や食べにくい食材は、バナナを混ぜるなど工夫しながら、後期の離乳食を進めていきましょう。

おすすめのバナナレシピ6:バナナのおやき

赤ちゃんが手づかみで食べられるおやきは離乳食中に手軽に食べられるおやつです。しっかり噛める硬さでかみかみ期にもおすすめです。


バナナ2分の1個を荒く潰したら小麦粉大匙1と混ぜ合わせ生地をつくります。薄く油をひいたフライパンに生地を乗せて両面焼いたらできあがりです。一緒にさつまいもやじゃがいもなどの食材を混ぜると、さらにもっちりとしたおやきになります。

サツマイモ 1/2本 バナナ 1/2本 小麦粉 大1杯 米油(サラダ油でも) 少々

https://cookpad.com/recipe/3738319

おすすめのレシピ7:バナナのフレンチトースト

柔らかいフレンチトーストは離乳食としてもおすすめです。また、砂糖やバターの分量を加減すれば、離乳食後の幼児食としても使えます。


食パンは食べやすい大きさに切り、バナナ4分の1個は柔らかくなるまでレンジで加熱します。牛乳100mlと砂糖小2分の1、加熱したバナナを混ぜ合わせて食パンを浸しておきます。


卵2分の1個は溶いて浸しているパンに流し込み、卵が馴染んだらバターをひいたフライパンで焼いて完成です。

食パン 5枚切り半分 牛乳 100ml 卵 M1/2個 砂糖 小さじ1/2 バナナ 1/4

https://cookpad.com/recipe/6398484

バナナをおいしく食べるための基礎知識

バナナをおいしく食べるためには、おさえておくと良いポイントがあります。食べる時期に合わせて色で見分けて選ぶ方法や、おいしいバナナの形などの見た目で選ぶ方法などです。


また、バナナは保存の仕方によっても食べる時の美味しさが変わってきます。そこでここではバナナをおいしく食べるためのいくつかのポイントや、保存方法について紹介します。

おいしいバナナの選び方

離乳食でバナナを使う場合は、赤ちゃんが口にするものなので、できるだけ良いものを選びたいというお母さんも多いでしょう。美味しいバナナを選ぶポイントは色と、見た目です。


美味しいバナナの選び方のポイントをおさえて離乳食で使うバナナを買うときの参考にしましょう。

色で判断する

おすすめのバナナの色は、全体的に綺麗な真っ黄色になっているバナナです。


シュガースポットともいわれる黒い斑点が出ているバナナは、甘くて食べ頃ですが、保存がきかないのですぐに食べる分には美味しいバナナと言えるでしょう。


青みかかったバナナは完全に熟しておらず、甘味が少ないバナナです。しかし、黒い斑点があるバナナよりも日持ちするため、すぐに食べずに保存し、黄色になった頃に食べたい人にはおすすめです。

見た目で判断する

美味しいバナナは、バナナの茎の部分とサイズや形など見た目でも判断できます。房の部分から実までの茎の部分は太くて短いもの、角が丸みを帯びているものを選びましょう。


さらに、新鮮なバナナは皮に傷がなく綺麗な状態ですが、バナナは輸送中などに傷が入り痛んでしまうものもあるので、皮の状態もチェックしてみましょう。

バナナの上手な保存方法

バナナは常温で保存しておくことで追熟し、買ったときよりも甘味が増した状態を味わえる果物です。


そのため、冷蔵庫に保存するのはシュガースポットが出て食べ頃になったタイミングにしましょう。常温保存での賞味期限は季節により異なり、暖かい時期では2~4日、寒い時期は7~10日程です。


離乳食に使う場合は冷凍保存が便利でおすすめです。冷凍しておくと使う分だけすり下ろして使えますし、食べかけのバナナも無駄なく消費できます。

赤ちゃんの離乳食でバナナを与えてみよう!

離乳食が始まると、食材がマンネリ化してしまったり与えたい食材があっても赤ちゃんが食べてくれなかったりして、思うように離乳食が進まず悩んでしまう人も多いでしょう。


バナナは栄養価も高く甘味もあるため、赤ちゃんの離乳食におすすめです。アレンジもしやすい食材なので、離乳食づくりの強い味方になってくれるはずです。是非バナナを離乳食づくりに活用してみましょう。