【専門家監修】産後の生理はいつくる?生理が来ないときの受診のタイミング4つ

産後の生理はいつくる?

出産をしたあとの女性の体にはダメージが残ります。そのため、ホルモンバランスや子宮などが元の状態に戻るまで、生理がこなくなります。


体が元通りになって生理がくるようになるまでには約3ヶ月〜4ヶ月ほどかかり、遅い人でも8ヶ月ほどで生理がきます。


ただし、人によって回復の早さは異なり、母乳を出している人は回復が遅くなったりもするので、1年以上経っても生理がこない人もいます。

悪露とは

出産後の女性の体にはダメージが残っています。そのダメージが完全に回復するまでには3ヶ月~4ヶ月ほどかかります。特に、子宮の環境は産前と産後で大きく変わります。そのため、子宮の環境が元通りになっていく過程では、いろいろな反応が起こります。


その過程で出た分泌物が悪露として体外に排出されます。悪露は量が日に日に減っていき、約 1ヶ月程で悪露の量は減っていき、色も変わっていくため、子宮の回復具合の目安にすることができます。

産後の生理が来ない原因4つ

産後は女性の体にダメージが残っているため、すぐに生理が始まることはありません。産後に生理がくるようになるまでの期間は人によって異なりますが、約3ヶ月〜4ヶ月ほどで、体が回復していき、生理がくるようになります。


しかし、中にはいつまでも生理がこないという人もいます。そのような場合には、いくつかの原因が考えられます。

産後の生理が来ない原因1:授乳中である

妊娠、出産後の生理がこない原因の1つとして、ホルモンバランスの乱れが考えられます。特に、授乳をしている場合は排卵を抑制するプロラクチンというホルモンが働くので、そのホルモンの影響によって、生理が遅れる場合があります。


授乳をしているうちは生理がこないと思っている人もいますが、正確には遅れているだけなので、授乳をしていても生理がくることはあります。

産後の生理が来ない原因2:食生活の乱れ

産後でなくても、食生活が乱れていて、栄養バランスが悪い状態になっていると、生理不順になったり、生理が遅れたりなどする原因となってしまいます。


そのため、出産後に体が元通りになっていない状態で、食生活を乱してしまうと、普段以上に生理への影響が大きくなってしまいます。体を健康な状態に早く戻すためにも、食生活には注意して栄養バランスを整えるようにしましょう。

産後の生理が来ない原因3:ホルモンバランスが乱れている

食生活の乱れや授乳などがホルモンバランスを乱してしまい、生理が遅れてしまうことがあります。また、産後では生活習慣が変わったり、睡眠不足になったり、栄養不足になったりなどしやすくなります。これらもホルモンバランスを乱す原因となります。


そのため、産後は家族の手を借りて、適度に休み、バランスの良い食事をしっかり摂ることが重要になります。

産後の生理が来ない原因4:再度妊娠している

産後でまだ生理がきていないので、妊娠はしないと思っている方もいますが、体の回復の早さには個人差があり、生理が来ていなくても排卵している可能性があります。


状況やタイミングなどによっては1度も生理を見ることなく妊娠していたということもあります。そのため、生理が再開していても次の子供の予定がない方は避妊が必要になります。

産後の生理が来ないときの受診のタイミング4つ

産後の生理がなかなかこないという人もいます。人によっては1年以上も生理がこないという場合もあります。単に生理が遅れているだけであれば心配はありませんが、場合によっては病院で受診をした方が良い場合もあります。


そのような場合は、なるべく早く診てもらうことが望ましいので、病院へいくかどうかの判断が重要になります。

産後の生理と受診のタイミング1:不正出血があったとき

授乳中であれば、ホルモンバランスの乱れから少量の不正出血をすることがあります。しかし、その不正出血の量が多く、血の塊が混じっていたりなどする場合は原因が別にある可能性があります。そのため、病院で診てもらうようにしましょう。


また、生理はくるが、月に2回以上と、あまりにも頻繁に生理がくる場合にも病院で診てもらうようにしましょう。

産後の生理と受診のタイミング2:おりものの量が多い

産後はホルモンバランスが乱れやすいです。また、ホルモンバランスが乱れると、おりものの量や回数が増えます。もし、あまりにも頻繁に大量のおりものが出る状況が続くようであれば、病院で診てもらいましょう。


また、おりものは量と回数だけでなく、色や匂いなどの状態も確認しましょう。色が黄色や白色に濁っていたり、臭いがきつい場合にも病院で診てもらいましょう。

産後の生理と受診のタイミング3:下腹部に痛みがある

産後から1ヶ月ほどは子宮が元に戻ろうとするときの反応で、下腹部に痛みを感じることがあります。しかし、いつまでもその痛みがひかず、下腹部に重みを感じる場合は他の原因が可能性として考えられます。そのため、病院で診てもらうようにしましょう。


また、産後のストレスや疲労で下腹部が痛くなることもあるので、体調管理にも注意するようにしましょう。

産後の生理と受診のタイミング4:1年以上こない

産後の生理は3ヶ月〜4ヶ月、遅くても8ヶ月くらいでくる人が多いです。しかし、授乳をしたり、ホルモンバランスが乱れたりなどしている場合は、1年以上も生理がこないという人もいます。


もし、1年以上も生理がきていないのであれば、念のため病院で診てもらうようにしましょう。ただし、不正出血やおりものが多かったり、下腹部の痛みが続いたりなど他の症状がある場合は早めに病院で診てもらうようにしましょう。

産後の生理と病気のサイン4つ

産後の生理がなかなかこない人もいます。そのような場合はいくつかの原因が考えられます。ただし、その原因によっては早めに病院で診てもらう必要があります。


もし、病気のサインが見られた場合には、すぐに病院で診てもらい、症状を確認してもらうようにしなければいけません。病院で早くに診てらもうことで、もし病気であれば早期の治療をすることができ、もし病気でなければ安心を形にすることができます。

産後の生理と病気のサイン1:経血量が増える・貧血

出産では大量の血液が失われるため、貧血になりやすい状態になります。しかし、子宮が元の状態に戻っていくことで、貧血は徐々に治っていきます。


ただ、子宮がスムーズに元の状態に戻っていかない子宮復古不全となっている場合には、出血量が増えてしまい、貧血が続く原因となってしまうことがあります。

産後の生理と病気のサイン2:性交痛や排便痛がある

出産で帝王切開をした場合はその手術後の合併症として、子宮内膜症が発生することがあります。子宮内膜症とは子宮腔にだけあるはずの子宮内膜という組織が、子宮の外で増えてしまう病気のことです。


その症状として、排便痛や性交痛などが起こります。これらの痛みは生理のとき以外でも感じるので、痛みや違和感などを感じた場合には病院で診てもらいましょう。

産後の生理と病気のサイン3:下腹部や腰の痛み

出産で帝王切開をした場合はその手術後の合併症として、子宮内膜症が発生することがあります。その症状には排便痛や性交痛などがあります。また、これら以外にも腰痛や下腹部痛などの症状が出ることもあります。


そのため、これらの症状がある場合も病院で診てもらうようにしましょう。

産後の生理と病気のサイン4:食べても痩せる

産後は体が元の状態に戻ろうとして体重が減少していきます。しかし、いつまでも体重の減少が止まらない場合は摂取カロリーが不足している可能性があります。


産後は育児や授乳などで大量のカロリーを消費するので、食べる量より消費カロリーの方が多く、体重の減少が止まらないことがあります。


また、食欲があって食べているにも関わらず、体重が落ちていく場合にはバセドウ病の疑いもあるので、病院で診てもらうようにしましょう。

産後の生理が来ないと不安になったときは迷わず受診しよう!

産後の生理がくるまでの期間は人によって異ります。しかし、いつまでも生理がこない、痛みや違和感に思うなど、不安になった場合は迷わずに病院で診てもらうようにしましょう。


万が一、病気であった場合には、早くに発見をした方が早くに治療を始めることができ、もし病気でなかった場合には安心を形にすることができます。