出産の内祝いを贈る際のポイント4つ!内祝いのお返しをする際のマナー

内祝いの種類

内祝いの種類は「結婚」「出産」「初節句」「新築」「快気」祝いなどのがあります。内祝いは、身内でのお祝い事という意味です。自分の家にお祝い事があった時に、親せきや近所の方、お世話になった方にお祝い事があった方が贈り物を送ります。


お祝いをいただいた、いただかないに関わらず「喜びをお裾分けする」という意味で品を贈ったりするのが本来の内祝いになります。

出産内祝い

出産内祝いは、赤ちゃんが産まれた時に、親しい方やお世話になった方へ贈り物をすることをいいます。内祝いは、お祝いをいただいた、いただかないなどに関わらず内祝いを贈るのが本来の意味合いです。しかし、近年はいただいたお祝いに、お返しをするようになりました。


また、赤ちゃんをお披露目する大切な機会でもあります。しかし「内祝い」にお返しという言葉を使うのは、大変失礼にあたります。お返しの意味合いがあっても、お礼状にお返しという言葉を添えるのは控えておきましょう。

結婚内祝い

結婚内祝いは、親しい方や日ごろお世話になっている方へ贈り物を行うのが本来の意味です。結婚式は、日ごろお世話になった方や親しい方を招いて行い、引き出物などを贈ることで内祝いになります。


結婚式などを行わずに、結婚のお祝いをいただいた場合の結婚内祝いは、結婚後2週間以内に、相手の方へ贈りましょう。贈る品物の予算は、いただいたお祝いの半額くらいを目安に行います。

お返しの意味で使われる場合が一般的

内祝いの本来の意味の「お喜びをお裾分けする」とは違い最近は、お祝いをいただいたことへのお返しの意味として使われます。内祝いの本来の意味は「お祝いをいただく」「いただかない」に関わらずに贈るのが本来の内祝いです。


最近は内祝いの意味が、お返しという意味で使われるのが一般的です。お祝いをくださった方へのお礼として贈るギフトが内祝いとして使われ、贈っていただいた方に感謝の気持ちをきちんと伝えることができます。

出産内祝いを贈る際のポイント4つ

出産内祝いを贈る際のポイントは「内祝いを贈る時期」「お返しの相場」「内祝いを送る際ののしの確認」「贈って相手に喜ばれる品物」の4つです。


出産内祝いを行う場合に気を付けなければいけないことは、難しいことではありません。お祝いをいただいたことの感謝の気持ちをつたえるためには4つのポイントに気を付けて、出産内祝いを贈りましょう。

出産内祝いポイント1:内祝いを贈る時期は

内祝いを贈る時期は、贈るのが遅すぎたということがないように気を付けましょう。出産内祝いを贈るのが遅くなることは、大変失礼にあたります。時期をしっかりと、抑えて送りましょう。


一般的には「生後30日前後」「お宮参り前後」「出産祝いをいただいてから1ヶ月以内」に贈るのがマナーと言われています。贈る時期が遅れて、相手の方が忘れていたころに贈ることがないようにしましょう。

基本的には生後1〜2か月

出産内祝いを贈る際は、赤ちゃんが産まれて1ヶ月の頃に贈りましょう。一般的に出産内祝いを贈る時期は、生後1ヶ月とされています。


遅くても生後2か月までに送るようにしましょう。この時期はお宮参りの時期と重なりますので、直前に慌てないように、しっかりと準備を行いましょう。


出産内祝いを贈る際に避けたい時期があります。避けたい時期は、お盆や忌中です。内祝いは、弔事などと重なった場合は、弔事を優先させるのがマナーとされています。そのため、弔事が終わった後に贈りましょう。

遅れてしまった場合

出産内祝いを贈るのが遅れてしまった場合は、手紙を添えることがあります。遅れて出産内祝いを渡すことは、相手に失礼な印象を与えてしまいます。


出産内祝いが遅れたからといって、内祝いを贈るのをやめる必要はありません。出産内祝いが遅れてしまったことへのお詫びを手紙に記し添えましょう。

出産内祝いポイント2:お返しの相場はどれくらい

出産内祝いのお返しは、いただいた出産内祝いの品物の半額から、3分の1の金額が、お返しの相場として考えられているそうです。お祝いとして2万円の品物をいただいた場合は、7千円から1万円の品物をお返しすることになります。


気をつけたいのが高額の金額をいただいた場合や目上の方からお祝いをいただいた場合は注意が必要です。これらの場合は、お返しの金額を返しすぎると失礼に当たりますので、3分の1を目安にお返しを考えます。

出産祝いに対して半額から1/3程度が目安

お返しの相場はいただいた出産祝いの半額から3分1の金額を、目安に行います。内祝いをお返しする場合は、いただいた金額を上回ることがあってはいけません。


高額のお祝いをいただいた場合は3分1程度の金額を目安にします。少なめのお返しでも、問題はありません。しかし、返しすぎると失礼になる場合があります。


お返しの金額に迷う場合は、地域の慣習など状況に応じて対応しましょう。その際は、贈る相手との関係性なども考慮して考えましょう。

自由度が高い商品券やカタログギフト

商品券やカタログギフトは、相手の方に自由に選べるので、とても人気ですが、贈る相手によっては、失礼になる場合があるので気をつけましょう。


注意が必要な場合は、「職場の上司などの目上の方」「お祝いに商品券をいただいている方」「いただいたお祝いより半額未満の予算しかない場合」「商品券が使えるお店が近場にない場合」「商品券を使う機会が少ない高齢者の方」です。

出産内祝いポイント3:内祝いを送る際は「のし」も要チェック

内祝いを贈る際ののしは、贈り物と一緒に感謝の気持ちを表すものです。のしは、お祝い事などフォーマルな贈り物の際に使われる飾りのことを指します。


日本では、伝統的な包装方法としての歴史があり、アワビを薄く熨して作られた鮑のしが始まりとされているため、贈り物が鮮魚や果物の場合は、のしが必要とされません。のしは、歴史があり、お祝いの内容などものしで判断がつきます。目上の方やフォーマルな贈り物の場合はのしを使用しましょう。

「のし」の書き方

のしの書き方は表書きに「出産内祝い」や「内祝」、下部に「赤ちゃんの名前」を書きます。水引は、祝儀の際に使われる飾りのことを指します。形や色によって使い分けされており、包み紙に紅白などの帯紐としてかけられています。


のし紙には、のしと水引が入ったものを指します。のしの名称は、水引から上部の「のし上」は「表書き」とも言い贈り物の意味を表します。下部は「名入れ」とされ、赤ちゃんの名前をお披露目する意味があります。

蝶結びのものを選ぶ

水引きには、「何度繰り返しても嬉しいこと」を意味する蝶結びを選びましょう。水引は慶弔事の種類によって使い分けます。出産内祝いには、蝶結びを使います。蝶結びは、花結びとも及ばれる水引きの種類の1つです。

出産内祝いポイント4:贈って喜ばれる品物とは

出産内祝いでは相手に喜ばれる「消えるもの」を贈りましょう。「消えるもの」は、使うときに消えていくものを指します。焼き菓子やタオル、洗剤などの日用品などです。


贈る相手と自分が欲しいものが同じとは言えません。また、コップなど残るものを贈るのではなく「相手に気を遣わせない」という意味で「消える」日用品などを選んで贈ります。出産内祝いは、相手の好みや喜びそうな消えるものを選びましょう。

幅広い年齢層にウケがいいお菓子や飲み物

お菓子や飲み物は、幅広い年齢層に喜ばれるものですが、自分では、普段買わないようなものを選びます。


内祝いの意味合いの「喜びを分かち合う」ということから相手に、喜んでもらえそうな特別感がある普段買わないようなものを選びましょう。また、きちんと包装されたものは、目上の方に喜ばれます。

実用性の高いタオルなどの日用品

「タオル」「ハンカチ」「せっけん」「洗剤」などは自宅にいくつあっても消耗品ですので、大変喜ばれる品物です。


「タオル」や「ハンカチ」などは、日常でよく使います。普段使わない高級タオルなども、お返しの定番となっています。「せっけん」や「洗剤」は、香りに好みなどがありますので、無香料や香りが控えめなものを選ぶといいかもしれません。

出産内祝いのお返しをする際のマナー

出産内祝いを贈るマナーとして気をつけたいのが「相場」や「品物」です。出産の内祝いを贈る際は、貰ったものより高価や安価すぎるものを贈ることは相手の方に失礼に当たるとされています。


相手の方の気持ちに不快感を与えてしまいます。金額の相場をしっかりと守りましょう。また、内祝いとしてタブーと言われている品物があります。これらは「縁起が悪い」「連想させるものが悪い」などの理由から避けられているそうです。

出産内祝いマナー1:貰ったものより高価や安価すぎるものを贈る

出産内祝いは、いただいたお祝いより高価なものを送ってしまう場合は、相手の方に気を遣わせてしまうことになります。高価のものを選んでしまうと、相手の方が「借りを作ってしまった」と思われるかも知れません。


また、安価なものは、「お祝い事を適当に対応された」と思われることもあるそうです。感謝の気持ちを伝える際は、出産祝いに対して半額から1/3程度が目安にして行いましょう。

出産内祝いマナー2:内祝いとしてタブーと言われているもの

出産内祝いで贈る際に選ぶ品物でタブーとされているのは「刃物」「日本茶」「櫛」「塩」「履物」などだそうです。上記の品物は、出産内祝いに限らずお祝いごとの品物としてタブーとされています。


「刃物」は切るものは縁を切ること、「塩」は清め塩などを連想させ、「櫛」は苦しさや死をイメージさせるため、タブーとされている品物です。「日本茶」は、法事で送られることが多いので、お祝いの品では一般的ではないようです。


「履物」は、上司や目上の方に贈る際に特に気をつけたい品物です。踏みつけるなどにもつながります。そのため、贈ることが失礼と考えられているそうです。

感謝の気持ちを込めて喜ばれる出産内祝いを贈ろう

妊娠、出産を迎え新しい家族が増えて、新しい生活がスタートします。出産内祝いは、周りの方のお祝いを受け、嬉しい気持ちや感謝の気持ちなど込めて喜ばれる品物を選びましょう。


出産内祝いを送る際は、「相手との関係性」「相手の方の年齢」「地域の風習や習慣」なども考慮して、より相手の方に喜んでもらえるような品物を選びましょう。