年賀状での結婚報告は、場合によって失礼になる場合もあります。結婚して初めての年賀状です。いろいろな人に結婚報告をしたくなります。
しかし、取引先や上司などといったビジネスの場で会う人に、年賀状で結婚報告を行うのは失礼になる場合があります。親戚などの身内や友人などといった近しい人には、近況報告を兼ねて、結婚報告を年賀状で行っても問題ありません。
年賀状での結婚報告は、人間関係を円滑にするために行います。直接ではなく他人から聞いたという場合に、良い印象と悪い印象を持つことがあります。結婚報告といっためでたい話は、できれば本人から直接報告を受けたいものです。
それなのに、人伝えに結婚報告を聞くと、自分には言いたくなかったのかと思われてしまいます。そういった事態を防ぐために、人間関係を円滑に行いたい人には、直接報告したり年賀状で報告することは有効的です。
年賀状での結婚報告を行う場合は、マナーに気をつけましょう。年賀状で結婚報告を行うことは問題ありません。その場合には守るべきマナーというものがあります。
マナーに反した内容の結婚報告は、年賀状を受け取った人に悪い印象を与えてしまいます。マナーさえしっかり守っていれば、滞りなく年賀状での結婚報告が行えます。ここでは、年賀状で行う結婚報告のマナーについて紹介します。
年賀状での結婚報告は、挙式・入籍から2か月後結婚報告するのが本来のマナーです。挙式や入籍などといった結婚報告は2か月後に行うのが本来のマナーといえます。
挙式や入籍が年賀状を出す2か月前付近であれば、年賀状での結婚報告は問題ありません。挙式や入籍が春や夏といった年賀状とかけ離れたような時期であれば、年賀状よりも先に結婚報告の葉書を出しておくと良いでしょう。
年賀状で結婚報告する場合は夫婦連名で出しましょう。もし、年賀状に夫婦どちらかの名前のみだけが、記載された年賀状を出した場合どうなるでしょう。
それは、年賀状を受け取った人には結婚した事実が伝わりにくくなってしまいます。また、連名で出さないと結婚相手の名前も分からないままです。
そうならないためにも、結婚報告を兼ねた年賀状は、夫婦連名でだす必要があります。その際は、旧姓を添えることも忘れずに行いましょう。
年賀状は、12月25日までに投函すると元旦に届きます。結婚報告を年賀状で行いたいのであれば、元旦に届くようにする必要があります。そのためには、年賀状の投函は12月25日までに行いましょう。
この日付を過ぎてしまいそうな場合は、無理をせず寒中見舞いなどで報告をしても問題ありません。寒中見舞いを出す期間は、正月が過ぎた1月7日から立春にあたる2月4日までです。この期間内で、結婚報告を兼ねた寒中見舞いを出しましょう。
喪中はがき内での結婚報告は、マナー違反になります。喪中は祝い事全てが厳禁とされている期間です。思わず結婚報告をしたくなります。
しかし、結婚は祝い事にあたるので、喪中はがき内であっても報告を行うのは問題があります。もし、喪中期間でも結婚報告を行いたい場合は、寒中見舞いを利用します。喪中はがきでの結婚報告は厳禁です。寒中見舞いでの結婚報告であれば、マナー違反には当たりません。
年賀状で結婚報告を行う場合は、縁起の悪い漢字に注意しましょう。年賀状で結婚報告を行う時に、気をつけたいのが縁起の悪い漢字です。
挙式のスピーチなどでは縁起の悪い言葉を避けたり、入籍も縁起の悪い時間帯や日付は避けます。そのくらい、祝い事には縁起の悪いものは避ける風習があります。
結婚報告を兼ねた年賀状でも「去年」などといった縁起の悪い言葉を連想する漢字を、使用しないように気をつけましょう。
年賀状では重複表現に気をつけましょう。重複表現については、結婚報告を兼ねた年賀状だから、気をつけるべきマナーというわけではありません。しかし、結婚報告を兼ねた年賀状ならば、間違いがなく出したいと思うのではないでしょうか。
いつもの年賀状でも、間違いのない年賀状を出したいものです。結婚報告を兼ねた年賀状であれば、結婚して初めて夫婦で出す年賀状なら尚更注意が必要です。文面に重複表現が無いか確認してから投函しましょう。
仕事関係の人には年賀状での結婚報告は避けましょう。結婚報告はめでたいことなので、いろいろな人に報告したくなります。ただし、上司や取引先など、ビジネスの場で会う人には止めておきましょう。
上司や取引先などに年賀状で結婚報告を行うのは、礼儀上失礼なことになってしまいます。結婚報告を行う場合は、直接本人に伝えると問題ありません。結婚報告を兼ねた年賀状を送るのは、親戚や友人、知人までにしておきましょう。
ビジネスの場で会う人には、年賀状での結婚報告を止めましょう。年賀状をビジネスの場で、会う人に出すこともあります。しかし、親戚や友人と同じように年賀状で、結婚報告を行うのは避けるべきです。
自分にとっては、ただ近況報告をしたつもりでも、ビジネスの場で会う人からは、お祝いを催促されているように思われてしまう可能性があります。余計な気遣いをさせないためにも、ビジネスの場で会う人には、結婚報告を含めない年賀状にしましょう。
年賀状で結婚報告する場合は使用する写真に気をつけましょう。挙式や新婚旅行の写真に映る新郎新婦は幸せそうで、どの写真も素敵ですが、結婚報告を兼ねた年賀状では、使う写真に気をつける必要があります。
友人などには、楽し気な新郎新婦の姿は喜ばれます。親戚などには、はしゃぐ姿よりも落ち着いた雰囲気の方が良い印象を持たれます。そういった点を考慮して、送る相手によって、年賀状に使う写真を変えると良いでしょう。
年賀状での結婚報告を行う際は、相手に合わせた文面を選びましょう。年賀状で結婚報告を行う場合は、自分と年賀状を送る相手との関係性を考慮して文面を変える必要があります。
友人などには、フレンドリーな文面にすると親しい感じがします。身内や親戚などに同じ文面を送ると、良い印象を与えません。身内や親戚に対しては、落ち着いた文面で年賀状を送るようにしましょう。
年賀状での結婚報告を行う対象の人について紹介します。年賀状で結婚報告を行うのは、職場の上司やビジネスの場で会う人は、避けた方が良いことを先に述べました。
それでは、年賀状で結婚報告をして良いのは、どんな人たちを指すのでしょう。ここでは、年賀状で結婚報告をしても問題のない対象者について紹介します。
年賀状だけの間柄の人には、結婚報告は良い近況報告となります。子供の頃は付き合いのあった友人も、大人になると年賀状だけの間柄になってしまうという事もあるのではないでしょうか。
大人になると付き合う人間関係は変わってしまいます。会う機会が減っても、大切にしたい人間関係というものがあります。そういった年賀状だけの間柄の人には、近況報告を兼ねて結婚報告を年賀状で行うと喜ばれることでしょう。
お祝いをくださった方には、結婚報告を兼ねた年賀状を出しましょう。結婚式に招待していなかった方でも、お祝いをくれるという人もいます。
そういった人には、お礼の意味を込めて結婚報告を年賀状で行いましょう。その際は、お祝いを下さった事への感謝の気持ちを一言添えると良いでしょう。
結婚式に参列した人に、結婚報告を兼ねた年賀状を出すと喜ばれます。結婚式に参列した人に向けて、結婚報告を兼ねた年賀状を出すと、受け取った方は、結婚式当日の記憶がよみがえるなど、新年早々から、晴れやかな気分を味わうことができます。
年賀状を出す際は、参列した人への感謝の気持ちや結婚式でのエピソードなどがあるでしょう。そのエピソードを添えると、年賀状を受け取った人に喜んでもらえます。
結婚式に参列できなかった人にも、年賀状で結婚報告を行いましょう。結婚式に招待しても、急病や家族の事情など当日やむを得ない状況で、結婚式に参列できない人もいます。
そういった人には、既に結婚することを報告しているので、年賀状で結婚のことに触れていても問題ありません。年賀状を出す際は、相手を気遣うような言葉を添えると良いでしょう。
送る相手に失礼のない年賀状で、結婚報告を行いましょう。結婚報告を、年賀状で行うことに問題ありません。ただし、年賀状を送る相手によって、文面や写真には注意を払う必要があります。
そういった注意点に気をつけて、年賀状を出せば、年賀状が届いた相手には、良い印象を与えることができます。失礼のない年賀状を作成して、結婚報告を行ってみてはいかがでしょう。