新生児の赤ちゃんの様子とは、ミルクを飲んでいるか泣いているかで、ほとんどの時間は眠っています。
新生児と呼ばれる期間は生後の28日間、たったの4週間しかありません。この時期の赤ちゃんは体がとても小さい上に首が座っておらず不安定で、両親が傍についていてあげなければ何もできません。
新生児の赤ちゃんは平均して1日3回、頻繁に排泄をします。1日のおむつ使用料は10枚程度、およそ2時間に1回は取り換える計算となります。
新生児のおむつを紙おむつにするか、布おむつにするかは悩ましい問題です。紙おむつは手軽ですが何枚も取り換えるためコストがかかり、布おむつは再利用可能でコスト的にはよいのですが、洗って乾かす手間がかかります。使いやすさ、赤ちゃんの様子で判断しましょう。
新生児の赤ちゃんは1日の大半、およそ15時間から20時間は寝て過ごしています。赤ちゃんの眠りは浅く、不規則で、眠たい時にはすぐ眠ってしまいます。
新生児がずっと眠ったままでも、別におかしくはありません。逆に、睡眠時間が短く15時間も寝ない子もいます。睡眠時間については個人差が大きいため、長くても短くてもそんなに心配はないでしょう。
新生児はお腹が減ると泣き出し、そのたびに授乳をするのですが、この授乳時間の目安は15分から20分です。
早く飲む子は授乳時間が短くてすみますが、のんびり飲む子は目安の時間より長くかかることがあります。
こちらも赤ちゃんの個人差が大きいため、多少目安より長くても短くても、きちんと成長しているなら問題ないでしょう。成長すると飲む量が増え、授乳時間は短くなっていきます。
母乳の授乳間隔ですが、ミルクと同じくどちらもおよそ2~3時間に1回となっています。1日24時間なので、1日8回~12回程度は授乳する必要がある、ということです。
成長すると、だんだん授乳間隔が開いていく傾向にあります。赤ちゃんが生後3か月くらいになると、授乳間隔はおよそ3~4時間となります。
新生児に授乳する時には、いくつかコツがあります。新生児の頃は赤ちゃんの体はまだまだしっかりしておらず、飲ませ方によってはよく飲めていなかったり、あまりよくない飲ませ方があったりします。
ここではとくに新生児に授乳する時に気をつけたいポイント、気になるポイントについてコツを紹介いたします。
赤ちゃんが授乳しても飲まない理由はいくつか考えられます。中でもよくあるのが母乳とミルクを混ぜて与えていてどちらかを拒否する場合、そして母乳の勢いが強くて飲みにくく拒否してしまう場合です。
授乳しても飲んでくれない時は無理に飲ませず、赤ちゃんのストレスを取り除くためにスキンシップを増やしたり、搾乳してから与える、コップに入れてみるなど与え方を工夫してみましょう。
赤ちゃんが授乳中に泣いて暴れるような時は、姿勢が悪くて飲みにくかったりミルクの勢いが強かったり、欲しくないのに飲まされたり、眠いのに授乳されているなどの理由が考えられます。
突然に赤ちゃんが凶暴になったのではなく、飲みたくないか、飲みにくいから嫌がっていると考えましょう。何かしている赤ちゃんの邪魔をして授乳したり、無理に授乳しようとしたりせず、時間を置くか体勢を変えて様子を見てみましょう。
赤ちゃんに授乳した後は、ミルクと一緒に飲んでしまった空気を出させるためにゲップをさせますが、なかなか出なかったりそのまま寝てしまうことがあります。
ゲップ以外でも空気は出ますので、なかなかゲップが出なかったり寝てしまったりしても、無理して出させなくてもよいでしょう。
ただし、赤ちゃんがいつもゲップをせずうなる、ずっと機嫌や具合が悪そうな様子を見せた時は、念のため病院を受診することをおすすめします。
授乳している新生児がむせることがありますが、これは単純に授乳に慣れていないから、あるいは月例に合った哺乳瓶(吸い口)を使っていないなどの原因があるでしょう。
きちんと新生児の月例に合ったものを使い、むせてしまった時は赤ちゃんの体を縦にして抱き、落ち着くまで少し待ってあげましょう。むせてもそのまま飲ませ続けるのは、よろしくありません。体を立てて、休憩させてあげましょう。
新生児や乳児の頃は、授乳した後で嘔吐するのはよくあることです。吐いた物が透明やミルクの色なら心配はありません。すぐに水分を与えるのはやめて、1時間から2時間ほど様子を見てから、常よりも少ない量で授乳して様子を見ましょう。
もしも赤ちゃんの吐いたものが黄色や緑、赤や黒っぽい場合は注意が必要です。病院を受診した方がよいでしょう。
赤ちゃんが授乳しようとしても飲まなかったり、飲んでもかなり量が少ない時があります。赤ちゃんの授乳量にも個人差があるため、元気なようなら小食な子なんだと無理に飲ませなくてよいでしょう。
もし新生児として適切に体重が増えていないと指摘されるようなら、授乳時の体勢を見直したり赤ちゃんの様子を確認したりしましょう。
赤ちゃんの授乳量が目安よりも大分多い、ということもあります。しかし、本当に赤ちゃんが必要ないほど飲んでいるのかどうかは様子を観察しなければ分かりません。
たくさん飲んでよく吐いている、お腹がパンパンにはっている、便秘や下痢がある、たくさん飲む代わりに授乳間隔が長いような場合は飲みすぎなので、量をセーブして与えましょう。病院で適量を相談してもよいでしょう。
新生児に授乳しているけれどやたらと飲む時間が長い、1度授乳するのに1時間かかってしまう、というケースがあります。原因としては授乳の姿勢が良くないこと、遊び飲みで時間をかけていることが考えられますが、新生児の場合はまだ遊び飲みはしない頃です。
一度、新生児に授乳させる時の体勢を見直してみましょう。
飲ませようとしてもすぐ飲み終わってしまう、授乳中にすぐに眠ってしまって飲む時間が短いのではないか、というケースでは体力がなく、飲むのに疲れてしまっている場合があります。
短い時間でもしっかり飲めているなら問題ないのですが、赤ちゃんの体重が増えなかったりおしっこの回数が平均より少なかったりした場合は、授乳間隔を短くして対応してみましょう。
授乳の時間になっても赤ちゃんが寝たまま、ということはよくあります。新生児は不規則に眠るので、大人のように決まった時間に食事をしません。赤ちゃんを授乳のために起こすかどうかは、赤ちゃんの様子で判断してみましょう。
授乳時間になっても起きない新生児でも、順調に体重が増えたりしっかりおしっこが出ていたりするなら、無理に起こす必要はないでしょう。
ミルクは量を測ってあげられますが、母乳の場合はちょっと計算しないといけません。母乳量を測るには、授乳前の赤ちゃんの体重と授乳後の赤ちゃんの体重測定をして、差し引いて計算しましょう。
順調に体重が増え、元気で顔色が良く機嫌も良くて、ちゃんとおしっこも出ているようなら量に問題はないでしょう。
新生児は生まれたばかりでかなり手がかかり、よく分からないことの多い時期です。赤ちゃんを育てていく上でついつい平均や目安を気にしてしまいますが、赤ちゃんには個性があり個人差があります。自分の赤ちゃんが他の子と多少違っていても、それほど気にする必要はありません。
正しい授乳方法やコツを知り、新生児の健康状態をチェックして元気に育つよう見守りましょう。