「誓いの言葉」とは、新郎新婦が結婚の決意を表明して誓う言葉です。内容は新郎新婦によってさまざまですが、愛の誓いや結婚の決意などを盛り込みます。
大切なゲストに見守られながら二人の感謝の言葉で彩られた「一生に一度の約束事」を誓えば、より一層夫婦としての約束事に重みが増すでしょう。
ここでは、新郎新婦がどのようなことを大切に思い誓い合うのかにも着目して色々ご紹介します。
誓いの言葉の基本構成には以下の4つの要素が組み込まれています。
1.始めの言葉
例)本日、私たちは、ご列席くださった皆様の前で夫婦の誓いをいたします。
2.誓いの言葉
例)これから私たちはお互いを思いやり、励まし合い明るい家庭を築いていくことを誓います。
3.結びの言葉
例)未熟なふたりですが、これからも温かく見守っていただければ幸いです。
4.日付・新郎新婦の名前
例)2020年6月20日 新郎 山田太郎、新婦花子
ここでは、誓いの言葉の例文をそれぞれのパターンに分けて10個ご紹介します。伝えたいことや誓い合いたいことがたくさんありすぎて決まらないと悩む方も多いと思います。
人前式の趣意を考えて、アットホームなものかフォーマルなものか、会場の雰囲気も考慮して誓いの言葉を考えてみましょう。
例文1つ目は「二人で一緒に読み上げるパターン」です。この場合は、箇条書きにするのがおすすめです。
「私たちは皆様に見守られながら、今、夫婦となりました。そこで、皆様に結婚の3つの誓いを表明したいと思います。
1. 相手を思いやり助け合うことを誓います。
2. 誕生日などの二人の記念日を毎年一緒にお祝いします。
3. 常にお互いに正直であることを誓います。
この誓いを胸に刻み、一生添い遂げることをここに誓います。」
例文その2は「それぞれが誓いを立てるパターン」です。
・新郎から新婦へ
「(新婦の名前)さん、私(新郎の名前)は、あなたのことを永遠に大切にし、支え合い、愛し守り抜くことを誓います。」
・新婦から新郎へ
「(新郎の名前)さん、私(新婦の名前)は、明るく前向きなあなたに出会えたことに感謝し、あなたの妻として一生支え続けることを誓います。」
結婚式での誓いの言葉の例文その3は、「お互いの名前のあいうえお作文で誓うパターン」です。新郎新婦の名前が「あきら」と「みのり」の場合、以下のようなものが考えられます。
(あ)ありがとうの感謝の気持ちを大切に、
(き)君の存在を認めながら、
(ら)ライフスタイルを尊重し、
(み)未来永劫、
(の)残りの人生を全て託し、
(り)両想いでお互いを支えあうことを誓います。
結婚式での誓いの言葉の例文その4は「ミックスするパターン」です。
二人
「私たち二人は、今、皆様に祝福されながら結婚式を挙げることができました。そこで、皆様の前でお互いの結婚の誓いを述べたいと思います。」
新郎
1.体力維持のためにトレーニングは欠かしません。
2.ユーモアのある会話を心掛けます。
3.心変わりは絶対にしません
4. 家事の分担を約束します。
新婦
1. いつも綺麗でいるようにします 。
2. 喧嘩をしても次の日には持ち越しません。
3. 心変わりは絶対にしません 。
4. 毎日料理をします。
結婚式での誓いの言葉の例文その5は「家族へ感謝を伝えるパターン」です。
新郎
「私は、いつも明るく前向きでひたむきな(新婦の名前)を心から愛しています。お父さん、お母さん、これまで愛情深く育ててくださりありがとうございます。これからはお互いを信頼し尊敬しあい温かい家庭を築いていきます。」
新婦
「私は、いつも優しく朗らかで活動的な(新郎の名前)を心から愛しています。お父さんお母さん、これまで大切に育ててくださりありがとうございます。これからは、笑顔の絶えない明るい家庭を築いていくことを誓います。」
結婚式での誓いの言葉の例文その6は「入籍済みのパターン」です。
「私たちは〇月〇日に無事に入籍し夫婦になることができました。また、本日、皆様方に見守られながら結婚式を挙げられたことをとても幸せに思います。そこで、本日ご列席いただきました皆様に、誓いの言葉を述べたいと思います。これからもお互いを尊敬し、共に人生を歩んでいけることに感謝し、明るく温かい家庭を築いていくことを誓います。」
結婚式での誓いの言葉の例文その7は「相手の好きなところを伝えるパターン」です。
新郎
「私は(新婦の名前)の家庭的なところに惹かれました。手料理はどれも美味しく、見た目も味もパーフェクトです。また、綺麗好きなところにも助けられました。掃除が行き届いている部屋で寛げる幸せは、僕一人では感じることができませんでした。」
新婦
「私は(新郎の名前)の思いやりのあるところに惹かれました。気持ちが沈んでいる時に全力で笑わせてくれる彼に何度も心救われました。」
結婚式での誓いの言葉の例文その8は「箇条書きで誓うパターン」です。
新郎
「私は、次のことを一生守り抜くことを誓います。」
1.どのような時も理解ある夫でいることを誓います。
2.見た目が変わっても愛し続けることを誓います。
3.お互いの家族を大切にすることを誓います。
新婦
「私は、次のことを一生守り抜くことを誓います。」
1.相手も思いやり助け合うことを誓います。
2.嘘をつかずに常に正直であることを誓います。
3.お互いの友人関係を大切にします。
結婚式での誓いの言葉の例文その9は「ゲストに問いかけてもらうパターン」です。
立会人
「(新郎の名前)さん、あなたは(新婦の名前)を支え、永遠に愛し続けることを誓えますか。」
新郎
「はい、誓います。」
立会人
「(新婦の名前)さん、あなたは(新郎の名前)を癒し、遠に愛し続けることを誓えますか。」
新婦
「はい、誓います。」
立会人
「お二人に伺います。幸せな家庭を築いていくことを誓いますか。」
新郎新婦
「はい、誓います。」
結婚式での誓いの言葉の例文最後は「両親に問いかけてもらうパターン」です。
新婦両親から新郎へ
「○○は気の弱い所がありますが、そばで支えてくれますか。」
新郎
「はい、支えます。」
新郎両親から新婦へ
「趣味の多い○○ですが、付き合ってあげてくれますか。」
新婦
「はい、私も楽しみます。」
新婦両親から新郎へ
「幸せな家庭を築いてくれますか。」
新郎
「はい、もちろんです。」
新郎両親から新婦へ
「明るい家庭を築いてくれますか。」
新婦
「はい、約束します。」
ここでは、結婚式での誓いの言葉を作成する手順についてご紹介します。挙式スタイルには、教会式・人前式(じんぜんしき)・神前式(しんぜんしき)の3つがあります。
それぞれの場面に合った誓いの言葉を考えるようにしましょう。
教会式は、キリスト教のしきたりに基づいて結婚を誓う挙式スタイルです。こちらはチャペルで神に愛を誓います。また人前式は、ゲストから結婚の承認を得る挙式スタイルです。
家族や友人などの大切なゲストの前で結婚の誓いを立て、承認してもらいます。神前式は、神殿にて行われる日本の伝統的な挙式スタイルで、神に二人の結婚の報告をします。結婚式での誓いの言葉は、誓う人を決めてそれぞれのスタイルに合った内容にしましょう。
結婚式での誓いの言葉を考える際には文章のパターンを考えることも大切です。
神聖な雰囲気の中で、親族や友人、仕事関係の人など多くのゲストに祝福してもらいたいのか、宗教や家族や友人などのゲストの前で結婚の誓いをしたいかなど、具体的なイメージを膨らませて文章の内容を考えるようにしましょう。
誓いの言葉は新郎新婦で考える場合が多いですが、友人や家族に考えてもらい問いかけてもらうケースもあるようです。
お二人のことをよく知っている人に考えてもらう場合は、小さい頃のエピソードなども交えて心温まる内容にしたり、ゲストが盛り上がる内容にしたりした方がよりイベント性があり、格式ばったものよりも思い出に残り易いでしょう。
結婚式の誓いの言葉に、二人らしいオリジナルのエピソードを盛り込みましょう。
「結婚式での誓いの言葉」は新郎新婦が自由に決めることができますが、言葉の選び方がポイントです。また、誰に向けての言葉なのか、何を誓うのか、誓う相手はゲスト全員なのか、お互いのパートナーなのか、お互いの家族に向けてなのかを考えましょう。
まずは、大まかな内容を作成してから、いろいろ付け加えたり削除したりと推敲していきましょう。また、親しい人に誓いの言葉の問いかけを考えてもらうのも効果的です。二人の独創性を盛り込んだ、心に残るような「誓いの言葉」を考えてください。