【専門家監修】赤ちゃんに与える絵本の効果5つ!絵本の選び方のポイント4つ

赤ちゃんに絵本を読むメリットとは?

絵本の読み聞かせとは、室内でできる親子のふれあいの1つです。中には新生児や1歳にもならない赤ちゃんに「絵本の読み聞かせをして意味があるのか。」と考えたことのある方もいると思います。


絵本を読むメリットは数多くあり、子どもに興味・関心を持たせる、喜怒哀楽など情緒を読み取る力をつける、想像力を養うなどがあげられます。赤ちゃんと家族との大切なコミュニケーションの時間となるでしょう。

赤ちゃんに与える絵本の効果5つ

絵本の読み聞かせが赤ちゃんにもたらす効果は大きく5つあります。スキンシップがとれる、感情の表現が豊かになる、好奇心が身につく、想像力が身に付く、本が好きになる、などです。


お母さんやお父さんが、絵本の読み聞かせをすることは赤ちゃんがいろいろな力を身に付けるきっかけになり、遊びの一環として行うことで楽しい家族の時間を作ることができます。


絵本の読み聞かせについて知識を深めることで、より家族の時間を有意義なものにできるでしょう。

赤ちゃんに与える絵本の効果1:スキンシップがとれる

赤ちゃんに与える絵本の効果1つ目は、スキンシップがとれるということです。絵本の読み聞かせというのは、赤ちゃんと家族の大切な時間です。


現代機器に頼らず、お母さんやお父さんの声で絵本を読み聞かせてあげるということが必要になります。お母さん、お父さんの声というのは赤ちゃんにとってとてもリラックス効果のあるものです。


1つの絵本を一緒に見ることで、子どもと家族の間に信頼関係を築くことができるでしょう。

赤ちゃんに与える絵本の効果2:感情の表現が豊かになる

赤ちゃんに与える絵本の効果2つ目は、感情表現が豊かになるということです。生後6か月頃になると絵本を読んでいる大人の表情から「うれしい」「かなしい」などの感情を読み取るといわれています。


読み聞かせをすることにより赤ちゃんの脳の感情をコントロールする部分が活動します。さまざまな言葉を絵本の読み聞かせによって学び、現実世界に絵本と同じものを見つけると指をさしたり、声を出して反応するなど感情を表現できるようになるでしょう。

赤ちゃんに与える絵本の効果3:好奇心が芽生える

赤ちゃんに与える絵本の効果3つ目は、好奇心が芽生えるということです。早い子だと9~10か月頃言葉を理解しはじめ、1歳半~2歳ごろには簡単な言葉を話せるようになります。


絵本は子どもにとって図鑑のような役目もあり、街を歩いていて絵本にあったものを見つけると一緒だね、と反応したりします。


絵本を読み聞かせることで好奇心が育ち「あれはなに」と日常の中でもお母さん、お父さんに尋ねてくることも増えてきます。

赤ちゃんに与える絵本の効果4:想像力が身に付く

赤ちゃんに与える絵本の効果4つ目は、想像力が身に付くということです。言葉が概ね理解できるようになるまで成長したら、違う種類の本も読んでみましょう。今までの簡単な内容の絵本とは違い、物語になっている絵本も楽しめるようになってきます。


絵本に出てくる登場人物になりきって絵本の世界に入り込み、登場人物の喜怒哀楽などの感情を読みとろうとします。


絵本世界で人の感情や思いについて学び現実の世界でも他人の感情を考えられるようになるでしょう。

赤ちゃんに与える絵本の効果5:本が好きになる

赤ちゃんに与える絵本の効果5つ目は本が好きになるということです。赤ちゃんの頃から絵本に触れることで本が好きな子どもになります。読書量と学校の成績には関係があるというデータもあり、読書を多くするこどもは国語のみならず4教科の成績が良いといわれています。


自分で本を読むことができない赤ちゃんでも、お母さんやお父さんに本を読んでほしいと持ってくるようになってきます。持ってくる本が毎回同じものであっても、繰り返し読んであげるということが大切です。


子どもが自分で絵本を選んで読んでほしい、この本を見るのが楽しいと思っているのでそれだけで意味があります。お母さん、お父さんは一緒に楽しむという気持ちで読んであげましょう。

赤ちゃんの絵本の選び方のポイント4つ

赤ちゃんに読み聞かせる絵本はどのようなものがいいのか、絵本の選び方のポイントを4つ紹介します。絵本を選ぶときは、絵がシンプルなもの、現実的なもの、擬音語が多いもの、簡単な仕掛けや工夫があるものを選ぶのがよいでしょう。


その他にも赤ちゃんが興味を示した絵本を読み聞かせるというのもよいでしょう。最初の絵本の選び方に迷ったときは次の内容を参考にしてみてください。

赤ちゃんの絵本の選び方1:絵がシンプル

絵本の選び方1つ目は絵がはっきりしているものを選ぶことです。0歳児の赤ちゃんはまだ視力の発達が完全ではないので絵本を選ぶ際は色彩がはっきりしている本を選ぶことが大切です。


赤ちゃんは、生まれた時から色も見えてはいますが、明るさの違いを見分けるほうが得意といわれています。


色を見分ける力は生後2か月くらいから発達し、生後2か月で赤・緑、生後4か月で青、黄色をしっかりと区別ができるようになるようです。よって、はじめての絵本は絵も色もはっきりした、カラフルなものがよいと思われます。

赤ちゃんの絵本の選び方2:現実的なもの

絵本の選び方2つ目は、現実的なものを選ぶことです。月齢が経ってきたら、次は身近なものが描かれている絵本を選びましょう。


犬・猫などの動物や、りんご・バナナなどのフルーツなど日頃から生活に出てくる絵本がおすすめです。子どもは、自分が見たことのあるものに反応をするので「これとあれが一緒だ」とまた別の楽しみ方ができるようになるでしょう。

赤ちゃんの絵本の選び方3:擬声語が多い

絵本の選び方3つ目は、擬音語が多いものを選ぶことです。赤ちゃんは、擬音語が大好きです。リズムがいいものや、「わんわん」「ブーブー」など理解し真似ができるようなものなど擬音語の繰り返しを楽しいと感じます。


簡単な言葉を発するようになると、絵本に出てきたものなどを外で見かけたときには自然に自分で言えるようにもなっていきます。

赤ちゃんの絵本の選び方4:簡単な仕掛けや工夫がある

絵本の選び方4つ目は、簡単な仕掛けや工夫のあるものを選ぶことです。


0歳の時には安全で感触も楽しめる布絵本、少し大きくなってくると、簡単な仕掛けがついている絵本や、音の出る絵本などがおすすめです。絵本の種類もさまざまなので、子どもと一緒に本屋さんに行って興味を示したものを与えるのもよいでしょう。


普通に読むだけじゃなく仕掛けのある絵本もまた、こどもの好奇心を育てるといわれています。

図書館デビューのタイミングとは?

赤ちゃんの図書館デビューのタイミングとはいつ頃なのでしょうか。図書館デビューに最適なタイミングというのは特に無く、いつでも挑戦していいと言われています。赤ちゃんの絵本に対する興味・関心が出てきた頃が1番楽しめるでしょう。


無料で借りられるところもあるのでどんな本に興味があるか分からないときは図書館で試しに借りてみるのもよいでしょう。また多くの図書館で「読み聞かせ会」などが行われているので家族で気軽に参加してみましょう。

赤ちゃんに絵本を読むときの注意点4つ

ここからは、赤ちゃんに絵本を読むときの注意点を4つ紹介します。絵本を読むことを習慣化する、嫌がったら読むのをやめる、棒読みで読まない、学習目的にしない、などの点に注意しましょう。


絵本の読み聞かせの大前提は「赤ちゃんに絵本は楽しいものだと思ってもらう」ということです。あまり堅苦しく考えることはせず、絵本もおもちゃの一つというイメージでいましょう。

絵本を読むときの注意点1:絵本を読むことを習慣化する

絵本を読むときの注意点1つ目は、可能であれば絵本を読むことを習慣化することです。絵本を読み聞かせるタイミングはお昼寝や夜寝る前がおすすめです。


お母さんやお父さんの声を聞くことでリラックスでき眠りの導入効果があるといわれています。なかなか絵本を読んであげる時間がとれない場合は、寝る前など5分~10分でいいので絵本を読む習慣をつけてあげてください。

絵本を読むときの注意点2:嫌がったら読むのはやめる

絵本を読むときの注意点2つ目は、読むことを嫌がったら読むのはやめるということです。絵本が赤ちゃんによい影響を与えるからと言って無理に読み聞かせる必要はありません。


絵本を楽しいものだと意識づけることが必要なので最初から最後まで座らせて聞かせようなどと思わなくても大丈夫です。赤ちゃんは絵本を読んでいる途中でページをめくったり、他の絵本を持ってきたりとなかなか一冊の本に集中できない子もいます。


大きくなるとそのようなこともなくなるでしょうから、気長に気楽に付き合っていきましょう。

絵本を読むときの注意点3:棒読みで読まない

絵本を読むときの注意点3つ目は、棒読みで読まないということです。しかし、決して上手に読まなければならないということではありません。


絵本を読み聞かせるときには楽しませてあげることを意識して、表情をみながら声の抑揚をつけたり、体を揺らして刺激や変化をもたせてあげましょう。赤ちゃんが聞いていて飽きないような工夫をすることが大切です。

絵本を読むときの注意点4:学習目的にしない

絵本を読むときの注意点4つ目は、学習目的にしないということです。絵本を読むというイメージは大人からすると無意識に学ばせなければいけないという思いが専行するかもしれません。


しかし、絵本を学習教材だと認識してはいけません。絵本はお話を楽しむものであって、字を読んだり、無理にそこから質問したりするようなもではありません。字を読むという目的では、お話の世界を想像する暇もなくなるでしょう。


絵本の読み聞かせが終わった後にこどもが自然と笑顔になったり楽しかったと思えるような読み聞かせをしましょう。

絵本は赤ちゃんに様々な効果を与えてくれる

この記事内で説明してきたように、絵本というのはさまざまなプラス効果があるといわれています。


情緒の発達をはじめ、興味や好奇心を育てます。また家族との大事なスキンシップの時間にもなりますし、絵本はおもちゃのような役割もありますのでお母さん、お父さんの育児の手助けをしてくれるでしょう。


赤ちゃんだし何も分かってないから読み聞かせをしても意味がないとは思わず、遊びの延長だと思って気軽に絵本と付き合い、お母さんお父さんにとっても無理のない絵本ライフを過ごしてください。