知って不安解消!5歳児の特徴と育児で気をつけたいポイント6つを紹介

5歳児の特徴とは?

幼稚園で年長クラスになる5歳児は、知能・言語・行動力など総合的な能力が発達し、何でも自分でできるようになるのが大きな特徴の1つです。


5歳児のお子さんを育てる方の中には、なかなか言うことを聞いてくれなくなったなどの悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。


5歳児は自立心が芽生えはじめ、自ら考えて行動しようとします。育て方も慎重になる時期ですので、しっかりとポイントをつかんでおきましょう。

【能力別】5歳児の特徴5つ

知能や言語力などが発達しはじめる5歳児は、家族や友達と会話する機会も増え、コミュニケーション能力が伸びる傾向にあります。成長過程であるこの時期は、子供によっても成長に個人差があります。


他の子供と成長の差を比較するのではなく、5歳児の特徴をしっかり理解しながら、成長のサポートをしてあげましょう。では5歳児の特徴についてくわしくご紹介していきます。

特徴1:運動面

5歳児の運動能力はバランス感覚がよくなり、ゲームやスポーツのルールを覚えることで、意欲的かつ活発的に運動をこなす能力があります。


たとえば、キャッチボールでも相手のいる方向へ正確に投げれるようになったり、平均台や雲梯などでもバランスよくこなすことができるようになります。自分でできることが増えると色々なものに興味を持ち、試してみたくなるのも5歳児の特徴といえるでしょう。

特徴2:言語面

5歳児の言語面は、友達と楽しく会話したり、大人の言葉を真似たりと、徐々に言葉を覚える時期です。自分の気持ちや感情を言葉にする子もいれば、あまり話さない子供もいます。


5歳児における言語力には個人差もあるため、あまり話さないからといって焦るのではなく、自宅でゆっくりお子さんと会話することが大切です。この時期は子供たちも大人の会話にも耳を傾けているので、お手本となる言葉で会話しましょう。

特徴3:知能面

5歳児の知能面は、日常生活にある文字や数字に興味を持ち、さらに発達していく時期です。子供によっても個人差はありますが、絵本を自分で読んでみたり、絵本に書いてある文字を真似して書く子もいます。


色々なことを吸収しようとしている時期なので、無理やり文字や数字を覚えさせるのではなく、興味のあることや普段の会話から自然に学べるような環境を作ってあげることが大切です。

特徴4:感情面

5歳児の感情面は、周囲の人との言動から他人の気持ちを読み取ることができるようになります。たとえば、友達が泣いていれば、なぜ友達が泣いているのかという原因について考え、悲しんでいる原因を探ります。


原因がわかると、この言動は相手を悲しませることだと認識します。お子さんが不思議な顔をして見つめている場合は、「なんでこうなったと思う?」と、質問を投げかけてあげるのも有効的です。

特徴5:コミュニケーション面

知能や言語力が発達してくる5歳児は、家族や友達との会話も増えることで意思疎通がしやすくなります。相手の意志や気持ちを理解できるこの時期は、複数人の友達などと一緒に協力して物事を行う機会を与えてあげましょう。


コミュニケーション面を発達させるためには、色々な経験や境遇を経て、言葉や会話を学びます。普段の何気ない会話でも、言葉の使い方をいつもよりも意識して接してあげるといいでしょう。

育児で気をつけたいポイント6つ

5歳児の育児で気をつけたいポイントは、普段の生活の中から学べる環境を作り、日頃からお子さんとコミュニケーションを取ることです。社会性や協調性などを身につけるためにも、褒め方や叱り方にもコツがあります。


色々な経験を通して学び、大人の真似をする時期なので、普段の生活から言葉遣いにも注意が必要です。では、育児で気をつけたいポイントについてくわしく見ていきましょう。

ポイント1:子供の発達の程度に合わせる

5歳児は成長の過程であるからこそ、子供によって発達のレベルが異なる点を理解することが大切です。


5歳児の中には、文字の読み書きができる子もいれば、おしゃべりが苦手な子もいます。他の子供と比較するのではなく、お子さんの成長をしっかり把握し、成長のスピードに合わせて一緒に成長していきましょう。


この時期に無理に学習などを押し付けても、子供が嫌がり、さらに興味をなくす原因につながります。

ポイント2:中間反抗期があることを心に留めておく

5歳児から6歳児にかけては、中間反抗期という時期があることを心に留めておくことが大切です。中間反抗期とは、注意したことに対しお子さんが口答えしたり、歯向かったりする時期のことを意味します。


言語力やコミュニケーション力が発達した5歳児は、自分の気持ちや意志を伝えることができるようになったため、不快に感じるとその気持ちを言葉で表そうとします。意思表示を始めた時期だということを理解しましょう。

ポイント3:褒め方・叱り方に気を付ける

成長過程である5歳児を褒めたり叱る場合は、子供にもわかる範囲で原因や理由をしっかり伝えてあげましょう。5歳児は自分の経験や知識を使いながら自分なりに判断して行動しようとします。


何か間違ったことをしたとしても、「ダメ」と強く叱るのではなく、どうしてそれがダメなのかを説明してあげることが大切です。褒める際も、結果に関わらず子供の気持ちになって褒めてあげるようにしてください。

ポイント4:幼稚園・保育園の先生と情報交換をする

5歳児の特徴や成長過程を理解する上で重要なのは、幼稚園・保育園の先生と定期的に情報交換をすることです。


自宅では大きな声でわがままなことばかり言う子でも、家の一歩外に出れば急に大人しくなる子もいます。幼稚園や保育園でどんな子でいるか、どんな遊びをしているかなどを聞くことで、普段気づかない一面を発見することもあります。

ポイント5:生活習慣を身につける

6歳になる前に、生活リズムを整えるためにも生活習慣をしっかり身につけておく必要があります。6歳になると小学校に通いはじめ、毎朝同じ時間に起き、学校へ登校しなければなりません。


5歳児のうちから、早寝早起きや挨拶など、基本となる習慣に少しずつ慣れさせていきましょう。この時期にしっかり習慣化することで、自発的な心が芽生え、小学校への事前準備にもなります。

ポイント6:日頃からコミュニケーションをとる

成長過程である5歳児は、友達や家族とコミュニケーションをとる中で、言語や知識などさまざまなことを吸収します。


普段の生活ではあまり話さないお子さんでも、頻繁に声をかけたりすることで、その言葉の意味を理解し覚えようとします。大人同士の会話もしっかり聞いているので、お子さんの前で会話をする際は言葉遣いに注意しましょう。

5歳児の成長を促す遊び5つ

5歳児は言語や知識力が発達する時期だからこそ、普段の遊びにも一工夫して成長を促すのがポイントです。


たとえば、本の読み聞かせを行うことで、言語や知識の成長にも大きな効果があります。運動能力も高くなるこの時期は、外での遊びも少しアレンジすることで心身とも成長を促すことができます。


お子さんの好みや成長に合わせ、遊びも上手に使いながら成長をサポートしてあげましょう。

遊び1:子供の興味に応じて遊びを提案する

5歳児の成長を促す遊び方のポイント1つ目は、子供の興味に応じて遊びを提案することです。


たとえば、虫が好きな子の場合は散歩をしながら色々な虫を見つけ、どっちが名前を多く言えるか競争しようという独自のゲームを行うのもいいでしょう。


また先に虫を5匹見つけた方が勝ちなど、数字などを交えてゲームや遊びを作ると自然に数字を覚えるきっかけにもつながります。

遊び2:お友達とボールやなわとびをする

5歳児の成長を促すポイントの2つ目は、運動能力やバランス感覚を養うために、お友達とボールやなわとびで遊ばせることです。


お友達とキャッチボールをすることで、距離感やバランス感覚を養い、相手から投げられるボールの強さで運動能力を高める効果があります。なわとびは、基礎体力はもちろんのこと、体のバランスや反射神経をよくするのに効果的です。

遊び3:絵本の読み聞かせをする

5歳児の成長を促す遊びのポイント3つ目は、絵本の読み聞かせをすることです。今までは絵本の読み聞かせをしても聞いているだけでしたが、5歳児になると文字に興味を持ち、絵本の文字を目で追うようになります。


文字を目で追うようになると、自然とこの文字はこうやって発音するということが身につきます。また絵本の物語を想像したり考えることで、想像力を高める効果も期待できます。

遊び4:工作やパズルで物作りをする

5歳児の成長を促すポイント4つ目は、工作やパズルなどを一緒に作ってみることです。工作やパズルは、完成させるまでに作る工程を考え、完成する達成感を感じます。


子供がわからない部分は大人がサポートしてあげ、自分一人で何かを作りあげることで達成感や自分一人でもできるという自立心につながります。また誰かと協力することの大切さも学べるので、優しく丁寧に教えてあげましょう。

遊び5:家のお手伝いをお願いする

5歳児の成長を促すポイントの5つ目は、家のお手伝いをお願いすることです。たとえば、「お茶碗を1つとってくれる?」とお願いすれば、お茶碗はこれかな、1つっていくつかなど、色々なことを考えながらお手伝いをしようとしてくれます。


頼まれたことが達成できたときは、言葉や数字を覚えるきっかけにもなります。わからないときは優しく教えてあげて、また別の日に同じことをお願いしてみましょう。

子供と向き合って充実した子育てをしよう

5歳児は言語や知識、運動能力が著しく成長する時期で、子育てを少し工夫することでさらに成長を促すことができます。自分の子供が興味あることや会話を通じて、ゆっくり子供の成長を確認することが大切です。


5歳児から6歳児にかけては中間反抗期の時期で、子供が言うことを聞かないため喧嘩になるケースもあります。自分の意志や気持ちを言葉にできるようになったと、成長を前向きに解釈してあげましょう。