【構成別】結婚式お礼状の書き方5つ!お礼状の送り方はどうする?

結婚式のお礼状とは

たくさんの人々に祝福されて結婚式を無事に終えたのなら、感謝の気持ちを込めてお礼状を書きましょう。感謝の気持ちを込めたお礼状を送る相手は、結婚式へ参列してくださった方やお祝いを下さった方です。


結婚式のお礼状は祝福してくださった方々に感謝の気持ちを伝えるといった役割だけでなく、これからの人間関係を円滑にする意味もあります。そんな結婚式のお礼状はどのような書き方をすればよいのでしょうか。

【構成別】結婚式お礼状の書き方5つ

こちらでは結婚式のお礼状の書き方の構成についてご紹介いたします。お礼状の基本的な構成は『最初の挨拶』といった前文から始まり、お礼状を書いた理由にあたる『本文』があり『結びの文章』となる末文から成り立ちます。


お礼状の内容は送る相手によっても違いますが、近況や今後のお付き合いをお願いする言葉、そして感謝の言葉を書きます。また忌み言葉や重ね言葉には気を付けて書きましょう。

前文

お礼状では本文に入る前に前文を書きます。前文は手紙の「こんにちは」といった書き出し部分にあたります。


お礼状の場合『拝啓』などの頭語と時候の挨拶以外にも、相手を気遣う文章を書きます。相手を気遣う文章とは「○○様におかれましてはお健やかにお過ごしのこととお慶び申し上げます」といった文章です。


前文の構成は『頭語』そして『時候の挨拶』、前文の最後には『相手への気遣い』を表す文章となり本文へ続きます。

お礼状の書き方1:冒頭の入れ方

結婚式のお礼状の書き出しには『拝啓』か『謹啓』といった頭語を書くのが一般的です。『拝啓』も『謹啓』も同じ意味となりますが、『謹啓』の方が敬意が高いとされています。そのため目上の人へのお礼状では『謹啓』を使います。


文章の書き出しに『前略』を使用した手紙をよく目にするかと思いますが、『前略』は時候の挨拶もすべて略した書き出しになるため、結婚式のお礼状にふさわしくないので使用しない方がよいでしょう。

お礼状の書き方2:時候の挨拶の入れ方

頭語を書いた次には時候の挨拶となる一文を書きます。時候の挨拶とは季節に関することになるため、結婚式のお礼状を送る季節に合わせた一文を書きます。


例えば送り状を送る季節が夏であるのなら『暑さ厳しい毎日が続く今日この頃』といった夏を表すような文章です。また時候の挨拶は口語でなく『残暑の候』といった言葉を用いても良いですし、細かく12ヵ月を表現するような文章を書いてもよいでしょう。

主文

主文にはお礼状を書いた理由と近況を前半に、今後のお付き合いのことや抱負を後半に書きます。よって主文の始めにはお礼状を書いた理由にあたる結婚をお祝いくださったことへのお礼を書きます。


近況には結婚生活の様子や結婚報告を、そして今後のお付き合いにはお付き合いとご指導のお願いを書きます。また主文はお礼を書く相手の方と自身の関係と、結婚式へ参列してくださった方と参列されていない方では書く内容が違います。

お礼状の書き方3:送り相手によって内容を変えること

主文は送る相手によって内容を変えます。例えば『お礼の言葉』を書くときも結婚式へ参列してくださった方へは結婚式へ参列くださったお礼を、お祝いのお品のみをくださった方へはいただいたお祝いに対してのお礼を述べます。


この他にも友人に宛てたお礼状なのか、上司へ宛てたお礼状なのかといったような式を挙げた2人とお礼状を送る相手の関係性によっても書く内容と言葉遣いなどが変わってきます。

末文

末文とは本文に続くお礼状の最後の部分に書く結びの文章のことです。末文は主に相手の健康や繁栄を気遣う言葉を書きます。


そして結びの言葉も前文の時候のあいさつのように季節ごとに書き分けますが、季節など関係なく年中書ける一文もあります。またこうした結びの言葉を書いたあとに『拝啓』や『謹啓』を頭語で使用した場合は必ず、『敬具』などの結語を末尾に書きましょう。

お礼状の書き方4:言葉結びの基本

末文はお礼状の最後の構成部分です。よって結びとなる締め括りの一文を書きます。この結びの一文には前文と同じように時候のことを交えて書いてもよいですが、相手の健康や繁栄を祈る文章を書きます。


例えば「暑さ厳しき折、お身体を崩されませぬようご自愛ください」といった文章です。末文は主文から続く手紙の締め括りの文章となるため、時候の言葉をいれても簡潔に書くように心掛けましょう。

お礼状の書き方5:頭語と結びの締め方

お礼状の頭語に『拝啓』と書いた場合、結びの文章を書いたあと末尾に『敬具』と書きます。『敬具』は結語といい、手紙の「さようなら」「ではまた」といった別れの挨拶と同じ意味になります。


頭語と結語にはルールがあり目上の人へのお礼状で『拝啓』ではなく『謹啓』と書いた場合の結語は『敬白』か『謹白』となります。この他にも頭語を『謹呈』としたなら結語は『謹白』、『恭啓』なら『頓首』といった書き方になります。

結婚式お礼状の主文の例文6つ

こちらでは結婚式のお礼状の例文をご紹介いたします。例文は結婚式に参列してくれた『遠方から来てくれた人へ』『上司へ』『友人へ』『親族へ』『両親へ』宛てたものとなります。


また『結婚式で役割を依頼し引き受けてくれた人へ』のお礼状の書き方の例文も記載いたします。よろしければ結婚式のお礼状をどのように書くか迷ったときの参考にしてみてください。

お礼状の主文の例文1:遠方から来た人への例文

遠方から結婚式へ参列してくれた人へのお礼状の例文です。


『拝啓
若葉の候、先日はご多用中、遠方からわざわざ足をお運びいただきまして、ありがとうございました。久しぶりにお会いできたこと嬉しかったです。慣れぬ席で至らぬ点もあったかと思います。どうぞお許しくださいませ。


お近くにお寄りの際は、ぜひ新居にもお立ち寄りください。
これから暑さ厳しい季節になりますがどうぞお身体に気を付けて下さい。
敬具』

お礼状の主文の例文2:上司への例文

結婚式に参列くださった上司へ結婚式のお礼状を書く時の例文となります。


『謹啓
残暑の候、○○様におかれましてはお健やかにお過ごしのこととお慶び申し上げます。 この度はご多忙のところ私どもの結婚式にご出席いただき、誠にありがとうございました。


これを機にこれまで以上に仕事へ励む所存でおります。今後ともご指導の程、どうぞよろしくお願い致します。 残暑厳しい折ですが、お身体にはご自愛ください。
謹白 』

お礼状の主文の例文3:友人への例文

友人へのお礼状の書き方ですが基本的なルールは変わりません。しかし上司や目上の人よりも、少し砕けた書き方をしても問題はありません。


『拝啓
先日は結婚式に列席してくれてありがとうございました。当日は緊張をしていたのですが○○さんの顔をみたら安心して式に臨めました。これから2人で力を合わせて頑張っていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。新居にもぜひ遊びにいらしてください。
敬具』

お礼状の主文の例文4:親族への例文

結婚式に参列くださった親族の方へ向けたお礼状の例文となります。


『謹啓
初冬の候、皆様にはお変わりなくお過ごしのことと存じます。
当日はお忙しい中お足を運んでいただき誠にありがとうございました。また温かいお心遣いをいただき感謝申し上げます。久方ぶりにお会いできてとても嬉しく思いました。


これから2人で頑張っていきますので、今後とも末永いお付き合いのほどよろしくお願い致します。
謹白
令和○○年 ○月吉日』

お礼状の主文の例文5:両親への例文

両親や義両親に宛てたお礼状の書き方例になります。


『謹啓
先日は結婚式に出席してくださりありがとうございました。無事に結婚式を挙げられましたこと嬉しく思っています。これもお2人のおかげです。


まだまだ未熟な私たちですが、お父さんとお母さんのような素敵な家庭を築けるよう努力してまいります。ご迷惑をおかけすることもあるかと思いますが今後もご指導のほどよろしくお願いいたします。
謹白』

お礼状の主文の例文6:役割を依頼した人への例文

結婚式で受付を担当してくれた方やウエルカムボードを書いてくれた方など、役割を依頼した方へ向けたお礼状の例文になります。


『拝啓
先日は結婚式で受付を引き受けてくださりありがとうございました。受付の対応がとてもよかったとゲストの皆さまがたいへん喜んでくださいました。


○○さんのおかげです。本当にありがとう。結婚式では少ししかお話できなかったので、今度ゆっくり食事でもしましょう。
敬具』

結婚式お礼状の送り方3つ

結婚式のお礼状には感謝の気持ちを書きます。そんな自分たちの気持ちを伝える大切なお礼状を送るときに、気を付けたいルールがいくつかあります。


お礼状はインクを使い便せんに手書きをし、封書で送ります。また使う封筒や便せんは無地のものを選びます。そしてお礼状には送るタイミングがあります。そんなお礼状の送り方についてご紹介いたします。

結婚式お礼状の送り方1:送るタイミング

遅くとも結婚式後1ヵ月以内には、結婚式に参列してくださった方々へお礼状を送りましょう。結婚式後というのは新婚旅行へ行ったり、新生活の準備などで何かと忙しいとは思います。しかしお礼状があまり遅くなってもいけません。


また、早めに送れば良いというわけでもなく、式の翌日に送付するのも控えましょう。ただし結婚式でスピーチや余興をお願いした方々へは、結婚式後一週間以内を目安としてお礼状を出します。

結婚式お礼状の送り方2:封筒の選び方

お礼状の封筒や便せんには白い無地のものを使用し、封書で送るのが正式とされています。そしてお礼状はできれば直筆でインクペンや毛筆などを使って書きます。


どうしても字を書くことをためらってしまいパソコンを使ってお礼状を書いた場合でも最後に氏名を直筆します。また便せん一枚でお礼状が済んでしまったときは白紙の便せんを重ねて2枚にします。そして封筒は中身が見えないように2重になっているものを使用しましょう。

結婚式お礼状の送り方3:ハガキで送る場合

結婚式のお礼状をハガキで書く場合にはいくつかの注意が必要です。結婚式のお礼状は基本的に封書となりますが、ハガキで送ってはいけないわけではありません。


ただ封書と比べると略式となるためハガキでお礼状を書く場合は厚手のものを選び、少し格が高くみえるようにします。また目上の人へはハガキでのお礼状ではなく封書でお礼状を送りましょう。ハガキも便せん同様、縦書きで書くことと直筆で書くことがマナーとなります。

結婚式のお礼状の書き方を学ぼう

結婚式のお礼状は送る相手によって内容や書くものが違ったり、文章に書いてはいけない忌み言葉があるなどルールがいくつかあります。


しかしお礼状で特に守らなければならないことは、結婚のお祝いをしてくださった方々へ感謝の気持ちを伝えることです。こうした感謝の気持ちがこもったお礼状を送ることができれば、これからの人間関係もスムーズにいくことでしょう。