結婚式の中でも、新婦さんを美しく彩るウェディングドレスはとても重要なものになります。
そのためウェディングドレス選びは楽しみでもあり、悩みどころでもあります。特に新婦さんが妊娠している場合、結婚式までに体型の変化が考えられる等、普段のドレスの選び方とは違う配慮が必要です。
そこで、この記事ではマタニティ向けウェディングドレスにはどのようなものがあるのか、またドレスを選ぶポイントや購入・レンタルについて詳しくご紹介します。
マタニティ向けのウェディングドレスとは、妊婦の体に負担がかからないようにデザインされたドレスのことです。単にサイズが大きめの結婚式用のドレスとは異なり、マタニティ専用のドレスは胸周りを美しく魅せ、お腹周りは優しくカバーするような作りになっています。
また、妊娠中の体でも着心地が良いよう、素材には軽量なものや伸縮性があるものを使用するなどの工夫がなされています。
「結婚式でドレスを着ることで、赤ちゃんに負担がかからないだろうか」と心配な妊婦さんも多いのではないでしょうか。マタニティ専用のウェディングドレスの場合、赤ちゃんへの影響を考えてお腹を締め付けないデザインになっています。
背中部分が編み上げタイプのものは、想定以上にお腹が大きくなった時やお腹が膨らまなかった時にちょうど良い着心地になるよう調整が効きます。
普通のウェディングドレスとマタニティ専用のものとでは、仕様や素材が全く異なります。
普通の結婚式用のドレスの場合、大きめのサイズを選べば妊婦さんのお腹でも着ることはできますが、上半身は大きすぎて布地が余ってしまいます。余った部分は折り畳んだりして調整しても、違和感が残る仕上がりになります。
その点マタニティ専用のものは、妊婦さんの体が綺麗に見えるようにきちんと設計されているので見栄えがします。しかも、妊娠中の体に負荷がかからない素材やデザインが採用されているため、着心地の面でも優れています。
マタニティ向けのウェディングドレスは種類も多く、さまざまなデザインがあります。お腹をあまり目立たたせたくない人には、Aラインやプリンセスライン、エンパイアラインがお勧めです。
反対に大きなお腹を美しく強調したい方はスレンダーラインを選ぶと良いでしょう。体にフィットするデザインですが、マタニティ専用のものはお腹の部分を締め付けない仕様になっているので安心です。
同じ結婚式用のドレス選びでも、妊娠中の方とそうでない方とでは注意するポイントが変わってきます。特に妊婦さんの場合、体型や体への負担を配慮する必要があります。
ここでは、「妊娠周期」「デザイン」「予算」といった3つの観点からマタニティ向けのウェディングドレスを選ぶ方法をご紹介します。
結婚式用のドレスを妊娠周期から選ぶという方法があります。授かり婚の場合、まず結婚式の日に妊娠何か月目になるのかを計算し、式の当日の体型を予測してからウェディングドレスのサイズを選ぶことになります。
妊娠周期によって体型に変化があるため、その周期ごとに似合うドレスのデザインも変わってきます。ここでは妊娠周期を3つに分け、周期別の体型変化や似合うドレスのタイプについてご紹介します。体型の変化には個人差がありますが、目安としてぜひ参考にしてみてください。
妊娠1~4か月なら結婚式用のドレスを好みのデザインで選べます。というのも妊娠初期にあたるこの時期は、見た目の変化はまだ見られないからです。4か月頃から下腹部がふっくらとし始めますが、目立つほどではありません。
おすすめのドレスとしては、Aライン、プリンセスライン、マーメイドラインがあります。ただし、妊娠初期はつわりがあるため、身体を締め付けることで体調が悪くなる可能性があります。
ですからブライダルインナーは通常のものではなく、マタニティ専用のものにしておいた方が良いでしょう。
妊娠5~7か月の方におすすめの結婚式用ドレスはソフトマーメイド、Aライン、プリンセスライン、エンパイアラインになります。
この期間は妊娠中期にあたり、お腹が目立ち始めます。胸やお尻も大きくなり、体に丸みを帯びてきます。お腹を目立たせたくない場合はAラインやプリンセスラインを選ぶと良いでしょう。
これらのドレスはスカートがふんわりしているので、大きくなり始めたお腹をカバーしてくれます。
妊娠7~9か月の方におすすめのドレスとして、エンパイアラインとAラインが挙げられます。
妊娠7~9か月は妊娠後期にあたり、さらにお腹が大きく膨らみます。そのため大きなお腹がみぞおちを常に圧迫し、胃もたれや吐き気がおこりやすくなります。症状が酷い人は胸元に切り替えがあるエンパイアラインを選ぶと、お腹が締め付けられなくて済みます。
この時期はお腹が大きくなって転びやすくなるので、足元は安定感のあるフラットシューズをおすすめします。
デザインで結婚式用のドレスを選ぶという方法もあります。せっかく結婚式で着るドレスですから、「好みのデザインを選びたい」と思うのは当然です。
幸い通常のウェディングドレスと違って、マタニティ向けのドレスはどれも妊婦さんの体を考慮して作られているため、比較的好きなデザインのものを選ぶことが可能です。
そして、マタニティ向けのウェディングドレス専門店の場合、デザインの種類が豊富な上に、体型予測やサポート体制が充実しているお店もあるのでお勧めです。
購入する場合でもレンタルする場合でも、ウェディングドレスの金額は幅が広いため、値段を考えずにドレスを探していると驚くほど高額になる場合があります。あらかじめ決められた予算内でウェディングドレスを探すというのも賢い方法です。
デザインがシンプルなドレスは凝ったデザインのものより布地が少なく、材料費や人件費が抑えられるので、その分安くなる傾向があります。
また中古ドレスなら、高級ブランド品が手の届く価格だったりします。中古とはいえクリーニングもしっかりされているので、衛生面に問題はないでしょう。
実はマタニティ向けのウェディングドレスを扱うお店はたくさんあります。大きく分けると、店舗で販売しているタイプとネットショップの2種類あり、それぞれ違ったアピールポイントを持っています。
ここでは店舗で直接購入する場合とネットで購入する場合のメリットについてご紹介します。
店舗で結婚式用ドレスを直接購入するメリットは、その場で試着できるという点になります。身体に負担をかけたくない妊婦さんにとって、ドレスの着心地は重大な要素の一つです。
仮に試着したサイズが合っていなかったとしても、店舗ならすぐに別のサイズのものを試着し直すことができます。またネット購入とは違い、写真と実物のイメージが違っていたり、ほつれのある不良品が届くといったリスクを避けることができます。
結婚式のドレスをネットで購入すると、店舗で購入するよりもかなり安い価格で手に入れられるというメリットがあります。
ウェディングドレスの購入金額は25万円ほどが目安というデータもあり、かなり高額です。しかしネットで購入した場合、1万円以下の商品も珍しくはありません。
価格が安い理由はさまざまです。セール品や輸入品、中には工場と直接提携することで低価格を実現しているという場合もあります。品質の良いドレスをびっくりするような安い金額で購入できる可能性があるのがネット購入の強みです。
妊娠中の方の場合、2次会用のドレス選びは「着心地が楽かどうか」がポイントとなります。
ウェディングドレスを着る時はスカートに美しい膨らみを出すための「パニエ」と呼ばれるインナーが必要になります。パニエを着用するとその分ドレスが重くなり、身体に負荷がかかります。
体が疲れないようにするためにも、2次会用のドレスはパニエ無しで着られるものを選びましょう。マタニティドレスの中にはパニエ無しで着られるものもあります。また、2次会は格式ばらなくて良いため、白いワンピーススタイルにするというのも1つの方法です。
結婚式のドレスは購入するよりもレンタルする方が一般的ですが、妊娠中の場合でも当てはまるのでしょうか。マタニティ向けウェディングドレス専門店にはレンタル対応のお店があります。
またレンタルサービスがあるウェディングドレス専門店の中でマタニティ向けのものがあるお店や、マタニティウェディングを扱う結婚式場でドレスのレンタルを行っているところもあります。
ここでは、結婚式のドレスをレンタルするメリットやサービスの利用手順、レンタル費用についてご紹介します。
結婚式のドレスをレンタルするメリットには「ドレスの種類が多い」「手間がかからない」といったものがあります。
日本ではウェディングドレスはレンタルが主流なため、ドレスの種類が豊富です。そのため、たくさんのドレスの中から自分の好きなものを選ぶことができます。
また、レンタルした場合はドレスの管理を任せておくことができますので、かさばるウェディングドレスを保管しなくて済むというのもレンタルのメリットの一つです。
レンタルサービスを利用する前に、まず結婚式の式場と日時を決めておく必要があります。先にドレスを決めても挙式日に借りられるかわからなかったり、ショップによっては持ち込み料がかかるケースがあるためです。
結婚式場と日取りが決まれば、早めにドレスショップへ試着の予約を入れます。というのもウェディングドレスはスタッフに対応してもらいながら決めるため、ほとんどのお店が予約制だからです。ドレスが決まったらサイズ合わせをします。
妊娠中は体型の変化があるため、通常2回程度のサイズ合わせより更に2から3回多めにし、できるだけ挙式に近い日に最終のサイズ合わせをすることでドレスを調整します。
ウェディングドレスのレンタル費用は一般的に20~30万円程かかると言われています。しかもパニエなどのインナーや小物代は含まれていないケースがほとんどです。
また、結婚式場と提携していないドレスショップの場合は持ち込み料が発生するケースもあり、ドレス1点につき5万円から10万円が相場と言われています。
しかし、マタニティ向けウェディングドレス専門店でも12万円からドレスをレンタルできるお店もあるので、ぜひ自分が納得のいくレンタル料金のお店を探してみて下さい。
マタニティ向けのウェディングドレスをレンタルできるサイトには種類がいくつかあり、ウェディングドレス専門サイトやマタニティ向けウェディングドレス専門店のサイトなどがあります。
ウェディングドレス専門サイトで探す場合は、条件の項目にマタニティ対応とレンタルにチェックを入れると候補のお店が出てきます。
マタニティ向けウェディングドレス専門店の場合は「JADEE」や「ラナチュール(La Nature)」といったお店でレンタルサービスがあります。
前述したように、マタニティ向けウェディングドレスはデザインも豊富で、妊娠中の体でも着心地が良いように配慮されています。そのため数多くのドレスの中から自分のニーズに合わせて選ぶことができます。
花嫁姿は一生に一度の晴れ姿です。この記事を参考に、ぜひ自分にぴったりのウェディングドレスを探して素敵な思い出を作ってください。