赤ちゃんにスプーンの使い方を教える練習法5つ|おすすめのスプーンとは?

赤ちゃんに適したスプーンは?

離乳食が進んだ生後9か月頃から、赤ちゃんも「自分で食べたい」という意欲がでてきます。初めは手づかみで、そのうち大人を真似てスプーンやフォークを使って食べることに興味を持つようになります。


離乳食初期には大人が食べさせるための離乳食スプーンを使いますが、離乳食完了期頃になったら「子供用スプーン」を使って練習させましょう。子供用スプーンは赤ちゃんが持ちやすい形状になっており、練習におすすめです。

赤ちゃんにスプーンの使い方を教えるおすすめの練習法5つ

それでは、赤ちゃんに教えるおすすめのスプーン練習法をご紹介します。


いきなり一人でスプーンを使って食べることは難しいので、まずはスプーンを握るのに慣れさせることから始めるとよいでしょう。段階を踏んで、繰り返し練習させることが必要です。

おすすめの練習法1:最初は大人が食べさせる

まずは大人が食べさせて、お手本を見せてあげましょう。赤ちゃんは大人の動作をよく見ています。スプーンで離乳食をすくうところから、口に運ぶところまでを見せてあげることで、赤ちゃんはスプーンで食べる大まかな動作を学びます。

おすすめの練習法2:何ものせていないスプーンで練習

続いて、赤ちゃんに何ものせていないスプーンを握らせ、スプーンをしっかり持つ練習をさせます。この練習をしておくことで、食べ物をのせた時の練習がスムーズに行えるでしょう。


この時に、必ずしも正しい持ち方を教える必要はありません。まずは、自分で食べることが楽しいと思えるようにすることが大切なので、スプーンを上から握る形で構いません。慣れてきたら「下手持ち」、最後に「鉛筆持ち」と変えていきましょう。

おすすめの練習法3:食べ物がのったスプーンを握る練習

赤ちゃんにとって、スプーンで食べ物をすくうという動作は難しいものです。初めは、大人がスプーンに一口分の食べ物をすくって赤ちゃんに手渡し、しっかり握る練習を繰り返ししましょう。

おすすめの練習法4:口に運ぶ練習を繰り返す

赤ちゃんがスプーンをしっかりと握れるようになったら、次にそれを口に運ぶ練習を繰り返します。


この時も初めは大人が手を添えて、口まで運ぶ動作をサポートします。スプーンと口との距離感をつかみながら繰り返し練習をします。

おすすめの練習法5:スプーンを握らせて口に運ばせる

最後に、口に運ぶまでの一連の動作ができるようになってきたら、赤ちゃん一人でスプーンを握らせ、食べ物を口に運ぶ練習をします。慣れてきたら、食べ物をすくうところから一人でさせてみましょう。


この時、離乳食を入れる器を深めのお皿で用意すると、すくいやすくていいでしょう。

赤ちゃんにスプーンの練習をさせるときの準備3つ

赤ちゃんにスプーン練習を始めさせる時期や、練習させるときのポイントを説明します。


成長に合わせ段階を踏んで、赤ちゃんが意欲的に離乳食を食べられるよう練習することがポイントです。

練習をさせるときの準備1:練習を始めるのはいつからがいい?

スプーン練習を始める時期はいつからがいいのでしょうか?


離乳食が完了する1歳から1歳半になる頃がスプーン練習を始める時期です。この頃になると奥歯が生えてくる子も多く、食べ物を上手に噛んだり飲み込んだりできるようになります。


スプーン練習を始める前に、しっかり「手づかみ食べ」させましょう。手づかみ食べをすることで食べ物を口に運ぶ動作や食べ物の温度や感触、食べられる大きさや量を自ら学びます。これは、その後のスプーン練習にもつながる大切な経験です。

練習をさせるときの準備2:スプーンにのせる離乳食は?

スプーン練習するときの離乳食はどんなものがよいのでしょうか?赤ちゃんが「スプーンで食べたい」と意欲があっても、食べにくいものだと途中でやめてしまったり、機嫌が悪くなったりしてしまうかもしれません。


スプーン練習のときの離乳食について説明します。

食べやすい大きさや固さにしよう

スプーンで食べることに慣れるまでは、食べやすく、スプーンですくいやすいものや乗せやすい大きさのもので練習しましょう。例えば、スプーンに乗せやすく細かくカットした野菜や、すくいやすいマカロニ、カットしたうどん、ゼリーなどがおすすめです。


柔らかいものがすくえるようになったら、次は人参やじゃがいもなど食べなれた野菜や、豆腐などサイコロ状の形と固さのものにステップアップしましょう。

赤ちゃんお気に入りの離乳食にしよう

自ら積極的に食べるようにするため、赤ちゃんのお気に入りの食材を使った離乳食で練習することもおすすめです。好きなメニューであれば練習も積極的にやってくれるでしょう。


離乳食の目的は、食べることを楽しむこと、噛むことや飲み込むことを覚えさせることです。赤ちゃんのペースを見ながら、食べられるメニューを増やしていきましょう。

練習をさせるときの準備3:汚してもいい環境にしよう

初めは上手く食べられず、スプーンを落としてしまうことや食べこぼしなどは、しょっちゅうです。汚れることを気にしすぎて練習が進まない、などとならないように、汚してもいい環境にしてから練習をしましょう。


スプーン練習をするときは、床にビニールシートや新聞紙を敷いたり、赤ちゃんに食事用エプロンをつけたりして汚してもいい環境にしましょう。また、すぐ口や手を拭けるよう、ウェットティッシュなどを用意しておくとよいでしょう。

赤ちゃんにスプーンの使い方を教えるときの心構え

脳や体が発達途中の赤ちゃんにとって、道具を使って器用に食べるということは簡単なことではありません。赤ちゃんにスプーンの使い方を教えるときの心構えとして大切なことは、「焦らない」ということです。

赤ちゃんのペースを優先する

スプーン練習をしていても、途中で手づかみで食べてしまったり、飽きてスプーンで遊んでしまったりということもあるでしょう。そんな時、赤ちゃんのペースを無視し、練習を無理強いすると逆効果になる可能性があります。


スプーン練習では、赤ちゃんに自分で食べることが楽しいと思わせることが大切なので、焦らずに赤ちゃんのペースに合わせて楽しみながら練習をしましょう。そして、できた時には褒めてあげましょう。

赤ちゃんの練習におすすめのスプーン5選

スプーン練習におすすめのスプーン&フォークをご紹介します。


子供用スプーン選びのポイントは、素材と赤ちゃんが握りやすい形状かどうかです。


素材でいえば、シリコン製やプラスチック製は口当たりも柔らかく、お手入れがしやすいのが特徴です。ステンレス製はひんやりした感じで、赤ちゃんによっては嫌がる場合がありますが、丈夫で清潔に長く使えることがメリットです。


スプーンとフォークをセットで販売していることも多いので、赤ちゃんのお気に入りを選びましょう。

おすすめのスプーン1:ベビースプーン&フォーク

アンパンマンの絵柄がかわいい、おすすめの樹脂製ベビースプーンとフォークのセットです。丸みのある形で握りやすく、フォークはさしたものが落ちにくいような形になっています。また、外出先でも使えるケース付きです。


サイズは、スプーンが幅25×奥行15×高さ125mmで、フォークが幅25×奥行10×高さ120mm、ケースは幅55×奥行20×高さ140mmです。煮沸・薬液消毒・食器洗浄機の使用が可能です。参考価格は税抜740円です。

おすすめのスプーン2:フォーク&スプーンミニ

エジソンママのフォーク&スプーンminiは、1歳前後の口の小さな赤ちゃんでも上手に使える小さめでおすすめなスプーンです。


エジソンママのフォーク&スプーンは、上からでも下からでも持ちやすい形状で、フォークは独自の溝がついており麺も滑りにくく、スプーンはヨーグルトカップや食器などにフィットする平らな先端で、すくいやすくなっています。


サイズは、フォークが22mmX10mmX128mmの重量は15gで、スプーンが24mmX10mmX128mmの重量は16gです。食器洗浄機・乾燥機の使用が可能で、煮沸消毒も可能です。参考価格は税抜780円です。

おすすめのスプーン3:フォーク&スプーンセット

ユニバーサルデザインの理念でつくられた製品が人気の、オクソー製フォーク&スプーンもおすすめです。大きめの持ち手は柔らかく滑りにくいグリップがついており、転がりにくい形状になっています。スプーンは深めの設計で食べ物をすくいやすい形状です。


フォーク&スプーンセットは丈夫なステンレス製で、大人の食器を使う前の練習にもなるでしょう。


サイズは、スプーンが約縦2.5cm×横3cm×高さ13.5cmで、フォークが約縦2.5cm×横2.5cm×高さ14cmです。漂白剤・食器洗浄機の使用が可能です。参考価格は税抜1,000円です。

おすすめのスプーン4:やわらかにぎにぎスプーン・フォークセット

リッチェルのやわらかにぎにぎスプーン・フォークセットは、指先の動きが不安定な赤ちゃんでも握りやすい形で、すくいやすく、口にやさしいやわらか素材でおすすめです。また、スプーン・フォーク部分は口に入れやすいように角度がついています。


サイズは、スプーンが11.7cm×2.9cm×1.8cmの先端部幅は2.4cmで、フォークが11.9cm×2.9cm×1.8cmの先端部幅は2.4cmです。食器洗浄機・乾燥機・電子レンジの使用が可能で、煮沸・薬液消毒も可能です。参考価格は税抜600円です。

おすすめのスプーン5:ベビーレーベル スプーン・フォークセット ケース付

最後におすすめするのは、ベビー用品の総合メーカーであるコンビのスプーン・フォークセットです。コンビのスプーン・フォークセットは、色あいがかわいい、お手入れが楽な樹脂製のスプーンセットです。コンパクトに持ち運べるケース付なので、外出先でも使えます。


ケースサイズは約14cmで、重量は48gです。食器洗浄機の使用が可能です。参考価格は税抜650円です。

赤ちゃんにスプーンの練習をさせよう

スプーンで食べる練習には、なにより「自分で食べたい」という赤ちゃんの気持ちが大切です。無理強いはせず、赤ちゃんがスプーンで食べることに興味を持つようになったら、初めは大人がサポートしつつスプーン練習を始めてみましょう。


スプーンを上手に使って食べられるようになれば、きっと食事の時間がもっと楽しいものになることでしょう。