結婚祝いのお返し定番5選!お返しにつける「のし」のマナー

結婚内祝いとは

結婚内祝いとは、結婚の報告をした相手から品物などを事前にいただき、そのお返しを贈ることを意味します。結婚祝いは結婚式の数か月前から1週間前までに届き、結婚内祝いは結婚式の後に早めに贈るのが一般的です。


内祝いというと、結婚のほかに出産祝いなどがありますが、シーンによって使用する「のし」が異なるので注意しなければなりません。それでは、結婚内祝いの相場や贈る時期について、詳しくご紹介しましょう。

内祝いの相場

結婚祝いのお返しの相場は、贈られた品物の2分の1か3分の1程度の品物をお返しするのがマナーです。


結婚式のご祝儀と同じく、頂いたものの半分をお返しすることが日本の慣習となっており、商品の値段がわからない場合はおおよその金額を想定し、お返しの品物を考えましょう。


内祝いの相場はあくまで目安なので、相手に失礼のない範囲で贈り物を選ぶようにするといいでしょう。

内祝いを贈る時期

結婚式の前にいただいた結婚祝いのお返しは、結婚式後から数えて1か月以内に贈るのがマナーです。結婚祝いが届いた場合は、早いタイミングでお礼の電話や手紙で感謝の言葉を伝えましょう。


結婚祝いを贈る方の中には当日挙式に参列できない方もいます。内祝いを贈る場合は、お礼の言葉や挙式の感想などを一筆書き、贈り物と一緒に同封すると喜ばれます。

結婚祝いのお返し定番5選

結婚祝いのお返しの定番は、相手が好きな商品を選べるカタログギフトや日持ちするお菓子などが多い傾向にあります。


結婚祝いのお返しは結婚祝いを贈ってくれた相手の年代や好みに合わせ、相手が喜ぶお返しを選ぶことが大切です。次は、結婚祝いのお返しで定番となっているアイテムをいくつかご紹介していきましょう。

結婚祝いのお返し1:選べるカタログギフト

選べるカタログギフトは、ギフトをもらった相手側がギフトカタログから好きなギフトを選ぶことができるものです。選べるカタログギフトでは、食べ物からキッチン用品をはじめ、さまざまな商品がラインナップされています。


価格は、3,000円から数万円まで幅広くあります。相手の好みがわからない場合は、好きなアイテムを相手が自由に選べるカタログギフトがおすすめです。

結婚祝いのお返し2:おしゃれなお菓子

結婚祝いのお返しの定番アイテム2つ目は、焼き菓子を中心としたおしゃれなお菓子です。お菓子のセットは価格のバリエーションも豊富なため、どんな結婚祝いのお返しにも対応できることから人気を集めています。


また焼き菓子やチョコレートの場合は賞味期限も長いので、贈られた側も急いで食べなくてもいいためギフトとして喜ばれます。パッケージもおしゃれなものが多く、有名お菓子ブランドのセットなどもおすすめです。

結婚祝いのお返し3:日持ちする食品

結婚祝いのお返しで、ご年配の方や大家族の方に贈る場合は日持ちする食品もおすすめです。たとえば、ハムやベーコンなどの加工された肉類や佃煮などの瓶詰も人気の高いギフトです。


冷凍食品などは「のし」をつけることができないため、ギフトには不向きです。お子さんのいる家族などは、ふりかけやドレッシング、ジャムなどの加工食品も喜ばれます。

結婚祝いのお返し4:日常で使う日用品

結婚祝いのお返しの定番アイテム4つ目は、普段の生活で使用する日用品です。日用品の中でも多いのがタオルで、バスタオルやハンドタオルなどをセットにした贈り物が多い傾向にあります。


また女性に人気なのが洗剤やバスグッズで、毎日使用するものだからこそ贈られた方もすぐに使える点がうれしいポイントです。日用品は手ごろな価格のセットが多いため、お返しにも選びやすいメリットがあります。

結婚祝いのお返し5:定番のキッチン用品

結婚祝いのお返しや結婚式の引き出物として定番となっているのが、キッチン用品です。結婚祝いのお返しでは、電子レンジでも使用できる容器のセットやペアグラスなども人気の高いアイテムです。


結婚式の引き出物としてキッチン用品を選ぶ方も多いので、当日結婚式に参列された方へ贈る場合は、引き出物とアイテムが重ならないように注意しましょう。

結婚内祝いにつける「のし」のマナー

結婚内祝いにつける「のし」は、紅白の水引10本の結び切りが基本です。


結婚式に関連する「のし」は水引10本のものを使用し、二度と繰り返さない一度きりのことという意味から結び切りを用いるのがマナーです。


「のし」にもいろいろな種類があり、「のし」の掛け方にも種類があります。次は結婚祝いのお返しでつける「のし」のマナーについてくわしくご紹介します。

「のし」のマナー1:内のしと外のしの違い

のしの掛け方には「内のし」と「外のし」の2種類があり、シーンによって掛け方が異なります。「内のし」とは、贈り物に直接「のし」を掛け、その上から包装紙で包むことを意味します。


一方、外のしは商品を包装紙で包んだ後、包装紙の上から「のし」を掛けることを意味します。お返しを贈り先に直接届ける時は、相手が何のお返しなのかわかるように「外のし」にするのがおすすめです。配送の場合は「内のし」にするのが一般的です。

「のし」のマナー2:のしの種類

「のし」の種類は、慶事用と弔事用を合わせて4種類に分かれています。結婚式の際に使用する「のし」は、紅白で水引きが10本の結び切りです。出産祝いやお中元などは、紅白で水引5本の蝶結びを使用します。


弔事の場合は、水引の色が白黒で結び切りの1種類となります。水引の色は地域によっても異なり、「のし」の表書きは薄墨を使用するのが基本です。

「のし」のマナー3:水引の結び方

結婚式のお返しやお祝いでは、紅白10本の水引で結び切りが基本となります。それ以外のお祝いごとには、紅白5本の水引を使用します。


水引には蝶結びと結び切りの2種類があり、蝶結びは何度繰り返してもよいことに対して使用します。弔事の場合は、白黒の水引を利用し、二度と同じことを繰り返さないという意味を込め、結び切りの水引を使用します。

「のし」のマナー4:のしの書き方

結婚内祝いでは、「のし」の表書きは「内祝」や「結婚内祝」と書き、水引の下に名前を書きます。表書きや氏名を書く際は毛筆や筆ペンを使用し、薄墨ではないしっかりとした濃い黒のものを選びましょう。


氏名の書き方にはいろいろな種類があり、結婚後の新しい苗字や新郎新婦の名前を記載するケースが多い傾向にあります。氏名を書く場合は、表書きよりも小さな文字になるよう文字サイズを調整しましょう。

結婚内祝いにつける「お礼状」の書き方

結婚祝いのお返しを贈る場合は、必ず贈り物と合わせてお礼状を添えるのがマナーです。結婚祝いを贈る方の中にはやむを得ない事情があり、当日参列できない方もいます。結婚式で参列できなかった方へは、当日の式の様子なども含めて報告しましょう。


また当日主賓代表のスピーチを依頼した職場の上司や余興を行ってくれた友人など、結婚式当日もお世話になった相手には改めてお礼の気持ちを伝えることが大切です。

結婚内祝いにつけるお礼状1:お礼状例文

お礼状の例文の基本は、季節の挨拶からはじめ、冒頭で贈り物をいただいたことへの感謝の気持ちを伝えます。


たとえば、当日結婚式に参列いただいた方へは、「先日は、私どもの結婚式にご参列いただき誠にありがとうございました」と伝え、文末には新居に引っ越しをするなど、自分の近況を報告するのもいいでしょう。

結婚内祝いにつけるお礼状2:会社上司

結婚祝いのお返しを会社上司へ贈る場合は、当日いただいたスピーチなどの感想も含めてお礼状を書きましょう。


会社の上司は日頃からお世話になっている目上の方のため、結婚式後に会社へ出社した際は、必ず直接お礼の言葉を伝えましょう。これからも長く付き合う間柄だからこそ、文末には「引き続きご指導ご鞭撻のほど宜しくお願いいたします」と付け加えましょう。

結婚内祝いにつけるお礼状3:親戚

結婚祝いのお返しを親戚に贈る場合は、現在に至るまでお世話になった感謝の気持ちも合わせて伝えるようにしましょう。


親戚の中では遠方からわざわざ足を運んで来てくれた方も多く、結婚式で久しぶりに再会したというケースも多い傾向にあります。自分が幼い頃にお世話になった話や思い出話などを交えながら、丁寧にお礼の気持ちを伝えましょう。

結婚内祝いにつけるお礼状4:友人

結婚祝いを仲のいい友人に贈る場合は、余興や友人代表スピーチなどの感想やお礼も含め、感謝の気持ちを伝えましょう。普段仲のいい間柄の場合でも、お礼状は丁寧な表現や言葉で伝えるのがマナーです。


会社の上司のように季節の挨拶から始めるような丁寧さは必要ありませんが、あまりくだけた表現になり過ぎないように注意しましょう。

結婚内祝いは感謝を伝える大切なもの

結婚祝いのお返しは、相手へ感謝の気持ちを伝えるために贈るもので、相場は贈り物の2分の1に相当するものを贈るのが一般的です。結婚祝いのお返しには、お菓子の詰め合わせやキッチン用品など、日持ちするもので普段の生活に使えるものを贈りましょう。


相手の好みがわからない場合は、カタログからギフトが選べるカタログギフトがおすすめです。お返しは結婚式後早いタイミングで贈り、相手に感謝の気持ちを伝えましょう。