今回はサラダを使った離乳食について紹介していきます。サラダの離乳食を作りたいけれど、いつから食べさせてあげていいのか分からない方もいるのではないでしょうか。
サラダの離乳食は1歳から1歳半が食べさせる目安と言われています。野菜の食感が好きな子、苦手な子はそれぞれなのでお子さんに合わせて様子を見ると良いでしょう。
サラダの離乳食を作るときのポイントを3つ紹介します。紹介する主なポイントは野菜を加熱すること・離乳食後期に入った時の食べさせ方・離乳食完了期に入った時の食べさせ方についてです。
離乳食後期に入るとサラダに味付けが出来るようになっていきますが、使う調味料や濃さに注意が必要です。さらに離乳食完了期に入ると生野菜に挑戦できますが、こちらも野菜の種類に注意が必要です。
離乳食に使う野菜を加熱するべき理由は3つあります。1つ目は細菌をできるだけなくすため、2つ目は消化を促すため、3つ目は赤ちゃんはまだ大人が噛める固さのものは噛めないためです。
赤ちゃんはまだ細菌類に弱く、また消化器官が未発達です。さらに赤ちゃんが噛める固さは大人の指で潰せるぐらいと言われています。これらのことから野菜は加熱して出してあげるべきと言えるでしょう。
離乳食後期に入った場合のポイントを紹介します。離乳食後期の食べさせ方としては味付けができる時期です。しかしどの調味料を使えば良いのか迷う方もいるのではないでしょうか。
ここでは調味料の種類や使える量について見ていきます。
離乳食を味付けする場合は薄味が基本です。調味料としては、だしや醤油、味噌がおすすめで素材の味を引き出すようなものを使うと良いでしょう。
1食に使う調味料は全て合わせて1食0.5㎖が目安と言われています。またこれらの調味料の他にも粉ミルクを使用して栄養を付加する方法もおすすめです。
離乳食完了期に入った場合のポイントについて紹介します。離乳食完了期の食べさせ方としては生野菜に挑戦したり、油を使って野菜に風味付けしたりできます。
しかしまだ赤ちゃんは生野菜には慣れていません。ここではまだ消化器官が未熟な赤ちゃんに適した生野菜や、生野菜に使う油について見ていきます。
離乳食完了期になるとついに生野菜に挑戦できます。この時期の赤ちゃんが食べられる野菜の例はトマト・キュウリ・レタスなどです。
食べさせる時の注意点として、トマトやキュウリは皮がついているため食べさせはじめの時期にはむいてあげると良いでしょう。また、野菜の食感は赤ちゃんによって好き嫌いがありますので様子を見ながらあげてください。
離乳食完了期の赤ちゃんに野菜を食べさせる調理法として油を使うものがあります。赤ちゃんに使える油の種類としてオリーブオイルやなたね油、こめ油が挙げられます。
使う油の量として離乳食後期は2gまで、離乳食完了期は3gまでと言われています。油の使いすぎはよくありませんが、風味付けや野菜を焼くときに適しています。また油に含まれる「脂質」は身体の成長に必要な栄養素ですので適度に使うと良いでしょう。
野菜サラダをあげたときに赤ちゃんが食べにくそうにしていたり、お腹を下したりしてしまった時はその野菜を加熱して温野菜にしてからあげると消化しやすくまた、食べやすくなります。
ここからは、サラダを使ったおすすめ離乳食のレシピを紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。
鍋に1ℓの水を入れ、その中に表面を拭いた昆布を入れておきます。
ブロッコリーの房の部分を食べやすい大きさに分け、軸は皮をむき芯の部分を縦に6~8等分に切ります。人参も皮をむき、1㎝角に切ります。
昆布と水を入れた鍋に人参を入れたら火にかけ沸騰させ、人参が手で折れるぐらいまで煮込みます。その後ブロッコリーの芯を、1分ほど遅れて房を入れます。ブロッコリーの芯が柔らかくなったら火を止めざるに移し、盛り付けたら完成です。
このレシピは9~11ヶ月の離乳食後期におすすめで、予算目安は300円前後、調理時間目安は約15分です。
キャベツと人参、玉ねぎをそれぞれみじん切りにします。それぞれ小さじ2の量が目安です。
りんごを大さじ4の量まですりおろします。みじん切りにした野菜3種類とすりおろしたりんごを混ぜ合わせ、約1分加熱します。加熱後よく混ぜて人肌程度に冷ませたら完成です。
このレシピは7~8ヶ月の離乳食中期におすすめで、予算の目安は300円前後、調理時間目安は約15分ほどです。
じゃがいも、玉ねぎ、人参をゆでてそれぞれ大きめに切っておきます。1人用の野菜の量は大さじ1ほどです。切った野菜に粉チーズを振りかけて完成です。
このレシピは7~8ヶ月の離乳食中期におすすめで、予算目安は100円以下、調理時間目安は約10分です。
冷凍ワカメのみじん切り大さじ1と冷凍ゆで豚肉大さじ1をレンジで温めます。じゃがいもは皮をむいて輪切り1枚をみじん切りにします。小松菜も1本同様にみじん切りにします。
野菜2種類とワカメ、豚肉を鍋で一緒にゆで、ざるに移したあと盛り付けたら完成です。
このレシピは9~11ヶ月の離乳食後期におすすめで予算目安は100円以下、調理時間目安は約10分です。
りんご3㎝ほどと皮をむいたじゃがいも、黄パプリカ、トマト少々を小さく切り、トマト以外を先に鍋に入れて約5分ゆでます。
その後トマトを鍋に入れ約1分加熱します。加熱後器に盛り、ヨーグルト大さじ1を入れ混ぜたら完成です。ヨーグルトは無糖のものをできるだけ使うようにしましょう。
このレシピは12ヶ月以降の離乳食完了期におすすめで予算目安は300円前後、調理時間目安は約5分です。
皮をむいたじゃがいもをみじん切りにした後レンジで加熱し、粗く潰します。人参、玉ねぎはまるごとゆでてみじん切りにします。
野菜3種類それぞれ大さじ1を混ぜ合わせ、その後野菜スープで混ぜ合わせた野菜を食べやすく伸ばしたら器に盛って完成です。
このレシピは9~11ヶ月の離乳食後期におすすめで予算目安は約10分、調理時間目安は100円以下です。
じゃがいもときゅうり、それぞれ1㎝を3㎜角に切り、その後加熱し柔らかくします。トマトは1/8を皮と種を取り除き5㎜角に切ります。
加熱したじゃがいも、きゅうりが冷めたら、野菜にヨーグルト大さじ1をかけて完成です。
このレシピは9~11ヶ月の離乳食後期におすすめで予算目安は300円前後、調理時間目安は約10分です。
豆腐100gの水気を切り、キッチンペーパーに包んで約1分レンジで加熱し水切りをします。水切りをした豆腐にレモン汁小さじ1、てんさい糖小さじ1/4、オリーブオイル小さじ1/3を加えブレンダーで滑らかになるまで混ぜ合わせます。これで豆腐マヨネーズの完成です。
じゃがいもを加熱し柔らかくした後、粗く潰します。粗く潰したじゃがいも大さじ1~2に、加熱して柔らかくした人参、インゲン、コーンそれぞれ小さじ1~2と、作っておいた豆腐マヨネーズ大さじ1を加えて完成です。
このレシピは9~11ヶ月の離乳食後期におすすめで予算目安は300円前後、調理時間は15分前後です。
冷凍さつまいも1本を解凍し、そこにゆでた人参、白菜、玉ねぎをそれぞれ小さじ1ずつ加えます。混ぜ合わせた野菜にマヨネーズ小さじ1/2を加えて和え、器に盛って完成です。
このレシピは12ヶ月以降の離乳食完了期におすすめで予算目安は100円以下、調理時間目安は約5分です。
ブロッコリーと人参約10gずつを食べやすい大きさに切り、加熱して柔らかくします。
牛乳150㎖をレンジで1分30秒ほど加熱した後、レモン汁大さじ1を加え軽くかき混ぜます。しばらく混ぜると分離が始まり、約5分置いておきます。
5分経過したらクッキングペーパーにこし、残った白いチーズの部分の水分を軽く絞りカッテージチーズを作ります。柔らかくした野菜にカッテージチーズを合わせて完成です。
このレシピは9~11ヶ月の離乳食後期におすすめで予算目安は100円以下、調理時間目安は約15分です。
サラダを使った離乳食はレシピ数からも人気が分かりますが、生野菜に関しては離乳食初期~中期に食べさせてはいけないと言われています。
理由としては生野菜に付着した雑菌から赤ちゃんが感染するリスクがあること、離乳食初期~中期の赤ちゃんには噛み潰せないことが挙げられます。ここでは生野菜を食べさせてはいけない理由について解説していきます。
赤ちゃんは細菌類に弱く、生野菜に付着した雑菌以外にも野菜に使われている農薬、ふきんや調理器具の衛生状態によっても感染してしまう恐れがあります。
細菌による感染を防ぐためには野菜に火を通すことが重要です。ほとんどの細菌は加熱によって死滅するといわれています。また、調理器具やふきんも洗剤でよく洗ってから熱湯をかけることで感染リスクを下げられるでしょう。
一般的に赤ちゃんは、9ヶ月頃から大人の指でつぶせるほどの固さの物を噛めるようになります。しかし生野菜は繊維が固いものが多く、赤ちゃんにとって噛み潰すことは難しいと言えます。
また食物繊維が多いと消化器官が未熟な赤ちゃんには消化が困難で、負担になり下痢や便秘などのトラブルの原因になることがあります。これらのことから生野菜は避け、加熱調理をした方が良いと言えます。
サラダを使った離乳食は栄養がありレシピもたくさんあります。しかしサラダに生野菜を使うのは離乳食完了期まで避けた方が良いでしょう。また離乳食完了期を迎えても、食べさせる野菜は赤ちゃんの消化や咀嚼に負担をかけない物を選ぶことが重要です。
サラダの離乳食は野菜の種類を変えたり味付けに使う調味料を変えたらバリエーションが豊かになります。また赤ちゃんはカラフルな色を好むといわれているので、色とりどりの野菜を使ってあげるとより良いでしょう。