ウェルカムスピーチは、結婚式の披露宴や結婚パーティーの始まりに、主に新郎がする最初の挨拶です。結婚式を挙げたふたりの、初のお披露目会が披露宴です。そこでしっかりと新郎がスピーチをすると、新郎新婦側もゲストもメリハリがついて披露宴が上手くいくことでしょう。
何をスピーチすれば良いのか不安な人のために、今回は結婚式のウェルカムスピーチの構成や内容についてご紹介します。
ウェルカムスピーチは、主催者側が招待したゲストに対して、両家代表の新郎が感謝の気持ちを言葉にするものです。ゲストの方へ来ていただいたことのお礼を伝えたり、結婚式の報告の場でもあります。
ウェルカムスピーチは、4つの基本的な構成で成り立っています。ここでは、その4つの構成内容についてお話します。
ウェルカムスピーチは、スピーチのはじめに結婚式へ来ていただいた人に心から感謝の言葉を伝えることが大切です。難しく、堅苦しくは考えなくて良いのですが、ゲストの方の状況に合わせて考えてみましょう。
当日が雨の日だった場合は、「お足元の悪い中」などの言葉を始まりの挨拶に入れると、次の話を続けやすくなります。また遠くから来ていただいたゲストが多い場合は、「遠方よりお越しいただきまして」などと挨拶をしましょう。
ウェルカムスピーチで来ていただいた人へのお礼を伝えた後は、結婚式で行ったことや、新郎新婦2人の報告をしましょう。ゲストの方で結婚式に参加されなかった人もいらっしゃいますので、報告も兼ねてなれそめなどのエピソードを盛り込むのも良いかもしれません。
オープニングスピーチとして、「結婚式が終わり2人が夫婦になれたような実感が湧きました」という言葉や、おもしろい失敗談などを入れて笑いを誘うのも良いでしょう。
ウェルカムスピーチで新郎新婦の結婚式の報告が済んだら、次は披露宴でゲストへの挨拶になります。ここでは、今回の披露宴がどのような趣旨なのかを伝えることがとても大切です。
例えば、「ゲストへの日ごろの感謝を形にさせていただきました」と伝えても良いですし、「ささやかではございますが宴の席を設けさせていただきましたのでお楽しみください」などと伝えても良いでしょう。しっかりと感謝の気持ちをゲストへ伝えましょう。
ウェルカムスピーチの結びの言葉は、ゲストの方たちに披露宴を楽しく過ごしてもらいたいという気持ちを伝えましょう。例えば、「何か至らない点等があるかもしれませが、2人で相談して考え、真心を込めて準備させていただきました」などです。
お祝いをしてくださるゲストの方へ、おもてなしと感謝が伝わるように明るい結びの言葉にしましょう。
披露宴で新郎新婦の最初の見せ場となるのが、ウェルカムスピーチでしょう。宴会の開幕を飾るこのスピーチは、これから始まる披露宴が楽しい物になるかどうかを左右します。
そんなウェルカムスピーチだからこそ、ぜひ成功させたいと誰しもが考えます。ここでは、ウェルカムスピーチを作る4つのコツを紹介します。このコツを抑えることが、ウェルカムスピーチを成功させる近道です。
ウェルカムスピーチは、披露宴の初めの挨拶です。宴の前にあまり長く喋るとゲストの気持ちがダレてしまい、せっかくのお祝いの席が盛り上がらないことになるかもしれません。
ゲストの方への感謝の気持ちを伝えるスピーチは、短めな2分~3分程度が最適です。文字数では約350~400文字を目安に、原稿用紙1枚に収まるように気を付けましょう。伝えたいことは簡潔に、長くなりすぎないように注意しましょう。
ゲストの方たちは、新郎新婦のふたりのためにスケジュールを調整して出席してくれているのです。ゲストの方に向けた感謝の言葉は、忘れずに入れるようにしましょう。
家族や親族そして友達など、いろいろな事情があってもふたりのために集まってくれているのです。 まずは、宴席に入る前に来ていただいて感謝しているということと、「これからもよろしくお願いします」という気持ちを伝えることが肝心です。
結婚披露宴会場は、フォーマルな場所が多いため、マナーを大切にしなければいけません。ドレスコードなどでがちがちに固まってしまいそうですが、あまり硬くなりすぎても楽しむことができなくなります。
結婚式のウェルカムスピーチでは、おもてなしをする側がマナーに気をつけながら、ユーモアの伝わる言葉を考えましょう。宴席が和やかな雰囲気になるよう配慮してスピーチをすることが大切です。
結婚式のウェルカムスピーチに慣れている人はいません。日常と違う場所や雰囲気では緊張してしまうものです。緊張するととっさに言葉が出てこなくなったり、頭が真っ白になる方も多いでしょう。
ウェルカムスピーチは必ず原稿を作り、声を出して練習をしておきましょう。聞く相手を意識して、速さや大きさなども気をつけると良いですね。
また、原稿を作って練習をしていても、人前では内容を忘れてしまうこともあります。そんな時のためにカンペを用意しておくと安心です。
ここからは、結婚式のウェルカムスピーチの例文特集と言うことで、基本的なスピーチを7つご紹介します。ウェルカムスピーチの成功は、まず基本的な例文を真似してみることです。
結婚式のタイプやゲストに合わせていくつかのパターンがありますので参考にしてください。あなたらしいスピーチを作って、披露宴を盛り上げていきましょう。
最初は、家族を中心に伝える結婚式のウェルカムスピーチの例文です。本日は2人のためにお集りいただき、誠にありがとうございます。私たちは先ほど皆さまの前で永遠の愛を誓い、晴れて夫婦となれました。
今日の佳き日を迎えることができましたのも、いつも近くで私たちを支えてくださっている皆さまのおかげです。ささやかではございますが、日ごろの感謝を込めて宴席を準備させていただきました。お楽しみいただければ幸いです。
次は、フォーマルで基本的な結婚式ウェルカムスピーチの例文です。
「本日はお忙しい中、私たちの結婚披露宴にご出席いただき誠にありがとうございます。先ほど、結婚式を挙げ私たちは夫婦となることができました。」
「これからは、夫婦ふたりで力を合わせ人生を歩んでいけることを大変うれしく思います。この佳き日を迎えることができましたのも、日ごろお世話になっている皆さまのおかげです。これからも末永くよろしくお願いいたします。」
結婚式のカジュアルなウェルカムスピーチの例文です。
「本日は、私たちふたりのために集まっていただき、ありがとうございます。学生時代の仲間とともに、今日と言う佳き日を一緒に過ごすことが出来てとても嬉しく思っています。」
「いつも支えてくれている仲間に、少しでも感謝の気持ちが伝わればと宴席を設けさせていただきました。リラックスして、楽しんでもらえたら嬉しいです。これからも私たち夫婦をよろしくお願いします。」
神前結婚式のウェディングスピーチの例文です。
「本日はお忙しいにもかかわらず、私たちのためにお集りいただきまして、心より感謝いたします。私たちは、先ほど□□神社で夫婦となる誓いを神前で行ってまいりました。」
「本日の結婚式を迎えることができましたのも、日ごろから私たちふたりを支えて下さる皆さまのおかげです。感謝の気持ちとして宴席を設けさせていただきました。お時間の許す限りお楽しみいただければ幸いです。」
結婚式以前に入籍が済んでいる場合の、結婚式新郎ウェルカムスピーチ例文です。
「本日はお忙しい中、私たちのためにお越しいただき誠にありがとうございます。ここでご報告がございます。私たちは□月□日に婚姻届けを提出し、現在は夫婦として生活を始めております。」
「本日は、日ごろ私たちふたりを支えてくださっている皆さまに喜んでいただけたらと思い、披露宴を計画いたしました。楽しい時間を過ごしていただければと思います。」
結婚式ウェルカムスピーチの妊娠報告例文になります。
「私たちの結婚披露宴にお越しいただき、誠にありがとうございます。皆様のご協力によって、無事に本日を迎える運びとなりました。」
「実は、この場をお借りして皆さまにご報告させていただきます。先日わかったのですが、私たちに新しい家族が増えることになりました。守るべき家族のために、一生懸命に頑張っていくつもりです。末永くよろしくお願いいたします。」
新郎新婦挨拶としてのゲストへのスピーチの例文です。
新郎:本日はお忙しい中、私たちふたりの披露宴に来ていただきありがとうございます。
新婦:私たちのためにお集りいただき、心から嬉しく思っています。お世話になっている皆さまに、少しでも喜んでいただけるように披露宴を準備しました。
新郎:これからの私たちを末永く見守っていただければと思います。〇月〇日、新郎□□。
新婦:新婦△△。
結婚式のウェルカムスピーチの構成やコツ、そして例文集を紹介してきました。注意したいのは、結婚式のお祝いの場所で避けた方が良いとされている「重ね言葉」や「忌み言葉」です。
自分たちにふさわしい言葉でスピーチをすることが一番ですが、失礼にあたらないように確認しておきましょう。
ウェルカムスピーチの出来で、次に控えている披露宴の雰囲気が決まります。ウェルカムスピーチで和やかな結婚式を行いましょう。