結婚証明書とは、チャペル式や人前式などで新郎新婦がサインの儀式を行うための結婚の証明書のことを表します。
婚姻届と違い法的な効力はありませんが、式を華やかに演出し、結婚にあたっての2人の約束を、思い出として形に残すことができるということで注目が集まっています。
結婚証明書は公的な書類ではないので決まった書式というものはありませんが、誓いの言葉を記してそこにサインをするというのが一般的です。式が終わったあとも、新郎新婦2人の誓いを結婚証明書という形に残して置いておくことができます。
デザインにこだわれば、インテリアとしても素敵な結婚証明書を残すことができるためおすすめです。
結婚証明書に盛り込む内容として外すことができないのが日付です。結婚式の時間帯やロケーションによっては、式当日の婚姻届提出が難しく、入籍日と挙式日が異なるという新郎新婦もいるでしょう。
結婚証明書に日付を盛り込んでおけば、入籍日と挙式日が違っても、結婚式の思い出の日付は結婚証明書でいつでも確認する事ができ、記念日を忘れるということもありません。
結婚証明書は、式の演出としてゲストの前で新郎新婦が署名するというのが一般的です。晴れて新郎新婦となる2人が、お互いに誓いの言葉を確認しサインする姿は、ゲストとしても微笑ましく幸せな気分になるでしょう。
結婚証明書には決まった形式がないため、例えば、ガラスの結婚証明書に当日白いペンでサインをして、後日そのサインに合わせてガラスに彫刻してもらう、ということも可能です。
結婚証明書は新郎新婦の署名以外にも、代表者の方にも署名をいただくことが一般的です。
必ず入れなければいけないものではありませんが、キリスト教式であれば牧師さんにサインをいただくこともあります。また、婚姻届の証人をお父さんにしてもらったので、結婚証明書はお母さんに、というケースもあるようです。
手元に残すことができる結婚証明書ですので、式の幸せを末永く感じられるよう、縁のある方に代表して署名をいただくのが良いでしょう。
結婚証明書は、挙式の演出や思い出を形に残すために用いられるものであり、公的に結婚を証明する書類は戸籍謄本となります。婚姻届の提出により新しい戸籍が作られることになりますが、期間が数日から1週間程度かかることがあります。
婚姻届を提出してすぐの場合は、戸籍の代わりに「婚姻届受理証明書」を発行してもらうことで、戸籍が作られるまでの間公的な結婚証明証として使用できます。必要な方は、婚姻届を提出した市役所などに発行をお願いしましょう。
結婚証明書には色々なデザインのものがあり、どのタイプを選んだらよいのか迷ってしまうこともあるでしょう。ここでは、結婚証明書に人気のデザインを5つご紹介します。
今回ご紹介するデザインを用いてご自身でアレンジしたり、オリジナルのデザインを作ったりすることもできますので、参考にしてみてください。
透明のアクリルボードに白いペンで文字をあしらったタイプの結婚証明書は、シンプルで上品な雰囲気が結婚式にぴったりの王道のデザインです。式が終わったあと、自宅に飾るのにもかわいいと人気が高いです。
アクリル板の結婚証明書は、王道だけあって市販品の中からも好きなものを選ぶことができますし、式場のオプションとしてオリジナルのものを作ってくれるサービスがあるところもあるため、確認してみましょう。
木製プレートでできた結婚証明書は、新郎新婦の好きな形にくり抜いたり加工したりして唯一無二のものを作ることができます。例えば、犬好き同士の2人なら、木製プレートを犬の形にオーダーするなど、自分たちの出会いや大切な思い出などを反映させることができます。
結婚証明書そのものを木製プレートで作ってもいいですし、フレームとしてデザインにこだわるのもよいでしょう。
タイルでアレンジされた結婚証明書は、見た目もおしゃれですし、ゲスト参加型の結婚証明書としても人気が高いです。フレーム部分をタイルで飾ったタイプのものであれば、自宅に飾っても華やかです。
タイルを使ったゲスト参加型の結婚証明書の例として、ゲストの名前入りのタイルをパズルのように敷き詰めて、最後に新郎新婦の名前入りのタイルをはめ込むことで、式に参加してくれたゲストとの思い出も長く残すことができます。
布を使ったタペストリータイプの結婚証明書は、サイズの大きいものだと式の写真撮影の際や装飾としても使えるため、よく映えると人気です。デザインはシンプルに、ウェディングドレスとマッチするようなものがよいでしょう。
式が終わった後に自宅に飾る際も、シンプルながらインパクトのあるユニークな結婚証明書となります。
布製のバージンロードであるアイルランナーを、そのまま結婚証明書にするというアイデアもあります。誓いの言葉が刻まれたバージンロードを歩んで新婦が新郎のもとへ向かうという演出は、特別感があるでしょう。
手作りするのに労力が必要ではありますが、2人で準備する段階もワクワク感を楽しむ事ができて、式当日も達成感でより思い出深いものになります。
結婚にあたっての新郎新婦の誓いと、代表者の承認をあらわす結婚証明書ですが、式に参加してくれたゲストも一緒になって作るというアイデアもあります。後から見返した時にもゲストみんなの顔が自然と思い浮かぶような記念となるでしょう。
ここでは、ゲスト参加型の結婚証明書を作るためのユニークなアイデアを5つご紹介します。
ゲストと一緒に作り上げることが出来る結婚証明書1つめは、フラワーボックスを使ったアイデアです。ウェルカムスペースにボックスを用意して、ゲストに1人ずつお花を詰めてもらいます。
お花が敷き詰められたボックスに結婚証明書を飾ると、とても華やかな印象となり、式のあと新郎新婦の新居に飾るのもおすすめです。色鮮やかなドライフラワーを使ったものが人気です。
ゲストと一緒に作る結婚証明書のアイデア2つめは、ウェディングドロップスです。結婚式の雰囲気や、新郎新婦の好きなモチーフにあわせたチップを用意し、ゲストに名前を書いて箱に入れていってもらうという演出です。
チップは星やハート型など様々にアレンジしやすいですし、ゲストに名前だけでなくメッセージを書いてもらうこともできます。祝福のメッセージで作られた結婚証明書は感動的です。
ゲストと作る結婚証明書3つめは、ストリングアートを使ったアイデアです。ストリングアートとは、ボードに打った釘に糸を巻いていくことでハートや文字などを作り上げるアートのことです。
ウェルカムスペースでゲストに糸を掛けてもらい、最後の仕上げを新郎新婦がおこなうことでアートが完成するという演出が楽しいでしょう。手作りするにも釘をモチーフ型に打っておくだけなので簡単に準備をすることができます。
ゲストと作り上げる結婚証明書のアイデア4つめが、ウェディングツリーです。ウェディングツリーとは、はじめは木の枝だけが描かれているところに、ゲストにスタンプや指印を押してもらうことで1本の木を形作っていくものです。
ウェディングツリーという名前ではありますが、木の形でなくてもドレスや花火など好きなイラストにアレンジが可能ですので、オリジナルのユニークな結婚証明書ができあがります。
ゲストと作る結婚証明書5つめは、ウッドブロックを使ったアイデアです。ゲストの名前が入ったウッドブロックを、パズルのようにはめ込んでいってもらい、最後に新郎新婦がそれぞれの名前のブロックをはめることで完成します。
あとに残るものとして、ナチュラルな雰囲気が好きな方は、インテリアとしても思い出深くおしゃれに仕上がるためおすすめです。
結婚証明書は既製品も様々なデザインのものがあり、好きなものを選んで購入する事ができます。ただ、今回ご紹介したようなアイデアを取り入れてオリジナルで作れば、より思い出に残り、後から見返した時にも感動が大きいものとなるでしょう。
2人で話し合い、ゲストに協力をしてもらって、世界に一つだけの一生の宝物となるような結婚証明書をつくってみてはいかがでしょうか。