最近の嫁入り道具の傾向5つ!ジャンル別で最近のおすすめ嫁入り道具を紹介

嫁入り道具って何?

嫁入り道具は、女性が結婚をするときに持っていく家財道具のことです。嫁の字からもわかるように、昔の結婚は女性が男性の家に入ることでした。男性側が用意する結納金を使って用意することになっていました。


昔の嫁入り道具は、他家に嫁ぐ娘が結婚後の生活に困らないように、女性側の親が家財道具一式を用意して持たせていました。また男性側の要望で、豪華な嫁入り道具を持たせることが必要な場合もありました。

伝統的な嫁入り道具

伝統的な嫁入り道具は、婚礼家具、婚礼布団そして着物です。地域や家によって違いはありますが、一般的に婚礼家具は桐たんすに、鏡台です。布団は、ふかふかで華やかで豪華な物が好まれます。また、布団と一緒に座布団も用意していました。


着物は「黒留袖」や「喪服」そして「訪問着」など、冠婚葬祭で必要になるものです。嫁に行くときは、どれも揃えるのが当たり前でした。

最近の嫁入り道具の傾向5つ

最近の嫁入り道具は、実際にはどういう物を準備しているのでしょうか。また、誰が準備しているのでしょうか。


他家へ嫁ぐと言うことが結婚だった昔と、ふたりが一緒に暮らすことが結婚になった現代では違いがあります。ライフスタイルの違いや結婚観の変化で、嫁入り道具も変わったのでしょうか。


以前のように定番があるのかどうか、まずは最近の嫁入り道具の傾向を5つみていきましょう。

傾向1:結納金なしで用意することも

結納金とは、昔からの風習で結納の時に男性側の家が女性側の家へ贈るお金のことです。女性が嫁入り道具を用意するので、そのためのお金のことです。結婚のための準備をするお金、と言った方がわかりやすいかもしれません。


最近では両家で話し合って、結納金はなしにすることもあります。結納金をなくして「嫁入り道具」は結婚するふたりが気に入った物を揃えることも多くなってきました。

傾向2:たくさんの物を用意しなくなった

最近は結婚するふたりの生活や場所が多様化して、たくさんの嫁入り道具を用意しなくなっています。昔は定番の嫁入り道具がありましたが、現代では必要ない物も多いからです。


身軽で気軽な結婚を好む若者もいますので、お互いの家同士が結婚する等の結婚感も薄れてきました。たくさんの物を用意しない代わりに、気に入った物を準備することもあります。また、嫁入り道具として何も用意しなかった人も増えています。

傾向3:「嫁入り道具」の言葉自体知らない新婦も

昔は結納金を使って、嫁入り道具を用意することが主流でした。結納金の習慣が薄れてきた現代では、嫁入り道具と言う言葉自体も知らない新婦もいます。


結婚が決まったら両家の顔合わせと結納を交わす、という手順も簡略化されて、顔合わせのみの場合もあるようです。新婦によっては、「結納」や「嫁入り道具」の言葉を聞かないまま結婚式を挙げることになります。

傾向4:大きな家具は選ばない傾向に

最近の嫁入り道具の傾向として、たんすや鏡台などの大きな家具は選ばないようになりました。これは、日本式の家屋から洋式へと変化したことが大きく関係しています。収納と言えば押し入れだった昔ですが、現代はクローゼットがついた住宅が多いです。


置くと部屋自体が狭く感じる大きな家具は、邪魔になるようになりました。最近の住宅事情に合わせると、大きな家具は必要ないことになります。

傾向5:ライフスタイルの変化の影響がある

最近の嫁入り道具の傾向として、昔と現代ではライフスタイルが大きく変化した影響があげられます。昔の日本女性の普段着は着物でした。しかし、最近は日常生活で着物を着ることはほとんどありません。


その他にも、畳のライフスタイルも変化しました。座布団ではなく椅子やソファーのクッションの世代です。布団で寝ていたのが、ベッド生活に変わりました。和から洋へのライフスタイルの変化が、嫁入り道具の変化にもつながっています。

嫁入り道具の選び方4つ

嫁入り道具は、新婦側が他家に嫁ぐ娘が困らないように、新しい結婚生活で必要となる家財道具一式を用意して持たせていたのが始まりです。では、現代ではどのように選んだら良いのでしょうか。


ここでは、現代の嫁入り道具の選び方のポイントを4つ紹介しています。実際に用意していくときの参考にしてみてください。では、さっそくみていきましょう。

嫁入り道具の選び方1:新生活を考えよう

まずは、嫁入り道具は新生活を考えてから選ぶとよいでしょう。なぜなら、昔は新婦が男性の家へ嫁いでいましたが、現代は男性の家に入るのではなく二人で生活するスタイルが主流となってきたからです。


また、現代ではお互いにひとり暮らしをしていたカップルも多いです。新たに家電等を揃える必要がない場合もあります。ふたりの新しい生活スタイルを話し合って嫁入り道具を選んでいくとよいでしょう。

嫁入り道具の選び方2:実用性が高いものを選ぼう

昔の嫁入り道具も実は実用性を重視して選ばれていました。例えば、たんすや鏡台は現代のようにクローゼットなどが部屋に備え付けられていなかったため必需品でした。布団や着物についても同じことが言えます。


現代の嫁入り道具も実用性に合わせて選ぶことが大切です。結婚後の生活において実用性が高い物を選んで、新しい生活で困らないようにしましょう。

嫁入り道具の選び方3:家族が増えることも念頭に入れる

もちろん子どもを持たないカップルもいますが、結婚すると次に考えられるのが出産ではないでしょうか。これから家族が増えることも考えて、食器や収納など必要な物を用意した方がよいでしょう。


当然、家族が増えると必要な物も増えていきます。その時になってあわてるのではなく、最初から家族計画も考えて嫁入り道具を用意すると安心です。

嫁入り道具の選び方4:コスト面はどうする?

昔の嫁入り道具は結納金で用意するのが一般的でした。地域差もありますが、100万~200万ぐらいかかることもあったようです。相手の家で同居するのか、または新居でふたりで生活するのかでも必要な物も違ってきます。結婚するふたりが話し合ってコストに関しても決めておくとよいでしょう。


家柄や風習そして誰が用意するのかなど後で問題にならないように、結婚前に両家の親も交えてしっかりと話し合っておくことも大切です。

【4ジャンル別】最近のおすすめ嫁入り道具

最近の嫁入り道具の傾向をみてきましたが、実際にどんな物を用意しているのでしょうか。住む場所にもよりますが、新居を用意してふたりで生活するパターンが多いと言われています。


ここでは、実用性重視の最近の嫁入り道具をジャンル別に紹介していきます。もしお互いにひとり暮らしをしていて、今後も使用できるものがあれば省くことができます。ここでもふたりの話し合いがポイントとなっていきます。

おすすめ嫁入り道具1:家電系

まず最初におすすめの嫁入り道具が家電系です。実際に人気なのは、冷蔵庫や洗濯機、エアコンです。生活すること、つまり衣食住を考えてセレクトした家電製品です。しかしコストを考えて、しばらくは自分たちが使っていた単身用の物を使用する人もいます。


購入するときは、家族が増えることも考えて冷蔵庫や洗濯機は容量の大きいものを選ぶとよいでしょう。エアコンは、ランニングコストを重視した家計に優しいタイプを選ぶ傾向にあります。

おすすめ嫁入り道具2:家具系

続いてのおすすめの嫁入り道具は家具系です。家具は、昔と現代で大きく変化した道具と言えます。畳文化のときに必要だった、たんすや鏡台は影をひそめました。おすすめは、食器棚やベッド、ソファーや食事用のテーブルセットがあげられます。


和から洋への生活様式の変化で、布団からベッドの生活に変わりました。また、独身時代は必要としなかった食事用のテーブルや食器棚も、結婚すると揃える傾向が強いです。ソファーもリラックスする目的に、居間やリビングに置く家庭が増えています。

おすすめ嫁入り道具3:食器系

最近も以前と同じように、結婚を機に食器を購入する人も多いです。嫁入り道具の食器系のおすすめは、和食器と洋食器をセットで購入しておくことです。日本の家庭料理には和と洋があることと、セットなら家族が増えたり来客があってもあわてずにすむからです。


選び方は、毎日の食卓をイメージして料理がおいしそうに見えるかどうか意識するとよいでしょう。テーブルコーディネートを考え、飽きのこない柄や色を選びましょう。

おすすめ嫁入り道具4:ジュエリー系

結婚したら増えるのが妻や嫁としての行事です。そのときに役にたつジュエリー系は、気軽にまたは少し贅沢に着けることができます。おすすめ嫁入り道具のジュエリー系は、ダイヤのアクセサリーです。


幅広く融通がきくジュエリーは1つ持っていると重宝します。購入のポイントは、いつでも着けられる小ぶりのダイヤを選ぶことです。シルバーやプラチナとコンビになったものがおすすめですが、ご自分のアクセサリーの相性にあわせて選びましょう。

必ず用意すべき嫁入り道具2つ

ここでは、必ず用意した方がよい嫁入り道具を紹介します。結婚すると家族や親せきが増えます。また相手の会社関係の付き合いも増えて、結婚式やお葬式に参列することもあるでしょう。嫁入り道具で必要となるのが冠婚葬祭に関する物です。


結婚を機に準備しておくと、いざと言うときに慌てなくてすみます。何度も買い替える物ではありませんので、少し奮発して上質な物を用意することをおすすめします。

用意すべき嫁入り道具1:喪服

起こってほしくはありませんが、万が一のことがあれば必要なものが喪服です。あわてなくて済むように、嫁入り道具で喪服を用意しておきましょう。着物の喪服でなくても大丈夫です。


結婚してすぐに法事がある場合もあります。購入のポイントは、喪服には夏用や冬用などもありますが、1年中を通して着ることができるツーピース系で流行がない形を選ぶことです。また、黒靴や鞄、数珠や袱紗も揃えておきましょう。

用意すべき嫁入り道具2:パール

冠婚葬祭で身に着ける出番が多いのがパールのアクセサリーです。結婚した新婦の役にたつ必須アイテムとして人気です。用意すべき嫁入り道具は、フォーマルシーンで必要なパールのネックレスや指輪などのセットです。


デザインや色合いなどもありますので、パールは一揃えで持っていた方が便利です。また、コストはかかりますが、本真珠や玉の大きさにもこだわって8mm以上がおすすめ。年齢を重ねても長く愛用できます。

嫁入り道具を揃えよう

今回は、嫁入り道具についてみてきました。昔は、女性が結婚するときに新生活で困らないように用意して持って行った家財道具のことでした。家具、布団、着物などが主流でした。


最近では、嫁に入る結婚ではなくて、結婚するふたりを中心に考えるようになりました。ライフスタイルや住む家に合わせて選ぶ傾向にあります。嫁入り道具は、本当に必要な物を親や結婚相手と相談しながら決めていくことがポイントです。