結婚の手続きには、準備することが沢山あることをご存じでしょうか。
今までは恋人同士だった二人が、「夫と妻」になるのが結婚です。愛し合う二人にとってのビッグイベントであることは間違いありません。しっかりと結婚した夫婦になるためには手続きについて知っておく必要があります。
これから結婚の手続きの準備について紹介していくので、結婚を考えている方は参考にしていきましょう。
夫婦になるためには、さまざまな手続きが必要になるでしょう。その中でも、特に婚姻届を出す準備はしっかりしておきたいところです。
ここでは結婚前に準備しておくもの5つを紹介します。用途やポイントもあわせて紹介しますのでチェックしてみてください。
結婚前に準備しておくもの1つ目は、戸籍謄本です。婚姻届を出す際に一緒に提出する書類です。今までそれぞれ親の筆頭で登録されていた戸籍から抜け、結婚することによって二人で新しい戸籍を作ることになるのです。
戸籍謄本は本籍地で管理されているので、お互いが本籍地以外で暮らしている場合は、それぞれ取り寄せることになります。郵送請求には、一般的に1~2週間かかるので早めに準備しましょう。
結婚前に準備しておくもの2つ目は、新姓の印鑑です。結婚後、夫婦どちらかの姓に統一する人が多くいます。そして、姓が変わった後は新しい印鑑が必要になります。
姓を変更した後は銀行口座やクレジットカードの名義、保険などのさまざまな変更手続きが必要となります。その際に新しい姓の印鑑が必要となってくるので、予め準備しておくと安心です。印鑑をオーダーする方は、早めに注文をしておきましょう。
結婚前に準備しておくもの3つ目は、転出届です。結婚を機に、夫の居住地へ引っ越しをしたり、夫婦で新居に引っ越ししたりする人も多いでしょう。その場合は、現在住んでいる市区町村の転出届が必要となります。
転出届を持って新しい居住地の役所へ行き、転入届を申請しましょう。転出届がないと転入手続きができませんので必ず事前に準備しておきましょう。
同じ市区町村内で引っ越しをする場合については転出届の必要はありません。
結婚前に準備しておくもの4つ目は、本人確認書類です。本人確認書類は、婚姻届を提出する際に必要となります。
運転免許証・パスポート・マイナンバーカード・在留カードのどれか1点で確認できますので準備しておきましょう。
いずれも持っていない人は、健康保険証や年金手帳を本人確認書類として使うこともできますが、本人確認用書類が2点以上必要になります。どの書類が有効なのかを役所のホームページ等で確認しておきましょう。
正式な結婚には婚姻届の提出が必要ですが、婚姻届には「証人」の欄があります。
証人には直筆で氏名・生年月日・住所・本籍を記入してもらい、印鑑を押してもらいましょう。
一般的には新郎新婦の両親や友人に書いてもらう場合が多いですが、成人している人で二人の婚姻を知っている人であれば誰でも証人になることができます。大抵の人は、結婚の証人を頼まれれば喜んで引き受けてくれるでしょう。
婚姻届が受理された入籍後にも、行うべき手続きが沢山あります。結婚すると女性は新しい姓になる場合がほとんどです。その場合は、今まで使っていた氏名の変更がそれぞれ必要になってきます。
ここでは最低限行っておきたい手続き7つを紹介します。なかなか時間が取れないこともありますが、出向かなければならないもの、オンラインで申請できるものもありますので、自分に合った方法で手続きを進めていきましょう。
結婚後にするべき手続き1つ目は、マイナンバーカードの氏名・住所変更です。
マイナンバーカードは、内容に変更があったら14日以内に変更手続きをするとよいでしょう。住民票のある市区町村の役所で変更を行います。必要なものはマイナンバーカードのみで大丈夫です。マイナンバー通知カードも同じように変更が必要です。
また、結婚して名字が変わってもマイナンバーの番号はそのままとなり、変更されることはありません。
結婚後にするべき手続き2つ目は、健康保険証の氏名変更です。保険証の氏名変更には日数がかかるので、なるべく早めに済ませましょう。
企業に勤めている場合は勤務先に、国民健康保険であれば役所に届け出をします。通常は新しい保険証が届くまで1週間ほどかかりますが、新入社員の多い4月などは2~4週間かかることもあるので長めに待つことになるでしょう。新しい保険証が届いたら、前の保険証は返却しましょう。
結婚後にするべき手続き3つ目は、運転免許証・パスポートの氏名変更・住所変更です。どちらもなるべく早めに変更手続きをしましょう。
まず運転免許証ですが、警察署または運転免許センターで「運転免許証記載事項変更届」を記入し提出します。その際、免許証に加え住民票が必要になるので準備しておきましょう。
次にパスポートですが、入国審査のことを考えると切替申請をし、新しい氏名のパスポートを作ることをおすすめします。申請には戸籍謄本などが必要となります。
結婚後にするべき手続き4つ目は、銀行口座の氏名・届出印の変更です。
変更は口座を作った支店まで行かなくても最寄りの支店でできます。必要な持ち物は、通帳・キャッシュカード・今までの届出印・新しい届出印・住民票です。たくさん口座を作っている人は大変ですが、全部の口座で変更手続きをするよう頑張りましょう。
給与振り込み口座の氏名を変更したら、勤め先にも念のため伝えておくと安心です。
結婚後にするべき手続き5つ目は、クレジットカード名義・住所の変更です。クレジットカードを何枚も持っている場合も、すべての名義を変更しておきましょう。
カード会社に電話またはオンラインで、変更手続き用の書類を取り寄せます。書類が届いたら間違いや漏れの無いよう記入し、返送しましょう。送った書類に不備がなければ、何日かすると新しいカードが送られてきます。古いカードはハサミ等で細かく切ってから処分しましょう。
結婚後にするべき手続き6つ目は、契約している各種保険の氏名・住所・受取人の変更です。生命保険や損害保険に入っている場合は、なるべく早めに変更手続きをしましょう。
各保険会社から変更に必要となる書類をオンラインまたは電話で取り寄せ、記入後に返送します。このとき、氏名・住所だけでなく、受取人を配偶者に変更したい場合は合わせて手続きをしておきましょう。
結婚後にするべき手続き7つ目は、携帯電話の名義・住所変更です。各携帯電話会社で手続きをしますが、窓口に行く時間がない人はインターネットで申込書を取り寄せ、返送する方法もあります。
もともと新郎新婦で別のキャリアを使っていた場合は、2人同じ携帯会社に乗り換えて新規契約をし、家族割引の手続きが出来る場合もありますのでおすすめです。
結婚後の手続きを手早く済ませるために、手続き当日のスケジュールをよく考えておきましょう。
フルタイムで仕事をしていると、なかなか平日に休みが取れない場合もあるでしょう。事前にスケジュールを組んでおくことで、休みを取る日数が減る可能性があります。
当日に慌てないためにも、効率よく手続きできるスケジュール例を紹介しますので、参考にしてみましょう。
どこで | 何をする | 必要なもの |
---|---|---|
1. 居住地の役所 | 転入手続きをする | 転出届、身分証 |
住民票(最低2通)をとる | ||
戸籍謄本をとる | ||
マイナンバーカード変更 | マイナンバーカード | |
2. 警察署 | 運転免許証の変更 | 免許証、住民票 |
3. 金融機関 | 口座の氏名・届出印変更 | 通帳、キャッシュカード、新旧届出印、免許証または住民票 |
4.パスポートセンター | パスポートの変更・切り替え | パスポート、免許証、戸籍謄本 |
5.自宅 | クレジットカードの変更 | クレジットカード |
各種保険の変更 | 保険証券 | |
携帯電話の変更 |
会社に勤めている方は、入籍が済んだら会社へ報告をしなければなりません。ここでは、その際に提出が必要となる書類を3つ紹介します。お祝い金が受け取れることもありますので、漏れのないよう手続きをしましょう。
入籍後に会社へ提出するべき書類1つ目は、慶弔申請です。就業規則に、慶弔金を規定している企業も多いです。勤続年数によって金額が定められる場合もあるでしょう。
しかし、結婚をして祝い金を受け取るには、会社に申請しなければなりません。申請に証明書類が必要か、証明書として何が必要かは会社ごとに違うので確認しておきましょう。
入籍後に会社へ提出するべき書類2つ目は、身上異動届出書です。氏名・住所・扶養家族などが変わった場合には、会社へ届け出る必要があり、そのために必要な申請書が身上異動届出書です。
近年では、手間を省くために身上異動届出書をクラウドサービスで処理している会社も出てきています。また、規模の小さな会社であれば、申請書を出さなくても上司に伝えれば対応してくれる場合もあるので、自分の会社の申請方法を確認しておきましょう。
入籍後に会社へ提出するべき書類3つ目は、通勤手当の区間変更届です。
通勤している方は、会社から交通費の補助が出ている方も多いでしょう。入籍によって引っ越した場合、通勤区間が変わるので交通費の補助も変わってきます。そのため届け出が必要となります。
また定期券の期限がまだまだ残っている場合などは、払い戻しをする必要が出てくる可能性もありますので、会社によく確認をしておきましょう。
ここまで結婚や入籍後に必要な手続きを紹介してきました。特に入籍後は、しなければならない変更が沢山あり大変です。
後から手続き漏れがあって困らないように、項目や手続きの順番、必要になる書類などをチェックリストに書き出しておくのもオススメです。
落ち着いた新婚生活を早くスタートさせるためにも、この記事を参考にして前もって準備をし、手続きをスムーズに進められるよう計画をしておきましょう。