麦茶は生後1ヶ月から飲める赤ちゃん用が売られているので、赤ちゃんが飲んでも大丈夫な飲み物です。しかし生後1ヶ月ごろは母乳やミルクが食事の変わりの大切な時期です。
母乳やミルクがきちんと摂れて、離乳食を開始する赤ちゃんが多い5~6ヵ月ころから、水分補給対策として少しずつ始めることをおすすめします。
麦茶にはペットボトルや紙パック、煮出し・水出し・粉末がありますが、この記事では粉末タイプの麦茶の作り方について解説します。
もうすでに、粉末タイプの麦茶を使われているご家庭もあるかと思います。まだ試したことのない方にも必見です。使いやすくて便利そうな粉末タイプの麦茶が持つ、2つのメリットをチェックしていきましょう。
粉末タイプの麦茶にはどこにでも持ち運べるというメリットがあります。1回分のスティック状の小分けになったものならさらに軽く、マザーバッグの中に入れてもかざばりません。
持ち運んだ先で手軽に作れるため新鮮な状態で飲むことができ、衛生面でも安心です。また、お湯でなくても、水で混ざるのでこれもうれしいポイントです。
夏には水筒の中にキンキンに冷やした水に入れるだけで外でも冷たい麦茶が飲めます。
粉末タイプの麦茶は、水にもお湯にもさっと溶ける形状になっているため、誰でも簡単に作れるというメリットがあります。溶かす際のテクニックも特にありません。
丸粒麦茶の茶殻処理やティーバッグごみ処理の必要ないため地球にも優しい。赤ちゃんのお世話で忙しいママにピッタリです。
粉末タイプの麦茶を赤ちゃん用に用意するには、2つの作り方があります。水やお湯を使う場合と湯冷ましを使った作り方です。それぞれを使った粉末の溶かし方についても解説します。
粉末タイプの麦茶は水やお湯にサッと溶けるのが大きな特徴ですが、赤ちゃんに与える場合にはどんな水でも良いわけではありません。
冷たすぎるとお腹を冷やしてしまい下痢の原因になり、お湯が熱いとやけどをする恐れがありますので、人肌と呼ばれる40℃前後が目安です。
また、ミネラルウォーターに含まれるミネラル分も赤ちゃんは摂り過ぎてはいけないものなので、軟水タイプを選ぶか湯冷ましを使ってつくるようにしましょう。
赤ちゃんに粉末タイプの麦茶を水道水から作るときには、湯冷ましを使うことをおすすめします。湯冷ましは水を10分間沸騰させて冷ましたもの。
沸騰させることにより、水道水に含まれる残留塩素(カルキやトリハロメタン)を除去できるため、赤ちゃんにも安心して与えられます。
赤ちゃんへの粉末麦茶の与え方には、成長に合わせて飲ませ方を変える必要があります。飲ませる量やタイミングにも気を付けなければなりません。それぞれのポイントを分かりやすく解説します。
赤ちゃんに粉末麦茶を与える際には、成長に合わせて飲ませ方を変えなければなりません。哺乳瓶に麦茶を詰めても母乳やミルクとは味もニオイも違うため、拒否されることも多くいきなりは飲んでくれません。
無理に飲ませようと頑張るのではなく、成長の段階に合わせたやり方で少しずつゆっくりと進めて行くことが大切です。スプーンで与えることから始めてから、ストローへと移行していきましょう。
麦茶に限らず赤ちゃんが初めて口にするものを与えるときには、体質に合わない場合もあるので、離乳食用スプーンで1杯くらいから始めるのがポイントです。嫌がらないで嬉しそうに飲むようなら、少しずつ量を増やしていきましょう。
それまで母乳やミルクだけだった赤ちゃんは、スプーンを口に入れた感覚自体に驚いて嫌がることも少なくありません。その時は無理せずに、また次の機会にあげてみましょう。
赤ちゃんの離乳食が進んでくる9~10ヵ月ごろになると、コップやお椀を使うようになります。麦茶を飲むときにストローを使い始めるのもこのころです。ストローを選ぶ際は長すぎるものは避けて、口径が小さくて短めのものを選びましょう。
離乳食の汁ものなどをすすれるようになってきたときが、ストローを試せる目安です。お出かけの時にはストロー付きのマグカップも便利です。しかし発達の度合いには個人差があります。
赤ちゃんに麦茶を与える際の適切量は、離乳食初期・中期・後期すべてに共通して1回につき10~30ml程度です。1日量では母乳やミルク、汁物の水分も合わせて体重1Kgあたり平均150ml程を目安とします。
中期(7~8か月)ならスプーン、離乳食後期(9~11ヶ月)には小コップを使って練習しながら与えてもOKです。麦茶を好むからと言って離乳食やミルクの量が減ってエネルギー不足にならないよう注意してください。
赤ちゃんに粉末タイプの麦茶を与えるなら、与えるタイミングにも注意しましょう。離乳食を始めているなら、食事中や食後、朝やお昼寝から起きたとき、お風呂上りなどが水分補給のタイミングとしておすすめです。
一歳未満の場合は麦茶ばかり飲ませすぎて、母乳やミルクの摂取量に影響がでてエネルギー不足にならないように気を付けましょう。
赤ちゃんも安心して飲めるおすすめの粉末麦茶の中から、味が良くて飲みやすい商品を厳選して3つ紹介します。なお、開封後はしっかりと封をして冷蔵庫で保管し、2週間から1ヶ月程で使い切りましょう。
さらさらとした粉末麦茶は溶けやすく作られているため、少量の水にも溶けて固まってしまいます。赤ちゃんの水分補給として麦茶を美味しく飲んでもらうには、美味しさをしっかりとキープしながら衛生的に使うのがポイントです。
「こども喜ぶ麦茶」は国内大麦の60%を提供する株式会社はくばくの製品です。国産大麦をじっくりと低温焙煎して焦がさず焼き上げることにより、大麦のもつ旨味と甘みをひきだした優しい味わいの麦茶です。
内容量は416g(52袋入り)とたっぷり入っているので、赤ちゃんからお年寄りまで家族みんなで楽しめます。
伊藤園の「さらさら健康ミネラルむぎ茶」は水にもお湯にもサッと素早く溶けるインスタント麦茶です。無香料・無着色でミネラルもたっぷり入っています。
小分けになっていないので、飲みたい分だけを溶かして作れて濃さの調整も簡単です。無駄なく麦茶を楽しみたい方におすすめ。40g入りで約50杯分の量が入っていますので、まとめて作って冷凍してもよいでしょう。
ベビー用ミルクや離乳食のメーカーとして知られるWAKODO(和光堂)の「飲みたいぶんだけ麦茶」は、国産六条大麦を贅沢に使用してつくられています。
お湯で溶かして冷ましてから与えましょう。まだ飲む量が少ない生後1ヶ月の赤ちゃんから飲める優しい味で、1.2g入りの小分け包装は持ち運びにも簡単です。食事中やお出かけ先での水分補給におすすめです。
ミルクや離乳食がエネルギー源の赤ちゃんの水分補給には、ノンカフェインの麦茶の中でも衛生的で手軽に作れる粉末タイプの麦茶がおすすめです。持ち運びに便利なので、お出かけ先でも飲みたいタイミングで作ってあげられます。
さらに粉末タイプの麦茶で作った麦茶を冷凍すれば、約3週間は保存可能です。製氷皿に入れて冷凍するだけなので簡単。忙しいママでも粉末麦茶があれば赤ちゃんの水分補給対策はバッチリです。