本当に赤ちゃんに靴下はいらないの?履かせるときのポイント7つと選び方を紹介

赤ちゃんには靴下を履かせたほうがいい?

赤ちゃんの靴下は可愛らしいものがたくさんベビー用品店に売っていますが、赤ちゃんにとって靴下は必ず必要なものなのでしょうか。赤ちゃんの足はとても小さく触るとひんやりしていることも多いですから、靴下を履かせておくべきなのかという疑問をよく耳にします。


年配の人からは履かせた方が良いと言われたり、育児書等では履かせなくても良いと書いてあったりしてどれが正解かわからない親御さんは多いでしょう。

赤ちゃんの足が冷たくて不安!

赤ちゃんの手足が冷たいと、風邪をひいてしまうのではと不安に駆られてしまう親御さんも少なくありません。


慌てて足を温める前に、赤ちゃんの体幹部分(おなかや背中)を触ってみます。体幹部分がひんやりしていたら寒がっていると判断して靴下を履かせてあげましょう。そうでなければ履かせる必要はありません。手や足先よりも、体の中心である体幹部分で判断しましょう。

年配の人に指摘された!

祖父母世代はよく「靴下を履かせなさい」と言いますが、これには理由があります。昔は住宅の断熱機能や空調の機能が今ほど整っていなかったため、寒い室内で靴下を履く習慣が根強く残っているからなのです。


昔と今は違うので、と反論したい気持ちはぐっとこらえて、「助産師さんに裸足でもいいと言われました」等と上手に返しましょう。

赤ちゃんに靴下を履かせない方が良い理由

成長段階において、足の形成は大変重要です。靴下は足をぴったり包み込むので、裸足に比べ外から皮膚への刺激を鈍くしてしまいます。足への刺激を鈍くさせ続けた生活をしていると、大きくなってから色々と好ましくない影響が出てくると言われています。


以下ではその影響について詳しく説明していきます。

足の感覚を養う

赤ちゃんは全身どこでも触れるものに刺激を受けて成長していきます。それは足裏の皮膚からでも同じことで、足裏への刺激は、手や唇に次いで脳の体感感覚野の刺激を受け取る領域の面積が大きく、脳の活性化に大変役立っているそうです。


足裏を刺激してあげることはとても重要なのです。なるべく裸足の状態で足裏の刺激を毎日してあげましょう。

土踏まずの形成に良い

土踏まずは赤ちゃんの足にはありません。幼少期の運動や刺激によって足裏の筋肉が形成され、骨格が完成するとともに土踏まずも完成します。これが無い足は扁平足と呼ばれ、腰痛や疲れやすいといった原因ともいわれています。


年中裸足で保育をしている幼稚園や保育園では、扁平足の子の割合が低い傾向にあると言われています。幼少期に裸足でたくさん遊ばせたり歩かせたりすることによってできた結果であると考えられます。

赤ちゃんに靴下を履かせるときのポイント7つ

赤ちゃんには靴下を履かせる場合とそうでない場合があります。ではどんな時が履かせるタイミングなのか?そもそも靴下というものはいつから必要なのかと迷う親御さんは意外と多いでしょう。


ここでは7つのポイントに分けてどんな時に靴下が必要なのか、必要な場合にはどのような靴下を選べば良いのかを紹介していきます。

靴下を履かせるときのポイント1:寝るときは不要

赤ちゃんが寝ている時には靴下を脱がせてあげましょう。体温調節機能が未熟な赤ちゃんは、靴下を履かせられると熱が体内にこもり、体温が上昇してしまうので危険です。


体幹を冷やさないようにタオルケットや衣服で調整してあげましょう。靴下を履かせたり、過度な厚着にさせてはいけません。

靴下を履かせるときのポイント2:暖かい室内では不要

冬であっても暖かい室内では靴下を履かせる必要はありません。寝ている時でも起きているときでも、熱がこもって体温が上がり過ぎてしまうのを防ぐために、靴下は履かせないでおきましょう。


赤ちゃんにとって快適な室温は夏が26〜28度、冬は20〜22度と言われています。これを基準に部屋が寒いと感じた時はまず空調を調整したり上着を調整したりして、体幹を温めるように意識するのが基本です。

靴下を履かせるときのポイント3:冬の外出には必要

冬は冷たい空気と部屋の暖房によって空気が大変乾燥しています。赤ちゃんの皮膚はとても乾燥しやすく、トラブルも多くなるので保護・保湿ケアが一層大切になる時期です。


寒い空気に直接触れると冷えと乾燥のもとにもなりますから、特に冬のお出かけには靴下を履かせて足元をしっかり保護してあげましょう。

靴下を履かせるときのポイント4:重ね履きをさせない

寒さが厳しい時には靴下の重ね履きをしたくなるものです。しかし、あまり締め付けすぎると足の血流が悪くなってしまうので、靴下を重ねるのは好ましくありません。


靴下は暖かい素材のものをまず1組履かせ、それでも寒そうな場合はレッグウォーマーやブランケットなど、他のアイテムで補うようにすると良いでしょう。

靴下を履かせるときのポイント5:ファーストシューズを履くときは必要

赤ちゃんが歩き始めるようになると、靴が必要になってきます。靴を履く際、靴下はきちんと履きましょう。靴下を履いていると靴も履かせやすく、裸足に靴を履くよりも衛生的です。


また靴下は靴と同様に足を守っています。靴下は汗を吸い取ったり、摩擦から守ってくれるものなのでファーストシューズを購入する際は靴下もセットで用意してあげましょう。

靴下を履かせるときのポイント6:ゆったり履けるサイズが良い

靴下を選ぶ際、サイズ選びは慎重にしましょう。脱げないようにときつめのものを選ぶと圧迫されて血流が悪くなるのでNGです。かといってブカブカなものはすぐに脱げてしまいます。


靴下は赤ちゃんの足の成長具合に合わせて、少しゆとりのあるものを選びましょう。月齢に合わせて色々なサイズがありますから、迷った時は赤ちゃんの足のサイズを測って、売り場の店員さんにアドバイスをもらいに行くのがおすすめです。

靴下を履かせるときのポイント7:赤ちゃんの状況に合わせて判断する

人間にとって快適な室温というのは、赤ちゃんも大人も同じくらいの温度だと言われています。同じ空間にいる親御さんが適温だと感じたら、赤ちゃんにとっても快適であると考えて良いでしょう。


ただし、赤ちゃんは体温調節が上手にできず、気温の影響をうけてすぐに体温が上下します。体温上昇や低体温を防ぐために、靴下を履かせるかをいつも意識して、状況を見ながら判断しましょう。

いつから赤ちゃんに靴下を履かせるのか?

赤ちゃんにとって、靴下をいつから履かせるべきという決まりは特にありません。赤ちゃんに靴下を履かせるタイミングは、月齢ではなくその時々の使用場面で考えるとよいでしょう。


例えば春生まれや夏生まれの赤ちゃんには基本的にすぐ靴下を用意しなくても問題ありません。しかし冬生まれの赤ちゃんは、寒い中外出する機会が出てくるかもしれません。防寒対策する必要がありますから、靴下は生まれてすぐに用意してあげると安心です。

おすすめの赤ちゃんの靴下は?

赤ちゃん用品のコーナーにはたくさんのサイズやデザインの靴下が売られています。また、かぎ針で手作りの靴下を編んであげる親御さんもいることでしょう。


赤ちゃんの足を守るため、また時にはファッションを楽しむために、その子に合った靴下をその時折の用途に合わせて選びたいところです。


それでは、いざ靴下を購入するときにどのようなポイントに気を付ければ良いのでしょうか。

素材の選び方

まずおすすめしたいものは、吸湿性が高く肌刺激も少ないコットンです。シルクも吸湿性・放湿性に優れ、肌触りがなめらかです。コットンとシルクは肌の弱い子でも安心して使用でき、通気性にも優れているのでどこに行っても春夏秋冬使えます。


寒い季節にはウールもおすすめです。保温性が良く、シルクと同様に吸湿性・放湿性にも優れています。


どの素材も1度手に取ってみて、赤ちゃんが快適に過ごせそうなものを選んであげましょう。

滑り止め付きが安心

これは大人にも言えますが、普通の靴下は特にフローリングだと滑りやすく、転倒の危険があります。また靴の中で滑ってズレてしまう事もあります。滑り止め付き靴下は専用の素材がコーティングされているので、普通の靴下よりも脱げない上に滑りにくく、転倒防止になるでしょう。


しかし、室内がフローリング、畳、絨毯など、滑りの違う床素材の場所を移動する場合には、その違いに足元がなじめず、転ぶこともあるので要注意です。

赤ちゃんに靴下は必要か考えよう

赤ちゃんにとって靴下は室内では基本的に履かなくても良いものですが、屋外の防寒対策には必要となってくるアイテムです。


いま靴下が必要かどうかの判断は、気温や赤ちゃんの個人差などによって異なります。しっかり見極め、赤ちゃんも自分も快適に過ごせる空間つくりをしたいものです。


赤ちゃんの体温調節機能は生まれてから少しずつ育っていくものですから、未熟なうちは親御さんがしっかりと注意して見てあげましょう。